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2026年05月31日 11:54
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、PK戦でブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスがキッカーを務めた理由に言及した。 チャンピオンズリーグ(CL)決勝が30日に行われ、アーセナルはパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦。6分にカイ・ハヴァーツが角度の厳しい位置から先制点を決めたものの、65分にウスマン・デンベレにPKから同点弾を許すと、1−1のまま90分が終了。延長戦でも決着はつかず、PK戦を3−4で敗れたことで、悲願の初優勝とはならなかった。 PK戦ではGKダビド・ラヤが3人目のキッカーをセーブした一方、2人目のキッカーを務めたエベレチ・エゼが枠の左に外してしまったほか、最終キッカーとなった5人目のガブリエウは枠の上に外したことで決着となっていた。 データサイト『OPTA』によると、ガブリエウは2005年のミランの元ブラジル代表MFセルジーニョ氏以来、CL決勝のPK戦でクロスバーを超えるPKを蹴った選手になったという。なお、ガブリエウにとってはアーセナルで初めてのPKキッカーだったことも伝えられている。 試合後、ガブリエウが5人目のキッカーを務めた理由について聞かれたアルテタ監督はイギリスメディア『TNT Sports』で「彼は5人目のキッカーを蹴りたがっていた。私たちはこの瞬間のために準備し、練習してきた」と語りながら、次のように続けた。 「通常ならPKキッカーはブカヨ(・サカ)やマルティン(・ウーデゴーア)、カイらが務めるだろう。しかし、延長戦、そしてPK戦になれば、キッカーは別の選手になることはわかっていた」 「こういった場面では必ず決めなければならない。私たちは相手が持っていたような正確さをこの場面で発揮できなかったことが不運だった。だから、勝利を手にできなかったんだ」 【ハイライト動画】パリ・サンジェルマンvsアーセナル
2026年06月01日 10:19
日本代表は5月31日、国立競技場で行なわれたワールドカップ直前の国際親善試合でアイスランド代表と対戦し、FW小川航基の決勝ゴールで1−0の勝利を収めた。
この一戦を受けて、韓国メディア『SPOTV NEWS』も反応。「ワールドカップ優勝を目ざす日本がリザーブチームのアイスランドに苦戦、辛くも1−0で勝利」との見出しで試合を報じた。
同メディアは、日本がブラジルやイングランドを破るなど好結果を積み重ねてきた一方で、ワールドカップ直前の最終調整試合では「実質的にセカンドチームを起用したアイスランドに対し、攻撃面で苦戦を強いられた」と指摘。「辛くも勝利を収めた」と評した。
また、森保一監督が大会前に「ワールドカップ優勝」を目標に掲げていることを紹介しながら、「しかし、この最終調整試合で日本はフィジカルの強いアイスランドに苦戦を強いられた」と言及。相手が本大会出場国ではないうえに、若手中心のメンバー構成だった点にも触れ、「90分間を通してアイスランドの守備を崩すことができず、後半終盤にようやく得点を挙げたものの、そのパフォーマンスは物足りないものだった」と厳しく評価した。
記事では試合内容についても詳細に振り返り、前半から日本が主導権を握りながら決定機を決め切れなかったことや、GK鈴木彩艶の好セーブでピンチをしのいだ場面を紹介。後半も攻め続けたものの、なかなか得点を奪えず、「日本は悔しさのあまり頭を抱えた」と表現した。
それでも87分、菅原由勢のクロスに小川が頭で合わせて待望の先制点を奪取。『SPOTV NEWS』は「ついにその努力が報われた」と伝え、日本が1−0で勝利し、国際Aマッチ6連勝、5試合連続無失点でワールドカップ本大会へ向かうと報じている。
勝利という結果は評価しながらも、優勝を目標に掲げる日本に対しては「内容面では課題を残した」との見方を示した韓国メディア。本大会を目前に控える森保ジャパンへの注目度の大きさがうかがえる論調となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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2026年06月01日 09:57
[国際親善試合]日本 1−0 アイスランド/5月31日/国立競技場
5月31日に国立競技場で行なわれた日本代表のアイスランド戦は、色々な意味で2週間後にオランダとの初戦を迎える北中米W杯に向けて、良いシミュレーションになったと言える。
