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2024年07月02日 16:00
【ブル中野・告白(10)】1986年8月にダンプ松本さんとWWWA世界タッグ王座を巻いた後、2人の関係が疎遠になった時期がありました。ダンプさんは話題になることや派手なこと、音が出るもの、みんなを驚かせることに重点を置いたと思う。でも私は、悪役でも感動させられる試合とか、レスラーとして見てもらいたい部分が強くなっていました。クラッシュ・ギャルズさん(長与千種&ライオネス飛鳥)に対抗し、少しは戦えるようになって、ダンプさんに言われたことだけじゃ「物足りないな」と思い始め、そこから確執が出てきてしまったんですかね。仕事はいつも一緒なんですけど、話さない期間もありました。 結局レスラーは一人なんだなと自覚し始め、18歳ぐらいのときからダンプさん、クラッシュさんには全女を任せておけないという気持ちになっていたのです。全女はどうしていくべきか、プロレスとはどうあるべきかを自分の中で考え始めている時期で、リングに出て「キャーキャー」だと続かないとわかっていたので、どう変えていくかを考え始めていました。 青森・八戸の体育館から北斗晶たちと逃亡したのも、このころです。当時、北斗と堀田祐美子はペアを組んでいて勢いがあった。会社もクラッシュを超えるペアをつくろうとしていました。この2人のペアなら、うまくいくかなという感じになっていたんですけど、それでまたイジメが起きたんです。(86年2月に)ジャガー横田さんが引退されてすぐ、デビル雅美さんがトップでやっていたころでした。 派閥ができたりして毎日地方巡業の練習で100発投げとかされていました。人気になりそうな選手、出るくいは打つってことですよね。このままじゃ殺されると思いましたが、中堅なので何も意見は言えない。何か行動を示そうと思った結果が脱走でした。 東京に戻った翌日、会社にイジメの現状を説明しました。そうしたら「わかった。お前らが練習で半殺しにされているとき、知らないふりして行って『何やってんだ!』って怒るから」って言ってくれたのですが…。何だそりゃ? 今この場で怒れよと思いましたけど(笑い)。 結局、私がいるときは表立ってイジメをすることはなくなりました。だけど、脱走者はそれから半年くらいは大変な思いをしましたね。ちなみに脱走による罰金は私が20万円で、北斗たちは10万円でした。87年4月には北斗が首を骨折するという事故が起こりました。それはイジメとは関係ないのですが、嫌なうわさが流れました。イジメは止められたけど、北斗の首が折れてしまったのは事実です。こうして88年、ついにダンプさんが現役を引退することになるのです。
2024年07月04日 16:20
頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・郄山善廣(57)の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園ホール)のメインイベントとして、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44=AEW)のシングルマッチが決定した。
郄山は17年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。プロレス界の有志による支援大会が2回開催されたが、2019年8月26日に後楽園で行われた「EMPIRE 2」を最後に、コロナ禍の影響で開催が見送られていた。
この日の会見には、郄山所属会社社長の石原真氏とみのるが出席。石原氏から「体の麻痺が以前よりよくなっているということは正直ない状態です。ですが、本人は元気です。現在も前向きにリハビリに進んでいる状況です。本人からは『頑張っている』とか、そういう言葉を使わないでくれと言われてます。普通に黙々とリハビリをやっていると伝えてくれと言われています」と郄山の現状が報告された。妻・奈津子さんの運転で外食や映画、江ノ島の海を見に行ったりしているが、長時間の外出はまだできていないという。
同大会のポスターには「帝王降臨」の文字もあるが、郄山の来場に関しては「体調(次第)じゃないですかね。本人はいつでも来たいという気持ちは常々あるのですけど、今ここでお約束はできないです」(石原氏)と説明された。
