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2024年07月01日 08:00
「巨人3−2広島」(30日、東京ドーム) ベンチへ向け、力強く右拳を突き出した。広島・坂倉将吾捕手が劣勢の中、チームを鼓舞する適時二塁打を放ち、鯉党のボルテージを上げた。「(この球を打つという)決めを持って(打席に)入って、良い感じに打てた。それはそれで良かったなと思います」と反撃の一打を振り返った。 3点を追った六回だ。先頭の野間が一塁内野安打で出塁。1死後、小園が右前打で好機を拡大した。打席に坂倉を迎える場面で敵将は“左キラー”の高梨を起用してきた。 ここ2年の対戦では10打数無安打。分の悪い相手に対し、「初球から振ると決めていた」と積極的に立ち向かった。初球はファウルも、2球ボールが続いたあとの4球目。内角低めのシュートを右翼線に運び、二走・野間を迎え入れた。「チャンスでしたし、良いヒットになった」とクールに汗を拭った。 悔やんだのは先頭で迎えた八回の第4打席。1ストライクからケラーの直球を高々と打ち上げ、一邪飛に倒れた。「打ち損じたというか、やられたという打席だった」。追い上げムードが漂っていただけに、表情をゆがませた。 6月は41打数6安打、打率・146と苦しんだが、締めの試合で意地のタイムリーをマークした。「月も変わりますし、出たところで良い仕事ができればいい。状態もちょっとは良くなってきているので頑張りたい」と坂倉。7月の戦いで巻き返しを狙う。
2024年07月03日 06:00
中日2―1巨人(セ・リーグ=2日)――中日は五回に福永の2ランで逆転した。
小笠原は七回途中1失点で、マルティネスは25セーブ目。巨人は力投の山崎伊を援護できず、終盤の好機も生かせなかった。
◇
試合後、巨人の阿部監督は「勝負をかけたんだけど……。そこで打てなかったら負けるし、打っていたら逆転で勝っている」と振り返った。その言葉が指していたのは、好投を続けた相手先発の小笠原が降板した後の八回。相手がわずかに見せた綻びを、突ききれなかったことだ。
長野県松本市での巨人戦は7年ぶり。試合前、マウンドの確認をした巨人の投手たちは「遠く見える」と口々に違和感を語ったという。マウンドからホームベースまでの距離は、いつもと同じ18・44メートル。選手の声を聞いた球団スタッフは「少し傾斜がなだらかみたい」と錯覚を起こす要因を分析した。
慣れない環境は相手も同じ。八回、中日の3番手松山が制球を乱した。先頭の代打・立岡は冷静に見極めて四球で出塁する。指揮官は送りバントのサインを出さず、上位打線に託した。しかし、1番丸は2ボールから高めの直球を打ち損じて中飛。2番吉川はカウント3―1から低めの直球に手を出して一ゴロ併殺に倒れた。
選手たちも、強攻策をとったベンチの意図は十分にくみ取っていた。丸は「とにかくヒットを打つ」との一心で打席に向かい、吉川も「『打て』のサインだったので思いきっていった」と語った。ただ、丸は「ボール球だったから、欲を言えば我慢できればよかった」と反省も口にした。
この日はあと一本が出ず、打線の状態は一進一退を続ける。だからこそ、阿部監督は「力むのはしょうがないんだけど、そこをコントロールして、つなぐ意識をもっと出していくのが大事」と好機での集中力を求めている。(財津翔)
2024年07月03日 05:01
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコンフィールド、同24日・神宮球場)のファン投票の最終結果が2日、発表され、阪神の才木浩人投手(25)と岩崎優投手(33)、近本光司外野手(29)が選出された。
虎のお祭り男・近本は2年ぶり4度目の出場となる球宴を待ちわびた。昨年のファン投票ではリーグ最多得票で選出されながら、ケガで辞退した。今季は6月の月間打率が1割台と落ち込むなど本調子ではないが「すごい刺激がある」と語る舞台で、復調のキッカケをつかむつもりだ。
