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2024年06月28日 17:33
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=と、弟でWBA世界バンタム級王者・井上拓真(28)=大橋=が28日、都内で「井上尚弥・井上拓真出演!エキサイトマッチSP『井上尚弥vsネリ』『井上拓真vs石田匠』」(WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで7月15日後9・00)の収録を行った。 2月24日、5月6日と短いスパンで防衛戦が続いた拓真は、次戦について「ちょっと空けて、年内にはやると思う」との見通しを示した。 これまでも言及しているWBC王者・中谷潤人(26)=M・T=との統一戦については「お互い勝ち進めば、お互い統一戦を望んでいるんで、自分も決まれば楽しみな試合になりますね」と、改めて意欲。兄の尚弥は「(同門のWBO王者)武居由樹じゃないですか?」と冗談めかしつつ、中谷、IBF王者の西田凌佑(27)=六島=の「どちらとも楽しみ」と笑顔。「流れがあると思うんでね、そこは。WBCのチャンピオン、IBFのチャンピオンも強いですもんね。同じサウスポーで。たぶんどっちに決まってもきっと楽しい試合、ファンが望む試合になると思うので。ホントにいい試合になると思います」と保証した。 また、拓真は兄のフェザー級転向について「しっかりフェザー級の体ができれば全然通用すると思うんで、そうなったら楽しみですね。本人が感じてることだと思うんで。自分としては今でも通用すると思っているので」と話していた。
2024年06月30日 20:20
WWEのPLE「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(7月6日=日本時間7日、カナダ・トロント)のMITB女子ラダー戦へ向けて、「ダメージCTRL」イヨ・スカイの新たな対戦相手が決まった。
MITBラダー戦でブリーフケースを奪取すれば、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を得る。イヨは昨年大会を制し、WWE女子王座奪取につなげた。今年は連覇から王座奪回を目指す中、ライラ・ヴァルキュリア、チェルシー・グリーンとともに本戦出場を決めている。
28日(日本時間29日)のスマックダウン(米ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン)ではMITB予選2試合が行われ、まずはジェイド・カーギル、ティファニー・ストラットン、キャンディス・レラエがトリプルスレット戦で激突。前女子タッグ王者で筋肉ムッキムキのジェイドが序盤から飛ばして、ティファニーには強烈なスーパーキックをぶち込んだ。さらに、キャンディスをリフトアップして、場外のティファニーめがけてぶん投げる荒技を見せた。
ところが、試合途中で「クイーン・オブ・ザ・リング」覇者のナイア・ジャックスと、ジェイドのタッグパートナー、ビアンカ・ベレアが姿を現した。ナイアはこのところなぜかティファニーの味方になっており、場外に落ちたジェイドをめぐってビアンカと対峙した。この隙にキャンディスのタッグパートナー、インディ・ハートウェルが現れ、ジェイドを鉄柱に叩きつけた。
V本命だったジェイドが戦闘不能となり、ティファニーがキャンディスに三段跳び月面弾「プリティストムーンサルトエバー」を決め、予選を突破した。バックステージでは「私は宇宙の中心なの。すべてが私の思い通りよ。来週はティッフィー・イン・ザ・バンクになるわ」と豪語。NXTから昇格したばかりで25歳の新星が、堂々のV候補に浮上した。
MITB予選トリプルスレット戦のもう1試合はナオミ、ブレア・ダベンポート、インディが対戦。こちらも激戦となったが、今度はジェイドが逆介入。自身の予選の仕返しで場外に落ちたインディを鉄柱に叩きつけた。リングに戻されたインディをナオミがヒップからマットに叩き落とし、最後はくるりと丸め込んで勝利した。