大会は全5試合とトークショーが行われる。メインでは2017年3月の新日本尼崎大会以来となるみのると柴田とのシングルマッチが実現。みのるは「メインベントに関しては、俺がぜひ郄山に見せたい試合だし、見てほしい試合だし、郄山に俺と柴田の試合を見せつけたいというのが一番大きな点かなと。郄山に『どうだ、俺元気だろ』って自慢してやろうと思います」と盟友への思いをのぞかせつつ「俺と柴田のシングルマッチをやるしかないんだろうなというちょっと運命めいた気はしてます。すげえプロレスをやらなければいけないなという」と闘志を燃やした。
5年ぶり3回目の支援大会へ向けみのるは「哀れんでほしくてこういうことを発表してるわけじゃないし、かわいそうだなと思ってほしくていろいろ言っているわけではない。みんなの声で郄山に生きる活力を与えたくてやっているので」と強調。「プロレスファン、郄山ファンの人たちに言いたいのは『俺の力で郄山を立ち上がらせてあげよう』、『俺の気持ちで郄山に生きる元気を与えてあげよう』、『郄山VSドン・フライですごい勇気をもらったからちょっと返そう』、『郄山VS小橋(建太)で感動したからちょっと返そう』、そんな気持ちでいい」と支援を呼びかけていた。
2024年07月04日 16:08
「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館)
WBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=と初の10回戦で対戦するWBA7位、WBO10位の那須川天心(25)=帝拳=が4日、都内の帝拳ジムで公開練習を行い、シャドー2ラウンド、ミット打ち3ラウンド、スパーリング2ラウンドを披露した。
1月以来の試合となる天心だが、「心技体全て整えてきた自信もありますし、やるべきことを一日一日大切に作り込んできたという自負があるので、そこを今回の試合で見ていただければうれしい。一個一個できないことをできるように納得できるまでやっているので、ひたすら成長しているというの(実感)は毎日毎日ありますね。どのパンチでも当てれば倒れる、そこの精度を挙げてきたので、1、2、3(戦目)と、どんどんどんどんスタイルもパンチの質も変わってきているので、ホントにガラッと進化して、ちょっと那須川天心もうそろそろヤバいなって思ってもらえる試合になるかな」と、その間の練習の成果をアピール。
初の10回戦にも「(イメージは)できていますね。しっかりと10ラウンドやっても、これだったら12(ラウンド)行っても大丈夫じゃないって思ってもらえるような仕上がりはできています」と、適応に自信を見せた。
この日のスパーリング相手は昨年8月に西田凌佑(27)=六島=とIBF世界バンタム級王座次期挑戦者決定戦を争った現WBO3位、IBF4位のクリスチャン・ヒメネス(24)=メキシコ=。もう1人のWBCスーパーバンタム級19位のヘスス・アレチガ(24)=同=ともども天心のスパーリングパートナーを務めてきた。
天心は「めちゃくちゃ強くて、今までにない、試合以上の経験ができている。トレーナーや選手にスパーの方が試合よりずっときついよと言われていてたんですけど、今までは正直ちょっとナメてたんですけど、本当だなと。どの距離もできるので、距離感だったり間合い、プレッシャーのかけ方とかなかなか読ませてくれないところが常にあるので。いろいろ変えてやってくるので非常に勉強になります」と、強者とのスパーリングに手応え十分。
「パンチはいつもよりもらう機会も増えた気もしたんですけど、けっこう俺打たれ強いなって思いましたね」と、思わぬ収穫もあったという。
試合のテーマを「倒しに行くと倒せなくなると思っていて。全てタイミングで決まるなと思っているので。自分の世界で相手を飲み込む。テーマは『場を支配する』ですね」と設定。「全部対応できるようにというか、相手も高い世界ランカーなので、1個対応できていないところがあると穴を突かれて、そこばかり狙ってくるので、それがないように、全てツギハギがない、水の流れのようにやっていくことを意識していますね。流れですね。相手の嫌なところを突いていく。場を支配する、それに尽きるかなと思っています」と、説明を加えていた。