「2回目、3回目もそうでしたけど、オールスターが明けてからの試合は何か変わるレギュラーシーズンだったのは覚えている。何か変わる、いい刺激のあるオールスターになればなと思います」
球宴はめっぽう強い。1年目の2019年は、甲子園で開催された2戦目に史上2人目となるサイクル安打を達成。通算15打数11安打、打率・733を誇り「休みをもらうより、負荷をかけて刺激を受けた方がリフレッシュになるのかな」と、後半戦へ気分を一新する絶好の機会とする。
交流したい選手にはDeNA・筒香の名前を挙げた。「1年目にいろいろ話させてもらった。アメリカのことや、今考えていることを聞けたら」。対戦したい投手は日本ハム・山崎。「交流戦でもやりましたけど、しっかり初球から打っていきたい」と目を輝かせた。
2024年07月03日 05:01
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコンフィールド、同24日・神宮球場)のファン投票の最終結果が2日、発表され、阪神の才木浩人投手(25)と岩崎優投手(33)、近本光司外野手(29)が選出された。
堂々の初選出。才木が45万1456票の支持を集めた。苦渋も味わった男の球宴初出場に“才木節”がさえ渡った。「最初はカーブばっかり投げようかなとも思ったんですけど、さすがに違うなと思って」。冗談で笑わせて、自慢の直球勝負を高らかに宣言した。
対戦したい打者に挙げたのは、ソフトバンクの近藤。交流戦では直球を打たれてソロを浴びた。交流戦の連続イニング無失点を「44」で止められた相手。「真っすぐを打たれているので、真っすぐでやり返したい」。お祭りならではの対決を予告した。
自身が小学生の時には、藤川とカブレラの全球直球勝負に心を躍らされた。「真っすぐ勝負ができたらと思っているので、三振を取りたいですし、打たれるなら本塁打ぐらいの気持ち。そういう勝負がしたい」。逃げることはない。自慢のストレートで力を試せる絶好の機会だ。
出るからには大活躍したい。虎党はお立ち台での“才木節”も待っている。「インタビューがあれば、直感で、反射で言っちゃうかもしれない」。今季はヒーローインタビューで独特な表現を度々使ってきた。大舞台で爆笑をかっさらうことができるかもしれない。
野球人なら、誰もが憧れる舞台。「選手からしたら、すごい楽しんでプレーできる場所。そういう姿をファンの方に見てもらえたら」。快投を披露し、野球の夢をつないでいく。
2024年07月03日 05:01
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコンフィールド、同24日・神宮球場)のファン投票の最終結果が2日、発表され、阪神の才木浩人投手(25)と岩崎優投手(33)、近本光司外野手(29)が選出された。
2024年07月03日 05:01
「ウエスタン、阪神1−2中日」(2日、鳴尾浜球場)
阪神・遠藤が悪天候をも吹き飛ばす活躍だ。“寝かせ打法”で今季初の4安打をマーク。「今日の4本はしっかりいい打球で、状態は上がってきてるのかな」と笑顔で振り返った。
得点圏でもしっかり仕事を果たした。四回2死一、三塁。沈むチェンジアップを捉えて一、二塁間を破る右前適時打を放ち、この日唯一の得点を挙げた。二回1死一、二塁は粘って直球を左前打として好機拡大。七回無死一塁は左翼手の頭上を越える二塁打で走者を三塁へ。さらに九回は先頭で右方向へ二塁打を放って4打数4安打とした。
雨天中止となった6月28日の練習から、山崎2軍打撃コーチの助言を受けてフォームを改善。これまで「バット(の真ん中付近を)を首に付けて」肩に担ぐような形で構えていたが、バットの先端を捕手方向に寝かせる打ち方に変えたことが功を奏した。
打率は・289と上り調子。それでも「寛さん(豊田)とか見てて、ずばぬけた数字を出さないと1軍に上がれないって分かった。そこは意識して打率ももっと上げられるように頑張ります」。先輩に続き、はい上がっていく。
2024年07月03日 05:01
「広島0−3阪神」(2日、マツダスタジアム)
