2022年01月18日 20:54
ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が18日、神宮球場の室内練習場で自主トレを公開。青木、村上、宮本とともに午前10時から約2時間、ランニングやノック、打撃練習などのメニューを消化し終えると「調子のほうはいいです」と白い歯をのぞかせた。 今季は140試合に出場し、中軸からリードオフマンまで幅広い役割を担い、規定打席にも初めて到達した。打率2割7分8厘、14本塁打、59打点と活躍し、チームの日本一に大きく貢献。守備面でも外野手部門でベストナインに選出された。 それでも自身はリーグワースト2位の156三振を喫した点を深く反省。この日の練習後に「前のシーズンは三振が非常に多かった。2ストライクからのアプローチはこのシーズン、しっかりとやっていかなきゃいけない」とコメント。そして「体を大きくして、技術的なところでは正確性を高めたい」とも述べ、自らに数々のテーマを課した。 肉体改造に関しては「3〜4キロぐらい増量し、体をしっかり大きくして疲れないように1年間持つような体力を付けたい。強い打球を飛ばせるように、ホームランも打ちたいですしね。僕のイメージ的には山田哲人さん」と補足。今季は体重増のフィジカルチェンジによって昨季以上の成績を残し、自慢の走力を最大限に生かしながら盗塁王を目指すことも誓っていた。
2024年04月26日 10:00
チーム1の快足と評された元DeNA投手の田村丈氏(31)は、野球普及活動のため多くの元プロ野球選手らとタッグを組む。一般社団法人「アスリートプロ」を設立し、プロ野球選手のセカンドキャリアをサポート。同チームに所属していた山本武白志氏(26)や元阪神の松田遼馬氏(30)、竹安大知氏(29)らが所属する。野球で切り開いた人生。次は野球で恩返ししていく。
選手生活を終えて次の人生を考えた時、頭に浮かんだのは野球への恩返しだった。元DeNAの田村さんは一般社団法人「アスリートプロ」の代表として野球普及、プロ野球選手のセカンドキャリアサポートに励む。
田村さんは2015年にDeNAの入団テストを受け、同年ドラフトの育成3位で入団。150キロ前後の直球を武器に2軍で結果を残すと、18年7月26日に支配下登録を果たした。同日に1軍登録され、8月1日の巨人戦(横浜)でデビューを果たしたが、1回を2失点。チャンスで結果を残せず、2軍で再調整することになった。
育成からはい上がり、期待されていたが制球面が課題となった。投手として苦悩した中、50メートル走5秒6と当時チームトップといわれた脚力に、遠投110メートル超の強肩など身体能力の高さもあり、チームから野手転向を示唆された。だが、転向することなく19年に引退を決断。1軍での登板はデビュー戦の1試合のみとなったが「後悔はなかったです」と4年間のプロ野球人生に幕を閉じた。
引退後はDeNAのジュニアスクールのコーチに就任も、身体能力の高さを知る社会人アメリカンフットボールリーグのイコールワン福岡SUNS(現PLEIADES福岡)から声がかかり、22年に選手として加入。「転向した時からアメフトは長くはできないと思っていました」と23年の8月に現在、代表を務める「アスリートプロ」を立ち上げ、同年12月にアメフト選手を引退した。
「プロ野球選手としての経験は多くの人に伝えないといけない。若くして引退した選手は僕の他にもたくさんいる。その選手らに再び野球の熱を持ってもらいたいのと、子どもたちに伝える場所を提供したいという思いがあった」
野球普及へ。アメフト時代に拠点としていた九州を中心に、元選手らに声をかけた。ほとんどの人が本業との兼任だ。プロゴルファーを目指す元DeNAの山本武白志氏や元ソフトバンクで同球団の野球振興部スタッフを務める高橋純平氏、元阪神の竹安氏は熊本ゴールデンラークスのコーチを務める。
野球教室だけでなく、走り方教室なども開催。6月には野球を始めるきっかけになればと、Tボール教室も行う予定。「全国でやりたいなというのはあります」と田村氏。次世代育成へ、奮闘していく。(デイリースポーツ・井上慎也)
◇田村 丈(たむら・じょう)1992年11月20日生まれ、31歳。兵庫県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。関大北陽、関学大を経て2015年度育成ドラフト3位でDeNA入団。18年7月に支配下登録。19年10月に戦力外通告を受け現役引退。NPB通算1試合で勝敗なし、防御率18・00。
2024年04月26日 09:59
韓国メディア「スポーツ京郷」は、ベーブ・ルースと比較して絶賛した
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