最高峰王座獲得2度の実力者も「私があのラダーを上り、ブリーフケースを奪い、ミスMITBになる」とV予告。これでMITBラダー戦はイヨ、ライラ、チェルシー、ティファニー、ナオミの5人が決定。残り1人が加わり、6人でブリーフケースを奪い合うが、イヨには強敵ぞろいのメンバーとなった。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。
2024年06月30日 18:50
女子プロレス「スターダム」の黒虎スターライト・キッドが、新ユニット結成に向けて動き出した。
4月に極悪軍団「大江戸隊」を追放されたキッドは22日の代々木大会で星来芽依、鈴季すずと共闘。同大会でクイーンズ・クエストから追放されたAZM、天咲光由にラブコールを送り、新ユニット結成を宣言した。
30日の新宿住友ホール大会では、前日の後楽園大会に続き星来芽依、AZM、天咲光由と組み、「STARS」の岩谷麻優、葉月、コグマ、羽南組と対戦。前半はSTARSに押され気味のキッドだったが、コグマにドロップキックを決めて勢いをつけると、星来との好連係で逆襲。最後は星来が羽南を流れ星(変型前方回転エビ固め)で丸め込み、3カウントを奪った。
試合後、マイクを持ったキッドは「まだ名もなき、メンバーも確定してないユニットだけど、昨日に続き2連勝! いい調子じゃん。芽依ちゃんナイス! 手応えはどうよ?」と語りかける。
だが、AZMは「キッド、正直ね…楽しかったよ! 見ての通り最高のタッグと言いたいところだけど、もう少し時間をくれるかな?」と新ユニット入りは保留した。
AZMに理解を示す黒虎は「私もこの答えを出すのに2か月かかってるから、待ってますよ。AZMとは対角にいた方がいいのかなって思ってたけど、これもありじゃん? でも、どんな立ち位置だろうが、私たちがエターナルフォーであることは変わらないから」とメッセージを送った。
一方で、気になるのがAZMとQQで組んできた天咲の本心だ。そこでキッドは「私は光由個人の気持ちが知りたい。だから私と組んだり、シングルして気持ちを伝えられたらと思うんだけど、どうかな?」と提案した。
だが、QQを強制追放され気持ちを切り替えられていない天咲は「みんなは前を向いて頑張ろうとしている。正直その気持ちはわかるし、自分もそうしないといけないと思ってる。でも、私は大好きなQQを忘れられない…」と返答。それでも諦めないキッドは「まあ、時間もあんまりたってないし。でも、何ごとも試してみるしかないでしょ? だからいつでも待ってます」と優しく呼びかけた。
新ユニットの本格始動はまだまだ時間がかかりそうだが、最後は星来の掛け声で「芽依に恋する5秒前!」と4人で仲良く大会を締めた。
2024年06月30日 18:45
米国・AEWの「AEW COLLISION」が29日(日本時間30日)に放送され、同団体所属の和製女子レスラーが存在感を示した。
まずはアイドル的人気を誇る里歩(27)だ。2006年5月にアイスリボンでキッズレスラーとしてデビュー。我闘雲舞を経て、19年8月からAEW入り。同年10月には初代AEW世界女子王者(現王者はトニー・ストーム)となり、世界最大団体・WWEの対抗馬で活躍してきた。
すでにキャリア18年の里歩は、3月に登場後は姿を見せていなかった。だがこの日、セリーナ・ディープがケリー・マダンに勝利した後、「AEWは最高のプロレスがある場所だ! 私にふさわしい選手を用意して!」とバックステージに呼びかけると、笑顔の里歩が登場した。投げキッスをして笑みを絶やさずリングに入り、セリーナと対峙。対戦相手に名乗りを上げた。セリーナはとっととリングを下りたが、里歩は世界王座奪回へ動き出した格好だ。
19年4月からAEW所属となった志田光(36)は、オーエン・ハート杯女子トーナメント1回戦でディオナ・パラッツォと対戦。ファルコンアローから丸め込み合戦を制し、最後は必殺のカタナ(回転式ヒザ蹴り)で3カウントを奪った。見事な勝利で、サラヤ vs マライア・メイの勝者との準決勝に進出した。
試合後はディオナに襲われたが、サンダー・ロサに救出され、事なきを得た。トーナメントを制すれば、8月の25日(日本時間26日)に、英ロンドンのサッカー聖地ウェンブリースタジアムで開催されるメガイベント「ALL IN」で、AEW世界女子王座に挑戦できる。世界にアピールできるチャンス到来だ。