11人を交代できる特殊なルールで、終盤までスコアレスの状況で、点を取りに行くためのオプションをテストする意味でも、効果が発揮されたのが、日本の得点シーンだ。
小川航基の決勝点は、森保ジャパンが終盤に採用した、実質3トップ型の3−3−2−2の狙いと効果が凝縮されたゴールだった。
73分、日本は小川と塩貝健人の2トップに、左シャドーの後藤啓介が積極的に前線へ出ていく形に。名目上は3−3−2−2だが、攻撃時は3トップに近い配置となり、明確に得点を奪いに行くメッセージが込められていた。
決勝点が生まれた87分、日本は敵陣に押し込んだ状態からセンターバックの渡辺剛を起点にボールを循環。谷口彰悟、菅原由勢、右に開いた佐野海舟を経由しながら相手の守備を揺さぶり、再び谷口から菅原へ大きく展開した。
対応に来たウィルム・ソル・ウィルムソンに対し、菅原は左足クロスをフェイクに切り返し、右足でゴール前へ配球。その瞬間、ニアに塩貝、中央に小川、ファーに後藤、さらに外側からウイングバックの長友佑都が侵入する4レーンが形成された。
塩貝にはヒェルトゥル・ヘルマンソン、後藤にはアーロン・グンナルソンが引き付けられたことで、中央の小川へのマークがわずかに薄くなる。菅原の正確なクロスに反応した小川がヘッドで合わせ、ニア寄りを警戒していたGKハーコン・ヴァルディマルソンの逆を突いてゴール左隅へ流し込んだ。
得点シーンの直前にアイスランド側は、交代選手が10秒以内にピッチを出なければいけないという新ルールに一人が違反したことで、一時的に10人でプレーする状況となっていた。
結果的には数的優位も得点に影響したと考えられるが、小川は「やっぱそうですか? なんか誰か言ってたんですよね。それは気づいてなかったです」と振り返る。そのうえで小川は、数的優位だったこと以上に、戦術的な狙いがうまく出たゴールだったことを強調した。
「啓介とか健人とか、人数がそもそもゴール前にいるっていうので、ディフェンスもそれだけマークにつかなきゃいけない。それだけ自分へのマークも薄くなった。個人というより、チーム戦術としてうまくハマった。戦術ありきのゴールだった」
後藤も同様の認識だった。菅原がボールを持った際には「まずは、かぶらないこと。ニア、真ん中、ファーの3ポイントに入ることを意識していた」と明かしており、得点場面ではまさに塩貝、小川、後藤が3つのポイントを埋める理想形が実現していた。この形がワールドカップ本大会を見据えても、十分な有効性を持つと考えられる。
国際大会では強豪国であっても、リードした状況はもちろん、たとえ同点でも終盤になれば、確実に勝点を取るために自陣深くにブロックを敷く場面が少なくない。力が接近するほど、細かく崩してゴールを奪う難易度が上がるなかで、クロスが得点の鍵を握る。
ただ、闇雲に上げても高さのある相手に跳ね返されるだけであり、そのためのイメージ共有が必要だ。2トップにシャドーから191センチの後藤が絡む形は1つの回答と言える。
高さで日本を上回るオランダとの対戦に向けても、小川は「ファン・ダイクのような相手でも、自分との戦い。高さ勝負だけではなく、前に入る、一歩早く動くことが大事」と語る。
そのためには、小川がゴール前でピンポイントのボールを待つだけでなく、アイスランド戦の塩貝や後藤のような助けは必要だ。もちろん、小川が助ける側になることもある。それでも小川は自身のクロスからの得点力を強調した。
「固められた相手を崩して点を取ることほど、技術の差はないと思うし、クロスで1個、マークを外して取るというのが、現在のサッカーですごく大事な部分だと思っているので。僕はボールに触る回数だったり、クロスから仕留める回数は誰よりも多いし、そこが一番の強みなのかなと思います」。
本大会でも再現性のあるゴールが生まれるか注目だ。
取材・文●河治良幸
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2026年06月01日 09:36
キリンチャレンジカップ2026が31日に行われ、日本代表が87分の小川航基の得点でアイスランド代表に1−0で勝利した。
小川の得点は改定された新ルールの一つである、「交代選手はボード掲出から10秒以内にピッチから出ないと、投入選手がピッチに入ることが止められ、プレー再開から1分以上経過した後、最初に試合が止まったタイミングにならないとピッチに入れない。その間はピッチ上の人数が少なくなる」がアイスランドの選手交代時に適用され、日本が数的有利の状況時に決勝点が決まった形となった。