バットが止まらないドジャースの大谷翔平に、韓国でも衝撃が走っている。25日(日本時間26日)に敵地で行われたナショナルズ戦では4-0で10試合ぶりの無安打に終わったが、それでも打率.358。24日(同25日)には3本の二塁打を放っており、韓国メディア「スポーツ京郷」は、「ヒットの半分以上が『長打』、恐ろしい大谷のパワー…現代版『打撃の帝王』」との見出しで報じた。
24日(同25日)の試合では、初回1死の第1打席で打球速度115.6マイル(約186キロ)の痛烈二塁打を放ち、続くスミスの中前適時打で先制。8回1死二塁の第5打席で再び右中間へ、適時二塁打を放った。さらに9回2死一、三塁の第6打席では左中間フェンスを直撃する3本目の適時二塁打。6打数3安打2打点だった。
日米だけでなく韓国での注目度も高い大谷。同メディアは「恐ろしいのはヒット全体で占める『長打』の割合が半分をはるかに超えるということだ。大谷が単にボールに当てるためのスイングをしているのではないという意味だ」と指摘した。ここまで39安打で長打は21。「重要なのはヒットの質だ。ホームランはなかったが、ヒット3つがすべて二塁打だった。打球速度もすごかった」などと分析している。
また今後、気候が暖かくなるにつれてさらに成績を伸ばすのではないかと予想。根拠として、昨季までの月別の本塁打で6月に最も多い43本、7月に31本、8月に28本と続いていることを挙げている。今季は右肘手術の影響で打者専念となるが、同じ二刀流として比較されることも多いベーブ・ルースのニックネームだった「打撃の帝王」という言葉が「ぴったり合う」と絶賛している。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 09:50
顔面付近のライナーに「カオ、ダイジョウブ?」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。試合中には顔面付近へライナーが飛ぶヒヤリとした場面も。心配した地元メディア「オレンジカウンティ・レジスター」のベテラン、ビル・プランケット記者が日本語質問をぶつけた。
「カオ、ダイジョウブ?」。山本の米メディアの囲み取材が終わると、プランケット記者が問いかけた。一瞬、山本は「顔?」と聞き返したが、プランケット記者が再度問うと、笑顔で山本も応えていた。
試合終了後、山本を待つクラブハウスのドアの前で、プランケット記者は“日本語質問”を用意していた。松井秀喜氏がエンゼルスに在籍していた際に、エンゼルス番を務めたベテラン。松井氏から様々な日本語を教わったため、日本メディアには「オッス」と挨拶してくれる。
ただ、当初用意していたのは「アタマ、ダイジョウブ?」だった。違う意味にも捉えられかねないため、日本人記者の一人が慌ててストップ。「face=カオ」と説明して、今回の質問をぶつけた。
大谷翔平投手にも「ワンチャン、ゲンキ?」と挨拶するプランケット記者。ドジャースは大谷、山本の加入で日本企業やメディアが多数集結。ドジャースの地元メディアたちが日本語を覚えるのもそう遠くないかもしれない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月26日 09:50
◆ 勝ち試合の9回に登板
「今のところはしっかりいい感じなんじゃないかなと思います」。
2024年04月26日 09:33
○ カブス 3−1 アストロズ ●
<現地時間4月25日 リグリー・フィールド>
シカゴ・カブスが逆転勝利でアストロズをスイープ。2年目の有望株ピート・クロー・アームストロング外野手(22)が決勝2ランを放った。
1点先制を許したカブスは初回、無死満塁の絶好機を作るも、4番マイケル・ブッシュ、5番ダンズビー・スワンソンが連続三振。さらに6番ニック・マドリガルが中直に倒れ、チャンスを逃すと、以降も得点を挙げることが出来ず、5回を終えた。
しかし6回裏、同点に追いつき、なおも一死一塁という状況で8番クロー・アームストロングが右翼スタンドへMLB初安打となる決勝2ラン。デビューイヤーの昨季を14打数無安打で終わっていた有望株の“7か月越し”のキャリア初安打がチームに勝利をもたらした。
カブスは現在、鈴木誠也とコディ・ベリンジャーという主力打者2人が負傷者リストに入っている状況。クロー・アームストロングはベリンジャーと入れ替わりで昇格し、この試合が今季初のスタメン出場。起用に応える大仕事を果たした。
カブスは3連勝で地区首位ブリュワーズまで0.5ゲーム差。次カードは敵地で吉田正尚擁するレッドソックスとの日本人対決となり、日本時間4月27日の初戦には今永昇太が先発登板する。
2024年04月26日 09:25