2024年06月30日 17:51
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)の前に2人の救世主が現れた。
2024年06月30日 15:13
DDT7月21日の東京・両国国技館大会を最後にプロレスラーを無期限休養する高木三四郎(54)がラストマッチの相手に男色ディーノを指名した。
高木は30日の後楽園大会で山下実優と組んでディーノ、伊藤麻希組と対戦した。試合はハチャメチャな展開の末に高木がディーノをスタナーで沈めた。すると試合後、マイクを持った高木は退場しようとするディーノを呼び止めリングに上がるように要求する。そして「(両国で)誰と試合したらいいかずっと考えたんだけど、このドラマチック・ドリーム・チームを体現できる男とどうしても試合がしたかった。両国、最後の相手は男色ディーノ、お前だ!」と指をさした。さらに「俺のしばしの最後の相手にふさわしい。試合形式も決めてある」として得意とする「ウェポンランブル形式」での一騎打ちを求めた。
これをディーノも「アタシにはこれから先があるんだ。ここから過去になるテメエに負けるつもりはねえ!」と受諾。さらに「休養じゃねえ。両国で引退させてやる。もう戻ってこれねえと思わせる試合をするよ。全部を受け止めるのは、アタシだ!」と引導を渡すことを誓っていた。
2024年06月30日 15:11
DDT30日の後楽園大会で、ノアの潮崎豪(42)が飯野雄貴との遺恨を深めた。
DDT7月21日の東京・両国国技館大会で潮崎は、小峠篤司と組んで遠藤哲哉&飯野の持つKO―Dタッグ王座に挑戦する。この日はその前哨戦として潮崎組にHi69を、遠藤組に高鹿佑也を加えた6人タッグ戦で激突した。試合は王座戦を前に両軍が激しくやりあったが、中でも潮崎は飯野とパワーを交錯させる。潮崎がチョップで破裂音を響かせたかと思えばスピアーを返されるなど、リング内外でぶつかった。試合は小峠が高鹿をキルスイッチで仕留めたが、ゴングが鳴らされても2人は場外で火花を散らした。
試合後、潮崎は飯野について「熱いね。デカさもある。やってて楽しいよ」と満足げに話す。飯野が「潮崎豪とシングルをやらせろ!」と話したことを伝え聞くと「どこでもいい。いつでもやってやる。かかってこい!」と受諾し、一騎打ちが決定的になった。
2024年06月30日 15:08
「K−1 WORLD GP 2024 in Sarajevo」(30日、サラエボ)
14年ぶりに復活したK−1 WORLD GPの世界予選がサラエボのスケンデリヤ・アリーナで開幕し、8人トーナメントで行われた東欧予選は、リザーバーのミロス・ツヴェチカニン(セルビア)が優勝する大番狂わせとなった。
1回戦はカディル・イルディリム(トルコ)−トーマス・ハロン(チェコ)、クラウディオ・イストラテ(イタリア)−ニダル・ブチリ(モロッコ)、バリント・ラドヴァー(ハンガリー)−ミロスラフ・ヴーヨヴィッチ(モンテネグロ)、イヴァン・バルテク(スロバキア)−ダニロ・トシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の組み合わせとなった。
【リザーブファイト】ツヴェチカニンがヒザ蹴りでムアメル・ユーゴヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の眉間をカットして1回1分7秒、TKO勝ち。
【1回戦】
WAKO−PRO世界スーパーヘビー級王座を24回防衛したイルディリムと、2021年のRoad to ONEで120キロ級トーナメントで優勝したハロンの一戦は、1回に右のパンチでダウンを奪ったイリディリムが3−0の判定勝ち。
昨年9月のK−1無差別級トーナメントでマハムード・サッタリを豪快なフックでKOしたイストラテと、2018年にエロール・ジマーマンをKOしているブチリの一戦は引き分けとなったが、延長回突入に不服のイストラテが試合放棄。
ラドヴァー−ヴーヨヴィッチは、ヴーヨヴィッチが判定勝ち。バルテクとトシッチの一戦は、トシッチが判定勝ち。
【準決勝】
イリディリム−ブチリはイリディリムが判定勝ち。ヴーヨヴィッチ−トシッチは、ヴーヨヴィッチに代わってリザーバーのツヴェチカニンが出場。1ラウンドにツヴェチカニンが左右のフックで攻め込むとトシッチは防戦一方となり、2ラウンド開始と同時にトシッチのセコンドからタオルが投入されてツヴェチカニンがTKO勝ち。