試合後、アイスランドのアルナル・グンラウグソン監督は、「私はこの新しいルールの施行は知っていたし、失点したことへの言い訳になってしまいます」と前置きした上で、「このルールは好きではない」と断言。試合結果に直結したことよりも、“一人のサッカーファンとして”、「片方のチームが1人少ないと、10分間くらいは低い位置でのブロックを組むサッカーになってしまいます。片方のチームが常に1人多く、相手チームを押し下げる。これはアイスランドだろうと、バルセロナであろうと関係ありません」と好きではないという理由を説明。さらに、「ファンは片方のチームが1分間、1人少ない状態になり、そこから10分間ボールを保持されるような状況は見たくないと思います。それはフットボールではない。誤って頭部を負傷してしまったケースもあります。その場合の1人少ない状態になり、2、3分待たなければなりませんでした。それが正しいやり方だとは思っていません」と、負傷した選手が治療後にピッチ外へ出た場合も、戻る際に1分待たないといけないルールができたことも含めて、苦言を呈している。
グンラウグソン監督はもちろん「試合をスピードアップするためにできたルールであることは理解しています」と考えへの理解は示しつつ、「もっと多くの方法があると思います」とルールについての疑問があるとする。また、運用面についても「いわゆる“初期段階”の問題だったと思います。審判を責めるつもりはありませんが、常識的な範囲内ということよりも少し新しいルールにこだわりすぎているように感じました」と、新たなルールの運用であるため、厳密に適用したのだろうとの見解を示している。
一方、森保一監督は「我々は新ルールについて、痛手にはなりませんでしたが、ゴールキックのときにみんなが構えていない、準備ができておらずにロングキックを蹴らないといけないこともありました。(主審の)カウントダウンの中、どういった時間選択をするか、もっと準備しないといけないと感じました」と、ゴールキックやスローインについて、故意に時間稼ぎしていると判断された場合に5秒カウントダウンが適用されるルールについての課題があったと言及。
加えて、「早くやること自体はメリットだと感じています。相手もキツいなか、そこでひと踏ん張りできるのは日本人が長けていると思っています。選手たちの新ルール対応は問題なく遂行してくれたと思っています。アイスランドは得点時に一人少なかったですが、ああいったことが交代時やけがからピッチに戻れるまで、すぐタイミング良く戻れなくなるので気を付けて。防げるものは、交代時などで相手にチャンスにならないよう、新ルールの中で自分たちが対応しないといけないと思っています」と、新ルールは広くとらえると日本人の特性的にも他国と比較すれば利があるとコメントしている。
【動画】相手の隙をついた小川航基の決勝ヘッド!…
ついに訪れた歓喜の瞬間
堅守を破ったのは小川航基の頭
アシストは菅原由勢のピンポイントクロス
⚽キリンチャレンジカップ
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2026年06月01日 09:30
リヴァプールは指揮官アルネ・スロットを成績不振のため解任した。
2026年06月01日 09:26
とにかくスピードが求められる時代だ。
北中米W杯を控えた日本代表は5月31日、国立競技場で行なわれた壮行試合で、アイスランド代表と対戦。中々得点を奪えずにいたなか、87分に菅原由勢のクロスから小川航基が決勝点を挙げ、1−0で勝利を掴んだ。
待望の一発は、数的優位を活かしてのものだった。
日本の得点直前、アイスランドは2枚替えを実施したのだが、投入選手のうち1人のイサク・スナエル・ソルバルドソンはしばらくピッチに入れず。自身と代わって下がるクリスティアン・フリンソンが、新たに設けられた交代時間の制限(ボードに背番号が表示されてから10秒以内)をオーバーしたため、ピッチ脇で1分間の待機を命じられたのだ。
この試合では他にも、アイスランドがスローインを5秒以内に投げず、日本ボールに変わる場面もあった。
結果に左右したとあって、日本戦で適用された新ルールは海外でも話題に。W杯での対戦国オランダの新聞『De Telegraaf』は「アイスランドと、グループステージで最初に戦う日本の親善試合では、W杯に先立って実践されたルールが即座に大きな影響を与えた」と報じた。
また、エクアドルのラジオ『WQ Radio』は「この新ルールは、W杯を前に早くも物議を醸している」と切り出し、次のように伝えた。
「日本対アイスランドの試合中、フリンソンが交代時にピッチを離れるのに10秒以上かかったため、主審はFIFAの新しい規定を適用した。その制裁として、アイスランドは1分間、1人少ない状態でプレーを余儀なくされた。そしてまさにその間に、日本は数的優位を活かして決勝ゴールを決めたのだ。
W杯に向けて最も議論されるテーマの1つになる可能性がある。あなたはこの新ルールについてどう思う?」
紹介した報道はあくまで一例である。各国のメディアが“交代失敗”シーンを取り上げており、関心の高さが窺える。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】え?俺入れないの?かなりシュール…世界中で話題の交代失敗シーン