この日は左目下にあざを作っていた天心。スパーリングでパンチをガードした際、自分のグローブがぶつかったといい、「めちゃくちゃ重い自分のパンチをもらってしまって。顔で売ってるんで、さすがに困りますね。せっかくの顔が台無しですよね。すぐ消えると思いますけど、試合当日(まで残ったら)、最悪メークしてきれいに迎えます」と、天心節をさく裂させていた。
2024年07月04日 15:47
頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・郄山善廣(57)の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園ホール)のメインイベントとして、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44=AEW)のシングルマッチが決定した。
郄山は17年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。プロレス界の有志による支援大会が2回開催されたが、2019年8月26日に後楽園で行われた「EMPIRE 2」を最後に、コロナ禍の影響で開催が見送られていた。
この日の会見では、みのるが出席のもとメインイベントのカードが発表された。現在渡米中の柴田からは「大変光栄かつ、ようやく高山さんのために試合で協力できる機会が訪れたこと、そして日本で試合ができる場所を与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。タカヤマニアのメインに最もふさわしく、この日、この2人が、このリングで戦うことに意味がつまっていたと思えるような熱い戦いをしたいと思います」とコメントが寄せられた。
柴田自身も2017年4月両国大会で行われたオカダ・カズチカとのIWGPヘビー級王座戦後、急性硬膜下血腫と診断されて長期欠場。一時は選手生命の危機に陥ったが奇跡的な復活を遂げ現在は米国・AEWで活躍している。
「決して医学では解明できないエネルギーがプロレスのリングには存在するのです。そのエネルギーをリングの上から、郄山さんの細胞にしっかり届くようなプロレスをして、少しでもいい刺激になれるよう気合を入れて戦います。とはいえ、鈴木、柴田の2人だけで作れるものではありませんので、9月3日は一人でも多くのファンの皆様にお集まりいただければと思います。後楽園ホールを満席にして活気のある空間を一緒に作りましょう」と呼びかけた。
これを郄山も「柴田のコメントを受けて、ますます期待が高まりました。俺が嫉妬してリング上に殴りに行きたくなるような試合を期待しています」とコメントを発表。2人の戦いに期待を寄せていた。
2024年07月04日 15:02
頸髄(けいずい)完全損傷の大ケガとの不屈の闘いを続けているプロレスラー・郄山善廣(57)を支援する大会「TAKAYAMANIA(タカヤマニア)EMPIRE3」(9月3日、東京・後楽園ホール)の発表会見が4日、都内で行われた。
2024年07月04日 12:50
全日本プロレスは4日までに13日のエディオンアリーナ大阪第2競技場で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」斉藤ジュン&斉藤レイが宮原健斗、青柳優馬と2度目の防衛戦を行うことを発表した。
このほど都内の事務所で斉藤ブラザーズと宮原、青柳が会見。阪神タイガースの「背番号1」森下翔太外野手のユニホームを身にまとい登場した宮原は「ワイが満場一致で最高の男、宮原健斗や」と関西弁であいさつした。
さらに2019年に大阪で上演されたスポーツミュージカル「energy〜笑う筋肉〜vol.2」に出演した時に「大阪に3か月、んどったんや。というわけで大阪に縁があるんや」と明かし「斉藤ブラザースはんよ。あんたらの人気は東北、仙台だけやろ」と断じ「大阪のみんなは、ワイのことが好きやねん。7月13日、大阪でこの世界タッグベルトいただきますわ。おおきに」と宣言。たどたどしい関西弁を貫く宮原に迎え撃つ斉藤レイは「ボッコボコにぶっ倒してやるぜ」と勝利を宣言した。
宮原は、阪神のユニホームを着た理由を「ワイはプロレス長くやってって大阪に育てられた部分があるんや。自然と出るもんや。今日、朝起きたら、この格好使用と思い、わかりやすく言えば大阪への愛やね」と説明したが、青柳は「知らんわ」と切り捨てた。