【決勝】イリディリムが負傷でリタイアし、準決勝でイリティリムに判定負けしたブチリがツヴェチカニンと対戦。2ラウンド、ツヴェチカニンが飛び膝蹴り、ローキックで攻め立てるとブチリが右手を挙げて戦意喪失の意思を示すが、レフェリーがダウンカウントを数えると、ブチリはファイティングポーズを取って再開。ツヴェチカニンがローキックで追い込むとブチリは背を向けて逃げたためレフェリーが試合を止め、2回2分10秒、ツヴェチカニンがKO勝ちした。
ツヴェチカニンは12月14日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるファイナルトーナメントへの出場権を獲得した。
2024年06月30日 14:43
「邪道」大仁田厚(66)の“化身”ミル・マスアツシが30日、東京・両国のライブハウス「SUNRIZE」で開催された謎の覆面4人組「MASKMANZ(マスクマンズ)」のライブ「マスクマンズ1stアルバム レコ初ライブ☆両国場所」にボーカルとして登場。
2024年06月30日 12:09
米国・AEWの「AEW COLLISION」が29日(日本時間30日)に放送され、新日本プロレスのNJPW WORLD認定TV王者ジェフ・コブが、ラーニング・ツリークリス・ジェリコと電撃合体した。
マット界のレジェンド、ジェリコは新日本とAEWの合同興行「Forbidden Door(禁断の扉)」(30日=同7月1日、米ニューヨーク)で、柴田勝頼&サモア・ジョー&フックから6人タッグ戦を要求されていた。ビッグ・ビル、ブライアン・キースのジェリコ軍は、キースが柴田のフットスタンプで右腕を負傷し出場不可能に。ジェリコは鈴木みのるに代役を依頼したが、みのるには断られた挙げ句、自身の持つFTW王座挑戦を要求された。
この日のバックステージではビル、キースを引き連れて「やあ、みんな」とラーニング・ツリーとしてアドバイスを送りまくったが、控室のドアを開けると柴田&ジョー&フックが待っていた。ジョーが「ハ〜イ、クリス!」とあいさつして、3人でジェリコ軍に襲いかかった。3対3の乱闘はそのまま会場にもつれ込んだ。
ジョーはジェリコを、柴田はビルをボコボコにする中で、何とNJPW WORLD認定TV王座のベルトを持ったコブが突如、リングに駆け込んできた。フックをフロントスープレックスでぶん投げると、柴田の前蹴りをキャッチして旋回式バックドロップで叩きつけた。ジョーとは殴り合いになったが、カウンターのスパインバスター一撃でKO。ド迫力のコブ登場には、目の肥えたAEWの観衆も「ホーリー・シット!(超スゲー!)」の大チャントだ。
コブはジェリコとビルに手を上げられ、正式にジェリコ軍と合体した。これで「禁断の扉」では柴田&ジョー&フックvsジェリコ&ビル&コブの6人タッグ戦が決定。昨年限りで新日本を退団した柴田にとって、合同興行とはいえ22年1月4日の東京ドーム大会以来、2年半ぶりの古巣出場となる。これに新日本の現役王者コブと世界的スターのジェリコの電撃タッグ結成も加わって、注目のトリオマッチとなった。
2024年06月30日 11:17
新日本プロレスとAEWの合同興行「Forbidden Door」(30日=日本時間7月1日、米ニューヨーク)の事前番組「ゼロアワー」で、新日本の「ロス・インゴベルナレス・デ・ハポン」辻陽太&高橋ヒロム&ティタンは、ミスティコ率いるルチャ最強軍と激突する。
29日(日本時間30日)に「AEW COLLISION」が放送され、バックステージで元AEW世界タッグ王者の「ルチャ・ブラザーズ」ペンタ・エル・セロ・ミエド&レイ・フェニックスがインタビューを受けていた。ここにヒロムとティタンが登場。ヒロムは「トランキーロ、トランキーロ、超いいアイデアがあるぜ。禁断の扉で、LIJのヒロム、ティタン、辻陽太vsレイ・フェニックス、ペンタ、PACだ。準備はいいか?」と英語で6人タッグ戦を提案した。
これにペンタは「PACは今、オーエン・ハート杯トーナメントに集中している」とし、PACの代わりにメキシコCMLLのスーパースター、ミスティコをルチャ兄弟のパートナーに指名した。