雨上がりのジメジメとした空気を快投で吹き飛ばした。白星こそつかなかったが、阪神・才木が7回1安打無失点。「真っすぐの感じが微妙だった。スライダー、フォークを使いながらいけたんで良かった」。首位の広島相手に点を許すどころか、安打すらなかなか打たせなかった。
二回は思わぬ形でピンチを招いた。「意味わからんところにボールを投げちゃった」。先頭・小園をボテボテのゴロに打ち取ったが、一塁へ悪送球。無死三塁となった。坂倉を迎えると内野は定位置。「正直1点は覚悟しましたけど」。腹はくくったが三邪飛に仕留めた。菊池を投ゴロ、矢野も二直に抑えて右拳を握り締めた。
五回まではノーヒットノーラン。六回先頭の会沢に右前打を浴びて、偉業達成はお預けとなったが、続く森下のバントには好フィールディングで二塁をアウトに。「梅野さんがセカンドって叫んでたんで、いけるんかと思いながらいきました」。二回のミスを引きずらなかった。
広島打線とは今季初対戦。昨季も1度だけの登板だった。マツダスタジアムのマウンドは22年9月23日以来2年ぶり。独特の雰囲気と赤一色の応援にも全く動じなかった。八回に代打を送られて交代。キャリアハイの9勝目はお預けとなったが役割は果たした。
オールスターのファン投票結果が発表され、先発部門で初選出された。20年オフにはトミー・ジョン手術の影響で育成契約となるなど、ここまでは順風満帆だったわけではない。「オールスターを目標にしてたわけではないですけど、積み重ねで今がある。野球ができることに感謝して投げられればいいかな」。投げられる喜び。野球を楽しむことが根底にある。
登板日が日曜日から火曜日に変わって、これで2試合目。曜日別で最も勝ち星が少ない“魔の火曜日”で勝つことができた。「こういう投球を続けてできたらいいかなと思います」。サンデー才木からMr・Tuesdayへ。白星はつかなくても快進撃は止まらない。
2024年07月03日 05:01
「広島0−3阪神」(2日、マツダスタジアム)
恩返しの粘投で劇的な勝ち越しを呼び込んだ。サヨナラの走者を許しても阪神・岩崎が動じることはない。冷静なマウンドさばきで“球宴御礼星”となる3勝目を挙げた。
九回1死から坂倉に中前打を許した。次打者は万能な菊池。打者だけでなく、走者の動きもうかがいながら慎重に攻めた。島田の好守にも助けられて右飛に打ち取ると、矢野は左飛に仕留めて役目を果たした。
「良かったと思います。また明日頑張ります」。6月30日・ヤクルト戦では同点の八回2死一、三塁から代打・山田に勝ち越し点を献上したが、すぐさま名誉挽回した。
試合前にはうれしい知らせが届いた。球宴ファン投票の最終結果が発表され、左腕は4年連続4度目の出場を決めた。今季はダブル守護神としてシーズンを迎え、ここまで11ホールド、10セーブをマーク。それでも「個人的にはすごくいいシーズンというわけではない。たくさん投票してくれて感謝の気持ち」と頭を下げる。夢の舞台では「試合ではいつも打たれてるイメージ」と苦笑いしつつ、他球団のリリーフ投手との野球談議が楽しみの一つだ。
「トップの選手たちが集まる。みんな楽しそうにやっている」。常連メンバーになっても新鮮だ。前半戦は残り16試合。チームが一進一退を繰り返す中、ゼロを積み重ねていく。
2024年07月03日 05:01
「プラハ・ベースボールウイーク」(6日開幕、チェコ)などを戦う大学日本代表の直前合宿第4日が2日、神奈川県平塚市内で行われ、U−23代表候補との練習試合が実施された。
2024年07月03日 05:01
「日本ハム8−3ロッテ」(2日、エスコンフィールド)
日本ハムは球宴ファン投票選出の2人が御礼弾だ。今季初めて4番に抜てきされた郡司が四回に左翼ポール際に逆転2ラン。五回には上川畑が1号2ランで突き放す。効果的な2発で、連敗は5で止まり、借金生活回避成功だ。
新庄監督は「2度目の開幕戦、勝利。今シーズンって72試合ですよね?」と勝率5割からの再出航成功に笑顔。メルセデスに合っていないマルティネスに代えて郡司を4番に起用。これが的中。郡司は「4番っぽい顔をしたら打てました」。七回にはダメ押し適時打。猛打賞で起用に応えた。