その後、斉藤ブラザーズは兄のジュンが6月29日の茨城・鹿嶋大会で見つけたという北海道メロンゼリーをほおばれば、弟のレイは大好物のエビスビールを飲み干した。ジュンは青柳にゼリーの食リポを強要したが青柳は「メロンが苦手なんだ」と苦笑し代わりにコーヒーゼリーで食リポを敢行。青柳は「コーヒーをゼリーにしたって感じか。あまりのうまさにDOOM!されちまったぜ」と斉藤ブラザーズの物まねでリポートした。
終始、挑戦者組がペースを握り和やかな笑いに包まれた会見だったが、言うまでもなく宮原&青柳は、王道マットで最高の実力者。最強の挑戦者にレイは「おちゃらけてるというか油断を誘っているかもしれねぇが、油断は1ミリもねぇな。きっちりぶっ倒してやりたい」と警戒。ジュンも「隙を見せたら何をしてくるかわからないから、背中見せないようにしたいな」と気持ちを引き締めていた。
◆7・13大阪大会全対戦カード(試合順未定)
▼三冠ヘビー級選手権
王者・安齊勇馬 vs 挑戦者・諏訪魔
▼世界タッグ選手権
王者組・斉藤ジュン、斉藤レイ vs 宮原健斗、青柳優馬
▼世界ジュニアヘビー級選手権
王者・ライジングHAYATO vs 土井成樹
▼2point5女子プロレス提供タッグマッチ
スペル・デルフィン、スーパーW vs 枚方兄さん、フライング・ペンギン
▼タッグマッチ
鈴木秀樹、佐藤光留 vs 田村男児、井上凌
▼8人タッグマッチ
大森北斗、羆嵐、サイラス、ジャック・ケネディ vs 黒潮 TOKYO ジャパン、立花誠吾、吉岡世起、MUSASHI
▼タッグマッチ
本田竜輝、綾部蓮 vs 芦野祥太郎、ボディガー
2024年07月04日 12:00
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が主宰する「ドラディション」は4日、11月22日に後楽園ホールで「DRAGON EXPO 1978」を開催することを発表した。
「DRAGON EXPO」は2022年12月1日の代々木第2体育館で開催。この時は藤波のデビュー50周年記念大会でメインイベントで新日本プロレスの棚橋弘至と一騎打ちを行った。
2年ぶりの「EXPO」開催にドラディションは「どのような邂逅が実現するのか!?」と予告していた。
2024年07月04日 11:43
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、AEWインターナショナル王者のウィル・オスプレイ(31)がダニエル・ガルシア(25)の挑戦を退け防衛に成功した。
オスプレイは6月30日(同1日)に新日本プロレスとの合同興行「Forbidden Door」(ニューヨーク)でAEW世界王者のスワーブ・ストリックランドに敗戦。これを受けてこの日の大会中にドン・キャリスファミリーの脱退を申し入れた。
心機一転のオスプレイはガルシアと激闘を展開。パワーボムからスタイルズクラッシュをさく裂させて攻勢に出る。しかしヒドゥンブレード、ストームブレイカーを立て続けに阻止されると、オスカッターをキャッチされてパイルドライバーで反撃にさらされた。
するとガルシアのセコンドに付いていたMJFがダイヤのリングを渡す。ガルシアは悩んだ末に返したが、一連のやり取りで生まれたスキをオスプレイは見逃さない。走りこんでのヒドゥンブレードをクリーンヒットさせ、3カウントを奪ってみせた。
試合後はオスプレイがガルシアの健闘を称えて先に花道をあとにする。MJFもガルシアと抱擁をかわして励ましたが、何と直後に裏切りの急所攻撃を見舞う。ダイヤのリングで殴って血祭りにあげると、雪崩式パイルドライバーで完全にKOした。
極悪非道な男に戻ってしまったMJFに対し、オスプレイは怒り心頭でリングに戻ってきた。しかしMJFは悪態をつきながら退場。ガルシアが担架で運ばれていく姿が映し出され放送は終了し、オスプレイとMJFの遺恨が勃発した。
2024年07月04日 11:18
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が大暴れした。
2024年07月04日 06:12
◆新日本プロレス「NEW JAPAN SOUL 2024」(3日、後楽園ホール)観衆1225
新日本プロレスは3日、後楽園ホールで「NEW JAPAN SOUL 2024」を開催した。