ヒロムはCMLLの21日アレナ・メヒコ大会でミスティコと一騎打ちするも、ラ・ミスティカでタップアウト負けを喫したばかり。思わぬリベンジのチャンスに「ミスティコ! 何てこった!」と叫び、これを受諾。「禁断の扉」では辻&ヒロム&ティタンvsミスティコ&ルチャ・ブラザーズの6人タッグ戦が実現する。
さらにヒロムの興奮は収まらず「イエス! ミスティコ! アイム・ハッピー!」とルチャ最強軍との激突に気合を入れまくっていた、
2024年06月30日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」(京王百貨店新宿店・7階大催場)は26日、大盛況のうちに幕を閉じた。平日でも多くの猪木マニアが訪れ、7日間でのべ約3万人が来場した。
開催中、オールドファンなら思わず足を止めて見入ってしまうであろう展示品があった。
「ユナイテッドナショナル選手権 アントニオ猪木対ザ・シーク 9月6日札幌中島スポーツセンター」のポスター。1971年(昭和46年)の幻の一戦だ。
アラビアの怪人ザ・シークは、69年9月12日にロサンゼルス・オリンピックオーデトリアムでジャイアント馬場のインターナショナル王座に挑戦。日本テレビでハイライトで放映されたもののまだ見ぬ強豪として来日が熱望されていた。
71年8月6日に日本プロレスはシークの来日を発表。9月4日、東京・田園コロシアムで馬場のインター王座、そして6日、初対決となる猪木のUN王座に連続挑戦することも併せて発表された。
東スポは1面で「恐怖の怪人シークが初の襲撃!!馬場、猪木と連続世界戦」と報じた。
しかし、シークの来日は突如、中止となる。8月27日、ロサンゼルスで行われた対ボボ・ブラジル戦後、内臓疾患でデトロイトでの静養が決まった。日プロは急性腸炎と発表し、シークの代役は鉄の爪フリッツ・フォン・エリックとなったのだ。
急きょカードが変更になり、ポスターも作り直す時間がなかったのだろう。試合当日も札幌市内に張られたポスターは「猪木対シーク」のままだった。(写真)
「猪木戦記」(全4巻=ベースボール・マガジン社)を著したプロレスライターの流智美さんは「どこでシークからエリックに代わったかというと、8月のNWA総会です」と明かす。
シークとエリックはデトロイトとテキサスのプロモーターとして8月6日から3日間、メキシコシティ―で開かれたNWA総会に出席していた。
「デトロイトに7月からディック・ザ・ブルーザーが殴り込みをかけて来て、興行戦争が激化していた。シークは仮に1週間であっても日本に行ってる暇なんてなかった。シークとエリックはコソコソ話していて『悪いけど、デトロイトの興行戦争がすごいことになってる。本当は行きたくないから頼む』と、その場で決まったようです」(流さん)
さて、代替のカードとなった猪木VSエリック戦は好試合となった。60分3本勝負で行われ、テレビ生中継。1本目は猪木がエリックのストマッククローでギブアップ。猪木がギブアップするのは極めて珍しく、テレビ観戦の少年ファンは皆、驚いた。
「日プロに復帰した猪木がギブアップしたのは4の字固めのザ・デストロイヤーのほかにはマイク・デビアスとネルソン・ロイヤル、そしてエリック。3人しかいません」(流さん)
デビアスはデストロイヤーとのタッグで馬場&猪木のBI砲と対戦(67年5月14日、栃木県体育館)。1本目にアルゼンチンバックブリーカーで。ロイヤルは名コンビといわれたポール・ジョーンズと組み、猪木&大木金太郎組のアジアタッグ王座に挑戦(69年3月1日、愛知県体育館)。2本目にテキサスブロンコ・バックブリーカー(キャメルクラッチ)を決めギブアップを奪ったことが記録に残っている。
猪木は65年(昭和40年)の海外武者修行時代、テキサス地区でトップを張っていてエリックと抗争を展開していた。8月27日にヒューストン・コロシアムでデューク・ケオムカと組み、エリックとキラー・カール・コックス組のAWA世界タッグ王座にも挑戦した。1―1から猪木はエリックにアイアンクローを決められ、そのままフォールされて惜敗。
当時の東スポを見ると、猪木は「エリックとは今日で5回やって5回とも負けた。今日はフルファイトしたし、負けても悔いはない」。そう山田隆記者に答えている。