バッテリーを組んだバーンズ「速球が一番重要な球種だと思う」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に先発し、今季2勝目を挙げた。6回を投げ4安打7奪三振無失点。バッテリーを組んだオースティン・バーンズ捕手は「私が見てきたなかで、今まで一番の投球をしていた」と絶賛した。
この日、初回にオリックス時代のチームメート、メネセスから最初の三振を奪った。3回、4回には得点圏に走者を背負ったが無失点に抑えた。97球を投げ70球のストライクを投げ込んだ。
米メディアの取材に応じたバーンズは、「カーブは素晴らしい、スプリットも追い込んだら有効だけど、速球が一番重要な球種だと思う」とコメント。「いいところに投げていたし、速球も対応しないといけないから、打者はタイミングが合っていなかった」と分析した。
韓国で行われた3月のパドレス戦では1回5失点でKO。45.00だった防御率は2勝目の試合後、3.54まで改善された。バーンズは「ブルペンで速球を受けたとき、今日はいい投球をしてくれると思った。よりキレがあった。試合でもいい速球を投げ切っていたと思う」と予感があったことを明かした。
5回にはロサリオの打球速度104.8マイル(約168.7キロ)のライナーが山本の顔面付近に飛んだ場面も。「あっという間の出来事だったね。銃砲のようだった」「彼のグラブは薄いから、痛かっただろうね。ゾッとする瞬間だったよ」と苦笑いしていた。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 09:15
ウィル・スミスも目を見張る打棒「ボールに触れれば、ロケットのように飛ぶ」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースのウィル・スミス捕手が大谷翔平投手を絶賛した。25日(日本時間26日)の敵地・ナショナルズ戦開始前に取材に応じ、大谷に言及。「彼の練習態度から学ぶことができる」などと語った。
ドジャースの扇の要を務めながら、4番として打率.352をマークしているスミスの目から見ても、大谷の打棒は異次元のようだ。「彼の強打ぶりはクレイジーだよ。ボールに触れれば、ロケットのように飛ぶ」と語る。
24日(同25日)の同カードで大谷は打球速度115.6マイル(約186キロ)の二塁打を放ったが、「125マイル(約201キロ)のように感じたよ。でも、よくよく考えたら前日に打った打球は(115マイルより)速かったんだよね。彼の仕事ぶりは信じられないよ」と感嘆した。23日(同24日)の同カードで、大谷は本塁打としては自己最速の118.7マイル(約191キロ)を記録していた。
異次元の打棒を続ける大谷から学べることはあるという。「練習態度から学ぶことができる。試合への挑み方、準備などは学ぶことができる。私たちは125マイルの打球を打つことはできないけど、ケージでは彼のように(練習)できる」と語る。真摯に野球に取り組む姿は“模範”になっているようだ。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 09:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
中日の岡林勇希が25日の巨人戦で適時二塁打を放った。
2024年04月26日 08:48
○ ロッキーズ 10−9 パドレス ●
<現地時間4月25日 クアーズ・フィールド>
サンディエゴ・パドレスが5点リードをひっくり返され逆転負け。松井裕樹投手(28)は4番手として登板し、2失点を喫した。
序盤は3回までに両チーム4点ずつを取り合う展開となったが、パドレスは4回表、ザンダー・ボガーツの適時二塁打とジェーク・クロネンワースの犠飛で2点を勝ち越し。7回表にはジュリクソン・プロファーが2号2ランを放つなど、最大5点のリードを奪った。
7回裏、一死走者無しから松井裕樹がリリーフ登板。僅か6球で3番マクマーンを三振、4番ディアスを遊ゴロに仕留め、回跨ぎで8回裏も続投。先頭打者を遊ゴロに打ち取ったものの、そこから二塁打と四球を許し、走者を溜めたところで5番手ワンディ・ペラルタへ交代。しかし、ペラルタが誤算となった。本塁打含む3安打、1四球で同点に追いつかれ、さらに逆転の走者を三塁に置いて降板。6番手ステファン・コレックがディアスに適時二塁打を浴び、この回一挙6失点で決勝点を献上した。
パドレスは痛恨の逆転負けを喫し、同地区最下位ロッキーズとの4連戦を2勝2敗。地区首位ドジャースとの差が2.5ゲームに広がった一方で、同率3位のダイヤモンドバックス、ジャイアンツとの差は1ゲームとなっている。次カードから本拠地へ戻り、東地区2位のフィリーズと3連戦を行う。