第4試合の「G1 CLIMAX 34」Bブロック出場者決定トーナメント準決勝で棚橋弘至がボルチン・オレッグと対戦。昨年まで「G1」22年連続出場の歴代最多記録を持っている棚橋だったが、オレッグのカミカゼに沈み「G1」出場を逃した。
試合後、オレッグは「本当に棚橋さん、ありがとうございました。これからも本当に頑張ります。今まで棚橋さんと矢野さんに勝ったから、絶対に次も勝たなきゃいけないし、『G1』優勝しないといけないと思う」と喜びを表した。
敗れた棚橋は、バックステージで大の字になり「夏、終わりました。マジか……。すげえ逸材だと思うよ、ボルチンは。クソォ……。『G1』、優勝する予定だったんだけど。そうか、そうだな……。クソォ……」とうめき、立ち上がると「明日から、明日から来年の『G1』の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と見据えた。
この日の後楽園の結果で7・5東京武道館で行なわれるトーナメント決勝は、Aブロックがタイチvsオレッグ、BブロックがYOSHI―HASHIvsニューマンに決定した。
◆7・3後楽園全成績
▼第1試合 20分1本勝負
TAKAみちのく、○上村優也、SANADA、DOUKI(9分05秒、ダイビングクロスボディ→片エビ固め)本間朋晃●、真壁刀義、永田裕志、エル・デスペラード
▼第2試合 20分1本勝負
ティタン、高橋ヒロム、○辻陽太(5分45秒、反則)金丸義信、SHO、成田蓮●
▼第3試合 20分1本勝負
○BUSHI、ティタン、高橋ヒロム、辻陽太、鷹木信悟、内藤哲也(4分43秒、ファブル)ディック東郷●、金丸義信、SHO、高橋裕二郎、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVILグ・オブ・ダークネス”EVIL
▼第4試合 『G1 CLIMAX 34』Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○ボルチン・オレッグ(6分50秒、カミカゼ→エビ固め)棚橋弘至●
▼第5試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○カラム・ニューマン(14分38秒、オスカッター→片エビ固め)KENTA●
▼第6試合 同Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○タイチ(19分26秒、ブラックメフィスト→片エビ固め)TJP●
▼第7試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○YOSHI―HASHI(26分01秒、カルマ→片エビ固め)石井智宏●
2024年07月04日 06:00
マット界随一の偏屈者鈴木秀樹(44)が、全日本プロレスの暴走男諏訪魔(47)の公認代理人に就任したと発表した。今後は対戦を呼びかけてきた中嶋勝彦(36)側との交渉窓口になる。
1日のGLEAT東京ドームシティホール大会でLIDET・UWF世界王座を獲得した中嶋は、因縁の諏訪魔を次期挑戦者に指名。これを受けGLEATの鈴木裕之社長も、全日本側と交渉に入る方針を示している。
鈴木は「コホン。諏訪魔専務から依頼を受けて代理人になりましたScemo Suzuki(シェーモ・スズキ)です」と突然自己紹介するや、「今回の件は全日本も諏訪魔専務も対応しませんので、私に連絡してください」と言い出した。ちなみに「scemo」はイタリア語でバカという意味だ…。
さらに中嶋側には「交渉のテーブルに着くのは選手以外でお願いします。諏訪魔側はこの私、中嶋選手側は鈴木社長、黒幕S、黒幕Rの3人で。3回理由なくキャンセルしたら、この話はお断りしますので」と呼びかけた。交渉のカギとなるのは「お金次第」。鈴木と諏訪魔の取り分は9対1で、諏訪魔分はパートナーである鈴木と折半する契約だとか。つまりファイトマネーが100万円だとしたら、95万円が鈴木の取り分となる。
「何かありましたらシェーモ・スズキまで。24時間オープンしてますので」。悪魔仮面ケンドー・カシンとバカサバイバー青木真也も中嶋に絡んでおり、何やら厄介な人たちが集まってきた。
2024年07月04日 05:01