2026年06月01日 08:53
北中米ワールドカップ本番前最後の貴重な国際親善試合となった5月31日のアイスランド戦。この日は、吉田麻也(LAギャラクシー)の花道を飾る演出が序盤に盛り込まれたが、森保一監督は6月14日の初戦オランダ戦にスタメン起用しそうなメンバーをズラリと並べ、本番モードで戦った。
そこで注目されたのがボランチ陣。今回は、2月の左足首手術から復帰したキャプテンの遠藤航(リバプール)と田中碧(リーズ)のコンビが先発。彼らは2021年夏の東京五輪でもコンビを組んでいたため、連係面は問題ないと見られた。が、遠藤もまだ違和感があるのか、探り探りのプレーが目立った。
一方、田中は左サイドの中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)、伊東純也(ゲンク)を献身的にサポートしていたものの、効果的なボールを出せない。上田綺世に鋭い縦パスを刺し、そこから伊東、堂安律(フランクフルト)、久保建英(レアル・ソシエダ)を経由して、中村のヘディングシュートにつながった83分のチャンスは1つ特筆すべきものがあったが、前半は組み立てがうまくいったとは言い切れないところがあった。
2025年10月のブラジル戦、今年3月のイングランド戦でコンビを組んだ鎌田大地(クリスタル・パレス)・佐野海舟(マインツ)の不在が響いた、と見る向きも根強かった。
その停滞感を打破したのが、後半から入った瀬古歩夢(ル・アーブル)である。本人は「ボランチでやるイメージはないですね」と戸惑い気味に話していたが、登場するや否や、縦パスの意識を前面に押し出したのだ。
「前半、試合を見ていて、奪った後の縦パスが全然入っていなかったと思ったので、そこは積極的に。(元ボランチでコーチの)長谷部(誠)さんからも前半に言われたので、そこは意識して試合に入りました」と、瀬古は頭をクリアにして攻撃の起点になろうとしていた。
そこから日本のリズムが改善され、チャンスも増加していく。特に目を引いたのが、久保から横パスを受け、小川航基(NEC)に左足で通した63分のスルーパス。これは惜しくも得点にはつながらなかったが、「ゴールをお膳立てできる選手」であることを色濃く示したと言っていい。
さらに、田中が下がった73分以降はアンカー的な役割を遂行。佐野がインサイドハーフに陣取って後藤啓介(シント=トロイデン)と横並びになり、小川と塩貝健人(ヴォルフスブルク)が2トップを形成するという超攻撃的な布陣を中盤の底から下支えしたのである。
「(アンカーは)やりやすかったです。チームでもアンカーをやることが多かったので。ファイヤーフォーメーションというか、自分があそこで左右を潰せることができれば、相手にもチャンスを与えない。良い手応えがありました」と本人も前向きに発言。最終的に小川の決勝弾で1−0で勝ち切れたことも含め、瀬古のボランチテストは成功だったのではないか。
「今日の瀬古選手は素晴らしかったと思います。普段、ル・アーブルの試合を見ている人は少ないと思いますけど、今季の彼の出来だったら、あれくらいのプレーはたぶん当たり前。足も伸びますし、ボールを狩り取れて、サイズもある。なおかつ前にパスも付けられますし、今日はすごく伸び伸びやっていたかなと。『良いオプション』以上の存在なんじゃないかなと思います」と、U-15代表時代からの盟友・久保も太鼓判を押したほどだ。
確かに後半初めの時間帯は、シャドーの久保と中村、右ウイングバックの菅原由勢(ブレーメン)と、瀬古にとっては10年来の仲間が周囲を取り巻いていた分、阿吽の呼吸でプレーできたところがあったはず。それを差し引いても、戦力としてメドが立ったのは大きかった。
遠藤の状態がまだ回復途上にあり、W杯本大会でのフル稼働が難しいと見られるなか、バトルに強いもう1人のボランチが加われば、試合ごとに組み合わせを使い分けながらタフなW杯を乗り切れそうだ。
現状では鎌田・佐野の新鉄板コンビへの依存度が高いものの、彼らの負担を多少なりとも軽減できる存在が増えたのは朗報だ。
ここから日本代表は事前合宿地のモンテレイへ向かい、5日間の調整。8日にベースキャンプ地のナッシュビルへ移動して本番を迎えることになる。限られた時間で少しでもボランチの組み合わせを確認し、連係面を引き上げていくことが重要だ。
やはり勝てるチームは、ボランチが躍動することが絶対条件。今後は瀬古と鎌田、田中が組む形などにもチャレンジし、バリエーションを増やしていくことが肝要だろう。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【画像】あの時、君は若かった…厳選写真で振り返る北中米W杯日本代表メンバー26人の“ビフォーアフター”!