球団創設50周年を記念して縦じまの限定ユニホームを着用。胸に4種類の歴代ロゴが入り、故・大社義規初代オーナーに敬意を示して、全員が同オーナーの背番号「100」を付けて臨んだ。
そんな記念の試合前に、球団史上最多の球宴ファン投票9人選出が発表された。新庄監督は数日前、監督室にそこまでの得票数から選出が濃厚と見られていた9人を集め「照れて野球するな。一生懸命やるのが一番」とアドバイス。「ホームスチールをしてほしいなって思いますけどね。何か爪痕を残してほしい」。期待して、教え子たちを送り出す。
2024年07月03日 05:01
「楽天1−4オリックス」(2日、はるか夢球場)
楽天は逆転負けを喫し、今季72試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。今江監督は「自力優勝とか言ってる場合のチームじゃない。とにかく目の前の試合をしっかり戦っていくだけ」と語った。
またしても天敵を攻略できなかった。オリックス・曽谷から二回にフランコの犠飛で先制するも、その後は追加点を奪えず。結局、八回途中まで1点に抑えられ、今季4戦4敗となった。指揮官は「(直球も)かなり速くて、変化球も曲がりが大きい。全体的に力負けしている。だから崩せていない」と厳しい表情を浮かべた。
先発の内が五回、杉本に痛恨の3ランを浴びるなど、投手陣も踏ん張り切れなかった。これで青森・弘前の地では4連敗。投打になかなか見せ場がなく、満員に埋まったファンからは大きなため息が漏れた。
2024年07月03日 05:01
「巨人1−2中日」(2日、セキスイハイム松本スタジアム)
地元ファンの大きなため息に球場が何度も包まれた。巨人は7年ぶりの長野県・松本での開催となったが、痛恨の逆転負けを喫した。
期待を背負った山崎伊が、奮闘したが勝てなかった。落とし穴は1−0の五回。福永に2ランを浴びて逆転を許し、「本塁打は防げるので」と反省した。今季、試合前の時点で地方球場での登板は4戦4勝と抜群の相性を誇っていた右腕が初黒星を喫した。打線は1点を追う八回無死一塁の場面を迎えたが得点を奪えず、阿部監督は「そこで打てなかったら負けるし、打っていたら逆転で勝っている。そこが勝負の難しさでもある」と厳しい表情で語った。
チームは今季5戦5勝の地方球場で6戦目にして初めて敗れ、貯金はまたもなくなり4位に転落した。仕切り直すしかない。
2024年07月03日 05:01
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコンフィールド、同24日・神宮球場)のファン投票の最終結果が2日、発表され、ヤクルトからは2年ぶり4度目の選出となった村上宗隆内野手、3年連続3度目の選出となった長岡秀樹内野手が選ばれた。
2024年07月03日 05:01
「広島0−3阪神」(2日、マツダスタジアム)
途中出場でも高い集中力を見せた。好守に巧打。阪神・島田が渋い働きで勝利に貢献した。
八回無死一塁から代打で出場。そのまま右翼に入ると、アグレッシブな守備で魅せた。九回1死一塁。菊池が追い込まれて泳ぎながらも、岩崎の変化球をバットの先で拾った。飛球は右翼線寄りの浅い位置へ。安打にしても好機が拡大し、後逸すればサヨナラ負けの可能性もあった。
判断が難しい打球に対して、島田は猛然と前進。「2ストライクだったので、ああいう(当てた)打球もイメージしていたので一歩目が思い切りよく切れた」。地面すれすれで捕球して1回転。思い切ったプレーでチームを救った。
直後の打席では貴重な快音を響かせた。0−0の延長十回1死一塁。カウント1−1からエンドランで直球を捉え、右前へ鋭い打球を運んだ。野間の三塁送球がカメラマン席に飛び込み、ボールデッドとなって三塁に到達していた小幡が本塁へ。「真っすぐに負けないように、とイメージしていた。結果的に点が入ったので良かった」。先制点につながった安打を喜んだ。
近本の不調もあって3試合連続で先発していたが、4試合ぶりにスタメンを外れた。「後から(出場)だろうがやることは一緒。その場、その場で全力を尽くすことが僕のできることなので」。ど派手なプレーはなくても、走攻守でチームを支えていく。