それから6年後、猪木は王者としてエリックを迎え、スリリングな攻防を披露し、引き分けで王座を防衛したのだった。
ところで、猪木とシークの対戦はドタキャンから3年後の74年(昭和49年)に新日本プロレスで実現。シングルマッチは11月12日、13日に沖縄・那覇奥武山体育館で2連戦行われた。初日は猪木が暴走して反則負け。2日目はランバージャック・デスマッチで行われたにもかかわらず、シークは場外に逃げて試合を放棄。猪木が勝利を収めた。
シークはその後、九州地区3連戦の契約が残っていたにもかかわらず途中帰国した。
流さんは「デトロイトでキラー・ブルックスが造反を起こし、傘下のレスラーが別派を結成したからです。札幌のときと似たような背景でドタキャン、途中キャンセルになった。プロモーター、偉い人あるあるなんです」と笑う。
さまざまなできごとが脳裏に去来するシンプルなポスター。今から52年前の、貴重なお宝だ(敬称略)。
2024年06月30日 10:00
【昭和〜平成スター列伝】“邪道”こと大仁田厚は8月24日に川崎市内で自身の「50周年記念大会」を予定している。
2024年06月30日 07:51
◆プロレスリング・ノア「和田国際交流財団 Presents 【MATCH 2】―格闘王 前田日明 来場―」(29日、徳島・とくぎんトモニアリーナ)観衆1183
プロレスリング・ノアは29日、徳島・とくぎんトモニアリーナで「和田国際交流財団 Presents 【MATCH 2】―格闘王 前田日明 来場―」を開催した。
徳島市は「ALL REBELLION」を率いる拳王のふるさと。メインイベントの8人タッグマッチで清宮海斗、藤原喜明、GAINAと組んだ拳王は、YOICHI、藤田和之、大岩陵平、大和田侑と対戦。白熱の一戦は、24分54秒、P.F.Sで拳王が大和田を沈め地元で勝利を飾った。
1年前の6月には徳島で「デビュー15周年」記念興行を開催。今年も凱旋試合を制した拳王は、バックステージで「地元徳島で2年連続この時期に開催できた。本当に嬉しいよな。これもひとえに徳島のクソヤローどものおかげだよ」と感謝した。
観衆が1183人だったことに「今日ここで2年連続できた。俺はな、リング上でも言ったけど、俺が見ていた徳島市立体育館の景色はまだまだ遠いよ。俺がガキの頃に見ていた徳島市立体育館、もっともっと盛り上がった。今日ももちろん本当にNOAHの地方大会では考えられないぐらい盛り上がった。それは確実だ。だが、俺はな、まだまだ上を目指してんだ」と空席を糧にすることを誓った。
そして「おい、MATCH2? 3も4も5もまだまだやっていくぞ。俺は徳島が大好きだ。そして、プロレスリング・ノアを観に来てくれた、徳島市立体育館に来てくれたクソヤローどもが大好きだ。テメーらクソヤローどもも俺の夢についてきてくれ」とメッセージを送っていた。
◆6・29徳島全成績
▼メインイベント8人タッグマッチ
清宮海斗、○拳王、藤原喜明、GAINA(24分54秒、P.F.S→片エビ固め)YOICHI、藤田和之、大岩陵平、大和田侑●
▼シングルマッチ
○近藤修司(13分03秒、キングコングラリアット→片エビ固め)宮脇純太●
▼6人タッグマッチ
丸藤正道、○杉浦貴、村上和成(13分08秒、オリンピック予選スラム→体固め)潮崎豪、モハメド ヨネ●、小峠篤司
▼6人タッグマッチ
○HAYATA、Eita、AMAKUSA(17分05秒、エビ固め)ダガ、小川良成、佐々木憂流迦●
▼6人タッグマッチ
○ジェイク・リー、アンソニー・グリーン、LJ・クリアリー(10分30秒、FBS→体固め)マサ北宮、稲葉大樹、谷口周平●
▼シングルマッチ
○大原はじめ(8分23秒、ムイビエン)スペル・クレイジー●
▼タッグマッチ
△YO―HEY、タダスケ(時間切れ引き分け)アレハンドロ、クリストバル△
2024年06月30日 06:00
「都電プロレス」を超えるものとは――。お騒がせ女子プロレスラーことウナギ・サヤカが、新たなプロレス形式を募集した。
29日にDDTが東京さくらトラム(都電荒川線)で開催した史上初の「都電プロレス」は大盛況で幕を閉じた。小池百合子都知事も乗車し、高木三四郎と鈴木みのるにチョップを披露。お笑い芸人のスギちゃんや音楽ユニット「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」のファンキー加藤もサプライズ登場し、大きな反響を呼んだ。