2026年06月01日 08:43
FIFAワールドカップ2026前最後の国際親善試合となった31日のアイスランド代表戦(東京・国立)。ケガで長期離脱していた遠藤航や板倉滉の状態確認、伊東純也の左シャドー起用の成否などチェックポイントはいくつもあったが、その前段階として国際Aマッチ127試合目を迎えた前キャプテン・吉田麻也の“代表ラストマッチ”という大きな注目点もあった。
前日までは現キャプテン・遠藤航がマークを巻くと見られたが、この日は腕章を着けた吉田を先頭に整列。緊張感の漂う中、ゲームが始まった。背番号22を着ける37歳のDFは序盤から激しい寄せを見せ、空中戦の強さもアピール。交代直前の13分には左サイドに開いていた伊東に鋭いサイドチェンジを供給する。これがゴールにつながっていたら最高のシナリオだったのだが、さすがに現実にはならなかった。
これで吉田の大仕事は終了。板倉や冨安健洋らと熱い抱擁を交わし、両チームの選手たちが作ってくれた花道を通った。そして遠藤とガッチリ抱き合い、キャプテンマークを手渡すという見せ場を作り、最後には森保一監督とも抱擁。目に涙を浮かべながら、足掛け13年間の長い長い代表キャリアを噛みしめていたに違いない。最終的に日本は小川航基の決勝点で1−0で勝ち切り、後輩たちの姿を頼もしく感じたことだろう。
「1試合1試合重みがありますし、バスの中でもいろいろ振り返って『こういうことがあったな、ああいうことがあったな』と考えました」と試合後のミックスゾーンで本人はしみじみと言う。思い起こせば2010年1月のイエメン・サナア。吉田が初めてA代表に呼ばれた遠征で、当時の岡田武史監督が「足元がすごくうまい選手だね」と褒めていたのは、今も鮮烈な記憶として残っている。その試合で初キャップを飾り、2010年南アフリカW杯後のアルベルト・ザッケローニ監督体制ではいきなり主軸DFに抜擢される形となった。
「僕は中澤佑二さんや(田中マルクス)闘莉王さんの代替わりに当たったので、競争がないまま代表に定着してしまった」と当時22歳の吉田は申し訳なさそうに話したが、190センチ近い長身と足元の技術に多くの指揮官が惚れ込んだのは間違いない。ただ、当時は本田圭佑や長友佑都らの陰に隠れた存在だった。吉田の世界デビューとなった2011年のアジアカップでは、外国人記者に英語で質問を受け、誠心誠意、答えた後に「フー・アー・ユー(あなたは誰)?」と問われて、目が点になっていた姿も微笑ましい記憶だ。同大会では最大の節目になった準々決勝・カタール戦で退場。若かりし日はそういった失敗もあった。
それでも勇敢にトライを続け、着実に「日本代表守備の大黒柱」へと成長。2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会と3度ワールドカップに参戦したが、初めての大舞台は惨敗。コロンビア代表に4失点完敗したブラジル・クイアバの地で「こういう舞台でチームの役に立てる選手になりたい」と伏し目がちに話したことを本人もよく覚えているだろう。同シーズンはサウサンプトンでコンスタントに試合に出ていなかったこともあり、「それが当たり前になるようにしないといけない」とも語気を強めていた。
その状態に近づいて迎えたのが、その4年後のロシア大会。吉田は確かに成長が感じさせたが、ラウンド16でベルギー代表に衝撃的な逆転負け。「ああいう失点は直前テストマッチのスイス戦(ルガーノ)でもやっていますし、一瞬スイッチが切れた。精神的に脆かった」と本人は憮然とした表情を見せた。その翌日に長谷部が代表引退を正式発表すると、人目をはばからず号泣。喜怒哀楽をストレートに出すところは本当に人間味に溢れていた。
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2026年06月01日 08:08
5月31日、森保一監督が率いる日本代表は国立競技場で開催された国際親善試合でアイスランド代表と対戦した。
2026年06月01日 07:39
[国際親善試合]日本 1−0 アイスランド/5月31日/国立競技場
日本代表は現地5月31日、国際親善試合でアイスランド代表と国立競技場で対戦した。
北中米ワールドカップを直前に控えた壮行試合。日本サッカーの聖地に詰めかけた満員のサポーターの前で、きっちり勝利を掴みたいところだが、チャンスを仕留めきれず、1点が遠い。