6場所ぶりに幕内復帰した若隆景(荒汐)が3日、名古屋市内の部屋で稽古し、出稽古に訪れた関脇霧島との申し合いに感慨をにじませた。3番とって2勝1敗。
右膝に大ケガを負った昨年春場所の前以来となる手合わせだった。「相当ひさびさ。入門する前から一緒に稽古してきた。すごく懐かしい感じ」と心境を吐露。「一つずつ段階を踏んで、上位の力士と稽古できるようになったのは、自信にもなる」と復活への実感がこもった。
2024年07月04日 05:01
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(20日、両国国技館)
アストロラビオの挑戦を受けて初防衛戦を行う中谷潤人(26)=M・T=が3日、合宿先の米国から羽田空港に帰国した。
2024年07月04日 05:00
まさかの結末に――。新日本プロレスの3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)Bブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、棚橋弘至(47)がボルチン・オレッグ(31)に敗れ、大会連続出場記録が「22」でストップ。予選敗退となったエースは本紙に胸中を明かし、珍しく悲壮感を漂わせた。
NEVER無差別級6人タッグ王座を保持するパートナー・ボルチンとの準決勝。左ヒザへの一点集中攻撃でペースを握ったが、最後はカミカゼを連発され痛恨の逆転負けを喫した。G1の最多連続出場記録は、キャリアわずか1年3か月の史上最強のヤングライオンによって止められてしまった。過去3度のG1優勝を誇るエースが、祭典の舞台に立つことすらかなわなかった。
試合直後のバックステージでは「明日から、来年のG1の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と前を向いたが、大会後の取材で複雑な胸中を明かした。「(記録が)途切れちゃいましたね。世代の波というか、今日のボルチンが若き日の棚橋という…。やられてコメント出し終えた瞬間に、そういえば俺が先輩に勝った時、先輩はどんな気持ちだったんだろうと、やっと思えたというか」
昨年末に団体史上4人目の選手兼社長に就任した。多忙な生活がリング上に影響している可能性はないのか。棚橋はこの問いに対し「それはないです。そういう影響があるのであれば、僕は(社長業を)引き受けていないですから。単に他の選手が僕よりももっと練習をしている。そこの競い合いで負けたんだっていうね」と全面否定する。
とはいえ5月と6月の「ALL TOGETHER」2大会、6月30日(日本時間1日)のAEWとの合同興行「Forbidden Door」と大舞台で連敗が続いている。さらにここに来て最前線の象徴でもあるG1の舞台にもたどり着けなかった結果は重い。
「この現実を受け止めますよ。そして今後の身の振り方を考えます。僕が今回の負けをどうとらえて、どういう姿を見せるか。僕もまだちょっと混乱している段階なので。やっぱりね…意地もありますから。素直に受け入れられない、一レスラーの魂がまだ残っている。今回それに気づけたので、収穫があったと思わないと」と自身に言い聞かせるかのように言葉を紡いだ。
永田裕志、天山広吉ら第3世代も40代後半でG1を卒業してきた。若手の躍進により出場権を失った今回の棚橋も、大きな岐路に立たされていると言って過言ではない。長年にわたり団体をけん引してきたエースは、もう一度輝きを取り戻せるのか――。
2024年07月03日 21:43
新日本プロレス3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)のAブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、YOSHI―HASHI(42)が石井智宏(48)とのCHAOS同門対決を制し決勝戦(5日、東京武道館)に進出した。
今年のG1は出場選手20選手中18選手がすでに決定し、残る2枠を争うトーナメントが行われている。準決勝で実現したCHAOS同門対決は、互いに手の内を知り尽くす者同士の壮絶な肉弾戦となった。
一進一退の攻防が続いた20分過ぎ、YOSHI―HASHIは垂直落下式ブレーンバスターをDDTで切り返す。さらにラリアート、カナディアンデストロイヤーと猛攻を仕掛けたが、カルマをドラゴンスープレックスで切り返されて逆転を許した。