この試合の松井裕樹は1回0/3を投げて1安打、1四球、1奪三振、2失点という内容。今季ここまで14試合に登板し、防御率2.77をマークしている。
2024年04月26日 08:43
5回に169キロのライナーが顔面付近に…マウンドでロバーツ監督に「死ぬところだったと」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回4安打無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。試合中には顔面付近にライナーが飛びヒヤリとしながら好捕する場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「彼は『もう少しで死ぬところだった』と、言っていた。(その発言は)とても面白いと思ったよ」といたずらっぽく笑った。
この日、初回2死でオリックス時代のチームメート、メネセスから最初の三振を奪うと、3回、4回は二塁打を許し、ピンチを作る場面もあったが、後続を断った。90球を投げストライクは72球。「速球を両隅に投げていたので、効果的だった。制球は素晴らしかった。ストライク先行で、0-1のカウントが多かった。三振もたくさん奪っていたし、長いイニング投げてくれた」と指揮官は大絶賛だった。
これで2試合連続のクオリティスタート(6回以上で自責3位内)。ロバーツ監督は「結果はご覧の通りだ」「彼がチームに加わってから、一番の先発だったと思う。この2登板、素晴らしい投球を見せている」と続けた。
5回先頭ではロサリオの放った打球速度104.8マイル(約168.7キロ)のライナーが顔面付近に飛んだ。山本は顔を避けながら、グラブを差し出しキャッチ。ヒヤリとした場面だったが、心配し駆け寄ったロバーツ監督へジョークを飛ばした。「登板中に冗談を言えるのはいいことだと思う。いいリセットができたんじゃないかな」と成長を実感していた。
オリックス時代には3度のゴールデングラブ賞に輝いた実績の持ち主。「とても驚いた。反応力が求められるプレーだ。彼は素晴らしい守備力の持ち主だ。キャッチできたことは、大変よかったと思う」と称賛をやめなかった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月26日 08:06
敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板、3試合ぶりの白星を掴んだ
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板し、6回4安打無失点の好投でメジャー2勝目を挙げた。5回に打球速度104.8マイル(約168.7キロ)の顔面付近へのライナーを好捕。「気づいたらボールが目の前にあったので、たまたま反応できました」と語った。
前回登板から中5日。初回は好調のエイブラムスを一直、ウィンカーを左飛、オリックスで同僚のメネセスを見逃し三振で3者凡退の立ち上がり。2回2死からギャロに四球、3回1死からヤングに二塁打を許したがゼロを並べた。6回も2死からメネセス、ガルシアに連打を許したが、ルイーズを遊ゴロに打ち取った。
97球のうち70球がストライクと抜群の制球力を見せつけた。確率にすると約72%だったが、本人も手ごたえを感じていたようだ。「コントロールの部分はすごく気をつけて、また変化球もストライクゾーンに投げられていたので、ストレートもその分、いいコースを狙ってピッチングできました」と振り返った。
ヒヤリとした場面は5回。先頭のロサリオの放った打球が、山本の顔面付近へ。あわや大惨事の出来事だったが、グラブを差し出してスーパーキャッチ。転倒しながらもグラブからボールを離さなかった。直後にはマウンドに輪ができたが、「いや、言えないような内容でした」と笑いながら明かさなかった。
6日(同7日)の敵地・カブス戦で初勝利を挙げたが、その後は白星から遠ざかった。12日(同13日)の本拠地・パドレス戦では5回3失点、19日(同20日)の本拠地・メッツ戦では6回4失点(自責1)で初のクオリティスタート(QS)も勝敗つかず。前回からより充実した内容で2試合連続QS。「ここまでの中では1番自分らしいピッチングだったかなとは思います」と手ごたえを口にした。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 08:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
巨人、中日の両チームの二塁手が守備で魅せた。
2024年04月26日 08:00
「ヤクルト9−8広島」(25日、神宮球場)