スコアレスドローのままタイムアップが近付く87分、菅原由勢と小川航基という後半の頭から出場したコンビの連係で、ついに1点をもぎ取り、なんとかアイスランド撃破を果たした。
試合後のフラッシュインタビューで、森保一監督は「相手も守備の堅いチームで、攻撃も堅実にやれるチームで非常に難しい試合だった。それでも選手たちが焦れずに、最後に点を取りに行くところ、我々も無失点で焦れずに戦いながら攻撃をすること、得点を目指すことを忘れずに、最後は粘り強く戦って得点を奪ってくれた」と振り返った。
▼日本代表のチーム採点「5.5」
北中米ワールドカップの壮行試合で、大苦戦を強いられた。
スタメンには、アイスランド戦限定で招集された吉田麻也、コンディションに懸念のある冨安健洋、板倉滉、遠藤航を起用。攻撃的ポジションはほぼベストの布陣を組み、注目の左シャドーには伊東純也を配した。
序盤は果敢に攻め込んだが、14分に吉田が花道を通って退いた辺りから、徐々にトーンダウン。5−4―1で守備ブロックを作る相手をなかなか崩せない。前半途中にはボールを握られる時間帯もあった。
最終的には3月のスコットランド戦と同様に3−1−4―2のスクランブルシステムで攻め込み、菅原のクロスを小川がヘッドでねじ込んで勝利を収めたものの、引いた相手を崩せないという以前からの問題がまた露呈した。
上田綺世と伊東純也が5.5点、堂安律が5点と攻撃陣は厳しい評価をつけざるを得ない。一方で、違いを作った中村敬斗、攻→守の切り替えの良さが際立っていたアシストの菅原由勢、主戦場ではないボランチで奮闘した瀬古歩夢は及第点以上の6.5点だ。
マン・オブ・ザ・マッチは途中出場で決勝点を奪った小川で7点を付与。14分の出場ながら、これまで日本サッカー界を牽引してきた吉田には10点満点で送り出したい。敬意を表して。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【画像】日本代表のアイスランド戦出場22選手&監督の採点を一挙紹介!最高点はサッカー界に大貢献した37歳。大苦戦で攻撃陣は厳しい評価に…
2026年06月01日 07:38
常勝軍団にあって、衝撃的だ。
鹿島アントラーズは、J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTを首位で突破。そして5月30日にプレーオフラウンド第1戦で、WEST1位のヴィッセル神戸と敵地で対戦したのだが、0−5でまさかの惨敗を喫した。
自分たちは1点も奪えなかったのに対し、28分の被弾を皮切りに失点を重ね、元鹿島の大迫勇也にはハットトリックを許した。
鬼木達監督は試合後、「昨年も含めてやってきたようなところとか、セカンドボール、球際とか、やっぱりそういうところ全てで上回られてしまって、最後にこういう結果になってしまった」と語った。
予想だにしないスコアに衝撃が広がるなか、元日本代表監督であり、鹿島OBのジーコ氏もインスタグラムで反応。古巣のアドバイザーとして来日中の“サッカーの神様”は、0−5と記された電光掲示板の写真などを添え、次のように綴った。
「サッカーにはこういうこともあるものだ。シーズン移行を前にJリーグが創設した今大会の決勝のファーストレグでは、大敗してしまった。全てが上手くいかず、ヴィッセルに0−5で敗れるとは予想外だった。セカンドレグは鹿島で行なわれる。希望は最後まで消えない。素晴らしいシーズンをこんな形で終わらせるわけにはいかない」
御年73歳のジーコ氏はまた、盟友であるジャーナリストの言葉を用い、こうも伝えた。
「サッカーの世界ではありとあらゆる出来事を見てきた。亡き友のラウル・クアドロスが言っていたように、『人生は続く...』」
昨季のJ1王者であり、今季のEAST覇者は、6月6日の再戦で意地を見せられるか。「全てが上手くいかない」まま終えるわけにはいかない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】乃木坂の人気メンバーら豪華タレント陣が来場!Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集
2026年06月01日 07:30
現実から目を背けるわけにはいかない。U-17日本代表の一員として臨んだU-17アジアカップはGK高橋恒輝(大成高/3年)にとって、悔しさに溢れる戦いとなった。