みのるの勝利で終わった今回の都電プロレスには、現役プロレスラー10人が参加。中でもインパクトを残したのが路上プロレス初参戦のウナギだ。アイアンマンヘビーメタル級王座は失ったものの、因縁のみのるにゴムパッチン、急所攻撃を仕掛けるなどらしさ全開で大暴れした。
だが、降車後のウナギは「楽しかったですけど…、悔しかったですね」と唇をかみ締める。実は昨年9月に高木とみのるが対戦した「新幹線プロレス」を見た時から嫉妬心にかられていたという。「スターダムの白いベルトだったり赤いベルトだったりを、自分が戦ってた人が戴冠していく姿を見ると悔しんですけど、そうじゃない、腹の底からの悔しさがあった」と振り返る。
昨年は男子のリーグ戦であるゼロワン「火祭り」に参戦し、電流爆破デスマッチのリングにも上がった。これも他のレスラーたちに「負けた」と思わせたいことが動機の一つになっていたが、「新幹線プロレスの、あのバズり方でシンプルに負けたと思いましたね」という。
もちろん負けたままで終わるつもりはない。「真の高木三四郎超えは東京ドームでやる、かつ『〇〇プロレス』で超えて、高木三四郎を腹の底から悔しいと思わせたい」と口にするや、何やら思考を巡らせた。
「タクシープロレス、女湯プロレス…メキシコの路上もいいかな。昨日(28日の新木場大会で)CMLL日本女子王座を取ったし。だけど、大丈夫かな? 何も失わずに帰ってこれるかな…」と浮かんだ案を口にしつつも、結論は出なかった。
そこで「これは考えないといけないですね。〇〇プロレスは自由だから。想像できない何かをやりたいですね。ドラマチックドリームチームを超えるドリームをつくりたいし、超えたい。これ、有志のみなさんの案も募集したいですね」と呼びかけた。
「高木三四郎を超えられるのも、鈴木みのるを超えられるのもウナギ・サヤカしかない」と豪語するお騒がせ女子プロレスラーは、果たして何を実現させるのか。
2024年06月30日 06:00
女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、米AEW世界女子王者のタイムレストニー・ストームに宣戦布告だ。
今年3月にAEWのROHに参戦して以来、たびたび渡米してきた白川は、AEWと新日本プロレスの合同興行「Fоrbidden Dооr」(30日=日本時間7月1日、ニューヨーク州ロングアイランド・UBSアリーナ)でトニーのベルトに挑戦する。決戦に向け「3月からの集大成になんてさせない。絶対にベルトを巻いて、次につなげる。私はまだまだ上を目指していくわ」と誓った。
王座戦を控えた26日(同27日)の「AEW DYNAMITE」ではトニー、マライア・メイとトリオを結成。6人タッグ戦で勝利を奪い王座戦へ勢いをつけた。だが、試合後はまさかの事態に。シャンパンボトルで背後から王者を襲撃しようとしたが、トニーによけられ愛するマライアの顔面に誤爆してしまったのだ。
試合を振り返った白川は「トニーと試合なんてうまくいくわけないじゃん! それにマライアの顔にボトルを叩きつけちゃったのは本当に申し訳ない…。アクシデントなの。この埋め合わせを私がトニーに勝ってするから」と目を潤ませた。
これまでお互いのタッグパートナーであるマライアを巡って、トニーと何度も対立してきた。白川は「私はトニーからマライアを救いたいの。彼女は私のベストフレンドで、ベストパートナー。今のままトニーの横にいたらトニーの陰に隠れちゃうでしょ? 私と組んでいた時のマライアはもっと輝いていたのに」。今のマライアの姿に物足りなさを感じている様子だ。
だからこそ「マライアを白黒の世界から取り戻したい。私がチャンピオンになったらマライアと試合したいの。そうしたら私たち2人とも光ることができるでしょ」と、相棒との王座戦をもくろんでいる。
8月25日(同26日)に英ロンドン・ウェンブリースタジアムで開催されるメガイベント「ALL IN」でマライアとの対戦を希望する白川は「トニーからベルトを取って、ウェンブリーまで防衛する。あの場所でマライアとベルトをかけて戦えたら最高!」と青写真を描く。AEWの頂点まで突っ走る。