2024年07月03日 05:01
「広島0−3阪神」(2日、マツダスタジアム)
悩み、苦しみ抜いた先に勝利があった。阪神・近本光司外野手(29)が延長十回1死二塁から、18打席ぶりの安打となる左越え適時二塁打。中飛に倒れた八回無死一、二塁の場面では、岡田彰布監督(66)がベンチ前で耳打ちするシーンもあった。球宴ファン投票選出への御礼打。チームは借金生活転落のピンチを防いで3位に浮上。首位・広島とのゲーム差を3に縮めた。
暗いトンネルから抜け出す一打を輝かせた。近本にとって18打席ぶりの安打が、勝利を決定づける2点目を生み出す適時二塁打に。「ヒットになって良かったです。打てたんで良かったです」。喜びを爆発させる三塁側の虎党とは対照的に、塁上で感情を出すことなくクールに振る舞って、らしさをみせた。
両チーム無得点のまま延長戦に突入。相手のミスで先制点をもらった直後の延長十回1死二塁。「狙いとかないんで。ヒットを打つだけなんで」と打席に入った。この回からマウンドに上がった3番手の右腕・島内との対峙(たいじ)。2球で追い込まれても焦りはない。5球目の外角直球に反応。左翼へとぐんぐん伸びた打球は、前進守備の上本のはるか頭上を越えていった。
苦しみの打席を重ねてきた。6月1日・ロッテ戦から12試合連続で4番を任された。「いい経験をさせてもらってます」と前向きに取り組んだが打棒は低下。同15日・ソフトバンク戦から慣れ親しんだ1番に戻っても、本来の姿ではなかった。同25日・中日戦の第2打席に右前打を放って以降、快音が響かず、2試合連続無安打でこの日を迎えた。
三回2死では三遊間への当たりを好守に阻まれ、リクエスト検証でアウトに。八回には無死一、二塁の絶好機で打順が巡った。岡田監督から「ゲッツーなってもええから、バントないから、打て」と耳打ちされ、「ありがとうございます。頑張ります」と応じてバットを構えた。
「プレッシャーにはなりますけどね。でも、監督のひと言はすごい大きいと思いますし。あまり言われることはないですけど。中野が言われるのはよくありますけど、こういう気持ちなんだなと思って」。この打席は中飛に倒れたが、指揮官からの期待を直接肌で感じ、次の打席への発奮材料に変えた。
貯金を使い果たして迎えた首位・広島との3連戦。初戦で延長の末に勝利をつかみ、連敗を2で止めて借金生活回避となった。「明日が大事だと思うので、明日も頑張ります」。猛虎が誇るリードオフマンが7月の進撃をけん引する。
2024年07月03日 05:01
「広島0−3阪神」(2日、マツダスタジアム)
阪神が延長戦を制して連敗を2で止めた。0−0の延長十回1死から小幡が四球で出塁。続く島田がヒットエンドランを成功させて右前打を放ち、小幡が三塁へ進塁する間に右翼・野間からの送球が大きくそれて三塁カメラマン席に入った。三塁に到達していた小幡のホームインが認められ、決勝点となった。なおも1死二塁で近本が左越えタイムリー二塁打。続く中野も右前適時打で3点目を奪った。試合後の岡田監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−延長十回はエンドランから試合が一気に動いた。
「なあ。島田がうまいことなあ。残しといてよかったよなあ」
−島田はその前もいい守備があった。
「うん」
−カウント1−1から。想定して。
「いやいやそら、ヒットが続けへんねんから」
−近本もいい形で。
「いやいや、その前にな、やっといい感じで打っとったからな」
−才木も序盤のピンチを切り抜けた。
「まあなあ、それまで1点でも取ったらよかったけど、火曜日なんかこういう展開なるよ。しゃあないけどな、勝ちつかなかったのは。球数多かったからな」
−才木のバント処理は審判に。
「え?だから守備妨害やんか。左手、足払ってたわ」
−島田は出たところでしっかり仕事してる。
「先発でもな、そりゃお前こんな仕事しとったら先発で使うよ。森下の内容見てみ。いつまでもいつまでもなホームランばっかり狙ろて。そんなんお前、バッティング教える以前の問題や」