サウジアラビアで5月5日から22日まで開催されたU-17アジアカップ。小野信義監督が率いる若き日本代表は見事に優勝を飾り、グループステージの各組上位2か国に与えられるU-17ワールドカップの出場権も勝ち取った。
ここから今秋の本大会に向けて、新たな競争がスタートするのは言うまでもない。第3GKとしてチームを陰から支え続けた一方で出番がなかった高橋にとっても、レギュラーの座を目ざす戦いが幕を開けた。
その一発目の舞台がインターハイ予選だ。大成は2019年に、当時1年生だったGKバーンズ・アントン(現・鳥取)の活躍で、激戦の東京を勝ち抜いて初出場を飾ったが、以降は全国舞台に歩みを進められていない。そうしたチームの歴史を変えるためにも、高橋の活躍は必要不可欠。5月31日に行われた拓大一高との2回戦(1−0)ではビルドアップの起点となり、自陣で我慢の時間帯を強いられた後半の終盤以降は、相手のロングボール攻勢に慌てずに対応して最後尾で確かな存在感を示した。
試合を振り返った高橋は、自身の成長を感じられる部分があったと話す。
「(アジアカップで出場機会がなかったので試合は)1か月ぶり。そういうところで不安はあったんですけど、高いレベルでやってきたし、今日の試合のスピード感を考えれば、余裕があったと思う」
アジアカップでは、大会最優秀GKに輝いたGK大下幸誠(鹿島ユース/2年)や188センチの大型GK木田蓮人(帝京長岡高/1年)といったハイレベルな選手たちと1か月間プレー。練習の中から自分を高め、厳しいアジアの戦いをベンチから見る経験も大きな意味があった。
高いレベルを味わったことはパフォーマンスにも表れており、特に声の質は大きな変化があった。これまで以上にコーチングを出す場面が増え、より細やかなものになっている。味方のポジショニングに対して声をかけるシーンが多く、些細なことでも仲間に立ち位置を修正するように求める場面も珍しくなかった。本人もコーチングに対して想いを口にする。
「代表の井出大志GKコーチから声の量はあると言ってもらったんですけど、質を高めないといけないと言われたので、細かくやる意識が出てきた」
ピッチに立たずとも自分と向き合う。難しい第3GKという立場でも腐らずに取り組んだからこそ、多くの学びを得られたのだろう。
もちろん、試合に出られなかったという事実は変わらないし、複雑な心境はある。「3番手というところで本当に悔しい結果だった。チームが優勝できて良かったけど、その裏側で悔しい気持ちがあった」と本人も認めるように、表に出さない部分で辛い心情があったのは言うまでもない。
しかし、自身の想いをみんなの前では出さなかったのは仲間のためであり、自分のためでもあった。開幕前も大会中も「3番手なんで」という言葉を何度も口にしていたが、「3番手という発言をしたのは、自分がもっとやらないとダメだと再認識するため」だったと振り返る。そうしたスタンスが成長を支えており、今の自分につながっている。
今でこそ身長は188センチあるが、中3の時点では170センチほどしかなく、所属していた三鷹Jrユースでは控えだった。挫折を何度も味わってきた高橋の挑戦は終わらない。
大会後、帰国直後にJ1クラブの練習に参加するなど、新たな刺激も受けた。まだまだ自分にできることはある。そう信じて謙虚に愚直に取り組む守護神は得意のセービングやハイボール処理はもちろん、キック精度や判断の質を向上させてポジション争いに食い込んでいく構えだ。
まずはチームを全国舞台に導き、夏のインターハイで日本一だけを見据えてさらなる高みを目ざす。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】日本代表のアイスランド戦出場22選手&監督の採点を一挙紹介!最高点はサッカー界に大貢献した37歳。大苦戦で攻撃陣は厳しい評価に…
2026年06月01日 07:20
2026年5月31日、日本代表はアイスランド代表を1−0と下した。
2026年06月01日 07:05
アイスランド代表は5月31日、国立競技場で開催された国際親善試合で、森保一監督が率いる日本代表と対戦した。
序盤から日本にボールを握られ、劣勢の展開が続いたアイスランドだったが、堅い守備でゴールを許さない。しかし87分、菅原由勢のクロスから小川航基にヘディングシュートを決められて先制点を献上。0−1で敗れた。