張り手に対し延髄斬りで応戦されると、強烈なラリアートを浴びてダウン。それでも垂直落下式ブレーンバスターを阻止してドラゴンスープレックスで投げ飛ばすとトラースキック連発して再逆転に成功する。頂狩(変型十字架固め)をカウント2で返す驚異の粘りを見せた石井を、最後はカルマで振り切った。
試合後のリング上でYOSHI―HASHIは「石井さん、ありがとうございました。あなたの存在があったから、俺は今こうしてこのリングに立っていると思います。だからこそ石井さん、次はG1クライマックスの公式戦で俺と戦いましょう」と盟友に呼びかけた。ともあれこれでG1出場に王手。決勝戦では新鋭カラム・ニューマンと激突する。「突きつけられた現実は、泣こうが、わめこうが、文句を言おうが変わらないけど、でも! これから先の未来は俺自身で必ず変えることができる。必ず変えてみせる」と、脱落危機からの復活を予告していた。
2024年07月03日 21:30
「プロレス・新日本」(3日、後楽園ホール)
G1クライマックス34(20日・エディオンアリーナ大阪開幕)のAブロックとBブロック、最後の出場権1枠ずつをかけたトーナメントの準決勝が各ブロック2試合ずつ行われ、Bブロックでは棚橋弘至がボルチン・オレッグに敗れて、自身の持つ最長連続出場記録が22年で途切れることになった。
棚橋はともにNEVER無差別級6人タッグ王座を保持するボルチンを左脚攻めで封じにかかったが、ボルチンの怪力に大苦戦。最後はボルチンに飛びついたところを肩に担がれ6分50秒、カミカゼからのエビ固めで3カウントを聞いた。
セコンドの肩を借りて退場した棚橋はバックステージでへたり込み、「夏…終わりました。マジか。すげえ逸材だと思うよ、ボルチン。クソ。G1、優勝する予定だったんだけど。そっか。そうだな。クソ」と息も絶え絶えにつぶやいたが、立ち上がると「明日から来年のG1の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と、早すぎる立ち直りを見せた。
Bブロックのもう1試合は、タイチが奮戦するTJPをジャンピングハイキック、ラリアット、トラースキックと攻め込み19分26秒、ブラックメフィストからの片エビ固めでフォール勝ち。
タイチは「あれだけの歓声、聞こえてねえのか?若手の抜てきだ?若手だらけで会社が潤ってんならとっととそうなってんだろ昔から!オヤジはもういらねえっつうのか?後悔するぞこの野郎」と、会社の方針を真っ向から批判し、5日・東京武道館大会の決勝で対戦するボルチンに対し「次は若いのか?若手の抜てきに応えられて良かったじゃねえかよ、ヤングライオン。勢いはあるかもしれない、技も力も。だけど俺にかなうと思うなよ。おめえにはわかんないプロレスの技術こっちは20年以上も積んできてるんだよ。てめえはたかが1年2年。力と技と格闘技のセンスで勝てると思うなよ。プロレスを甘く見るなよ。おまえに初めての挫折を味わわせてやる。大の里になろうと思ってるのかもしれねえけど、そんなことベテランの現十両が阻止してやるよ」と通告した。
Aブロックはまずカラム・ニューマンが決勝進出。KENTAの蹴りや竹刀攻撃に苦しむも、ジャンピングニー、ビッグブーツ、スワンダイブ式フットスタンプと攻め込み、オスカッターからの片エビ固めで14分38秒、フォール勝ちした。
メインではYOSHI−HASHIと石井智宏がチョップ、エルボー、ラリアットなどで壮絶な意地の張り合いを展開し、場内を熱狂の渦にたたき込んだ。25分過ぎ、石井の垂直落下式ブレーンバスターを着地したYOSHI−HASHIがドラゴンスープレックス、ソバット連打、ハイキック、頂狩りとたたみ込み、26分1秒、カルマからの片エビ固めで最後の決勝進出者となった。
長く熱い試合を制したYOSHI−HASHIは「今日で終わってもいいくらいの気持ちで行ったから。今日、俺の体は砕けなかった。ハートも砕けなかった。そして勝ちを収めることができた。こんなところで終わってたまるか。あと一つ、カラム・ニューマン、そう簡単にてめえに行かせるかこの野郎。必ず勝ってやる」と、本戦出場への執念を見せていた。
5日・東京武道館大会で行われる決勝戦の組み合わせは、Aブロックがニューマン対YOSHI−HASHI、Bブロックがボルチン対タイチとなった。