激しい乱打戦をサヨナラ負けという形で落とした。試合終了後、三塁と左翼スタンドに陣取ったカープファンからの前向きな言葉を浴びながら、クラブハウスへと引き揚げる広島・新井貴浩監督は「よく追いついたと思うし、よく(一時は)ひっくり返したと思う。打線の反発力を感じた試合だったよね」と強調。最大4点ビハインドから一時は2点リードを奪った戦いぶりを評価した。
打線が奮闘を見せただけに悔やまれるのが、勝ちパターンの誤算だった。8−7で迎えた八回はセットアッパーの島内が代打・川端に同点の適時打を献上。8−8の九回にマウンドに上がった栗林が1死からサンタナにサヨナラ弾を浴びて力尽きた。
守護神は今季10戦目にして初失点で初黒星。登板前まで自責点もなく、今季2安打目が痛恨の被弾となった。高めに浮いた直球を強振され、「空振りを取りにいってしまった。違う選択肢を自分が持てれば、最悪の結果にはならなかったと思う。そこはしっかり反省しなきゃいけない」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。
新井監督は「それはもう、いつもいつもゼロで帰ってこられるわけないんだから、それはもうしょうがないです」と開幕からフル回転してきた栗林をかばった。終盤で試合をひっくり返される手痛い黒星であることは間違いないが、プラス面に目を向けて、チームは戦いを進めていく。
2024年04月26日 08:00
開幕スタメンを勝ち取るも2軍で再調整中のオリックス・廣岡大志内野手
プロ野球は開幕から1か月が過ぎ、12球団の戦い方も徐々に見えてきた。好調をキープする選手もいるなか、チャンスをものにできなかった選手も存在する。近鉄、オリックス、ヤクルトでプレーした野球評論家の坂口智隆氏は、現役時代に共にプレーしたオリックス・廣岡大志内野手に注目し、「綺麗に終わってほしくない」と、檄を飛ばした。
今シーズンの廣岡はOP戦で結果を残し、3月29日のソフトバンクとの開幕戦では「9番・中堅」で先発出場。チャンスをものにしたいところだったが、2試合に出場し4打数無安打と結果を残すことはできず、ファームで再調整となった。オリックスに移籍した昨季は日本シリーズに初出場。今年はレギュラー獲りが期待されていた。
ヤクルト時代には自主トレを一緒に行い、今でも親交のある坂口氏は「OP戦の段階では課題だった確実性が改善されてきた」と、成長を実感していたという。今年でプロ9年目を迎えた“未完の大器”に「もう、若手の部類には入らない。そろそろ結果、数字を残すことが求められる」とエールを送る。
ヤクルト、巨人、オリックスと3球団を渡り歩いた廣岡。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところだ。「練習を続けられる根性もあり体も強い。プロとして一番大事な部分は備えている。あとは変えすぎないこと。色々なことを取り入れるのはいいが、一個、自分のなかで軸を持ってほしい」。若手時代から廣岡を知るだけに、能力を発揮できないもどかしさを感じている。
弟分への熱い檄を飛ばす様子は、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」で現在、公開中。現役時代に数多く対戦してきたソフトバンクの東浜らについても言及している。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 07:51
◆ 大谷翔平は10試合ぶり無安打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間25日のナショナルズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。10試合ぶり無安打に終わった。
ナショナルズ先発は3年目左腕ゴア。初回の第1打席はカウント0-2から高めボールゾーンのフォーシームに空振り三振を喫した。
3回表、無死二塁で迎えた第2打席は、カウント2-2から外角ボールゾーンのフォーシームに手を出し、2打席連続の空振り三振となった。
5回表、一死一、三塁での第3打席は、外角低めのスライダーに初球打ちを試みるも、二ゴロ併殺打。好機を逃し、無得点に終わった。
8回表、無死一塁での第4打席は3番手右腕ウェームスと対戦。4球目で一塁走者ベッツが盗塁に成功し、追加点のチャンスを迎えたが、フルカウントから内角へのフォーシームに詰まらされ、勢いのない三直となった。
この試合の大谷は4打数無安打、2三振という内容。9試合連続安打、22試合連続出塁がストップし、今季成績は打率.358、OPS1.089。打率、OPSともにMLBトップをムーキー・ベッツに渡す形となった。