それでもアイスランドのアルナル・グンラウグソン監督は、「かなり良い試合ができたと思う。最初の15分間、日本がゲームを支配していた時に私たちは堅い守りができた。難しい相手に対して良いパフォーマンスができて満足している」とゲームを振り返る。
また、日本の弱点を次のように分析している。
「真ん中に五角形ができるシステムだと、2、3になったところでシステムを構築して、ビルドアップしていくのが難しいだろうというふうに感じていた。最初の15分間、自分たちが入っていける隙があった。しかし残念ながらこちらのチームの質が足りず、ファイナルサードまで行くことができなかった。日本がもっと強いチームと戦った場合、そこを狙われるのではないかと思う」
一方で「日本は非常に良いチームだ。ワールドカップで良い成績を残せると思う。ある意味パーフェクトで、オールラウンドで、すべてに長けているチーム」と森保ジャパンを称賛し、北中米ワールドカップでの戦いに期待を寄せた。
取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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2026年06月01日 06:42
5月31日、日本代表は国立競技場で開催された国際親善試合でアイスランド代表と対戦。北中米ワールドカップ前最後の対外試合で1−0の勝利を飾った。
立ち上がりからゲームの主導権を握るも、相手を崩しきれないもどかしい時間が続いたなか、87分に右からの菅原由勢のピンポイントクロスに小川航基が頭で合わせて先制点を奪取。この1点を守り切った。
試合後の記者会見で、アイスランドのアルナル・グンラウグソン監督に「森保ジャパンの中で印象に残った選手」を尋ねてみると、「リバプールに所属する遠藤航とかつてアーセナルにいて、現在はアヤックスでプレーしている冨安健洋だ。素晴らしい選手たちだと思う」と回答。次のように続けた。
「世界フットボールの序列を見れば、日本はトップで我々は下のほうだろう。我々との差を特に感じるのはスピードの部分だ。動きが非常に速い。そして日本人は身体がそこまで大きいわけではないがとても強い。今日、遠藤のプレーを見ることができて本当に嬉しいよ。でも私はリバプールのファンではなく、マンチェスター・ユナイテッドのファンだ(笑)」
ビッククラブで研鑽を積む2人のパフォーマンスに感銘を受けたようだ。
取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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2026年06月01日 06:28
[国際親善試合]日本 1−0 アイスランド/5月31日/国立競技場
その存在感は絶大だ。
北中米ワールドカップを控えた日本代表は5月31日、アイスランド相手に国立競技場で壮行試合を実施。長らくスコアレスが続いたなか、87分に菅原由勢のクロスから小川航基が決勝点を挙げ、満員のサポーターの前で勝利を手にした。
カンファレンスリーグ決勝の関係で合流が遅れる鎌田大地に代わり、電撃招集された吉田麻也は、主将として先発。そして森保一監督が前日会見で「前半の10分くらいプレーしてもらって、彼を送り出したい」と話していた通り、14分に交代となった。
遠藤航にキャプテンマークを託した37歳のレジェンドは、会場全体から大きな拍手を受け、相手選手たちも一緒になって作ってくれた花道を通ってピッチを後にした。
感動的で心温まる光景が広がった試合後、堂安律がインスタグラムを更新。10番を背負う27歳の主軸は、吉田と2人で満面の笑みを浮かべた写真などをアップし、こう綴った。
「Our captain. Japanese football still needs you(僕らのキャプテン。日本のサッカー界は今もあなたを必要としています)キャプテン!日本サッカーにまだまだ貢献お願いします!!」
一区切りはつけたが、代表引退は明言していない。127キャップに伸ばしたレジェンドの唯一無二のキャリアに引き続き注目していきたい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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