©sports-topics.net 2024
2024年03月29日 05:00
阪神は29日に東京ドームで巨人との開幕戦に臨む。岡田彰布監督(66)は28日、同球場での全体練習後に取材に応じ、「不安はない。どんなゲームになるか楽しみや」と開幕を心待ちにした。記者会見では巨人の阿部監督に“先制口撃”。近本、大山ら負傷者も回復し「6番・左翼」に前川を加えたベストメンバーで、球団史上初の連覇へ向かう。 鮮やかに“先制口撃”を決めた。阿部監督と並んで臨んだ記者会見で、宿敵の印象を問われた岡田監督が切り出した。 「一番注意してたんは新外国人だったんですけどね。ちょっとなんかね、拍子抜けして」 MLB通算178本塁打の実績を引っ提げて加入しながら、開幕直前に電撃退団したオドーアを引き合いに出し、報道陣の爆笑を誘った。阿部監督も思わず苦笑いで、会見場を後にした岡田監督は「ちょっと一発かましたったわ」とニヤリ。前哨戦は虎将が制した。 球団初の連覇を目指すシーズンは巨人との対戦で幕を開ける。「いいゲームをして、この1年の野球界を盛り上げていきたい。やっぱりな、巨人と阪神が(球界を)引っ張っていくのが理想やろ」と、伝統の一戦の重みは十分に理解している。 全体練習では投内連係とシートノックに時間を割き、岡田野球の原点である「守り」を再確認した。本塁付近でいつものようにノックバットを手に、鋭く目を光らせた。 2年目の開幕を前に「今年の方がまだな、そんな不安はないわな。どんなゲームになるか、そっちの方が楽しみや」と余裕すら漂わせた。状態が危惧されていた近本、大山もフルメニューを消化し、スタメン復帰が確実となった。「ある程度、思っているメンバーで開幕を迎えられるから、不安があまりないっていうことや」と説明した。 選手に揺るがぬ信頼を寄せつつ、一分の隙も見せない。「混戦するよ、そら。そんな甘いもんじゃないよ、長いシーズンで」。昨季は2位広島に11・5差をつけて独走したが、今年もペナントがやすやすと手に入るなどとはみじんも思っていない。 「連覇っていう、今までやったことないことをやろうとしてるわけやから」。選手、コーチ、監督として計3度も挑みながらはね返されてきた壁の高さを、誰よりも痛感しているからこそ発した言葉だった。 開幕戦を「143分の1」と捉える姿勢は今年も変わらない。「どんな途中経過になるか分からへんから、勝負だから」。最後に一番上にいればいい。「連覇っていう、その一点に全員で向かって、最終的に優勝を勝ち取りたい」と力を込めた。偉業へと続く球道を、一直線に歩んでいく。
2024年04月28日 06:56
花巻東高の先輩から適時打を放つなど、5打数1安打1打点の活躍
■ドジャース 4ー2 ブルージェイズ(日本時間28日・トロント)
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打1打点だった。岩手・花巻東高の先輩、菊池雄星投手から打球速度が自己最速となる119.2マイル(約192キロ)の適時打。ドジャースは今季最長を更新する6連勝となった。
この日も大ブーイングの中、打席に立った。初回無死三塁の第1打席は二ゴロに倒れたが、2回2死一、三塁では打球速度が自己最速となる119.2マイルの右適時打を放った。3回1死一塁の第3打席は空振り三振。菊池とは通算23打数7安打、打率.304、3本塁打となった。
7回1死の第4打席は失策で出塁。9回1死二塁の第5打席は左飛だった。5打数1安打1打点で打率.347、OPS1.071。チームは3回までに3点を奪い、6連勝で貯金7となった。
菊池は初回先頭のベッツに三塁打を許し、1死からフリーマンの左犠飛で先制点を献上した。さらに2回にも大谷の適時打などで2失点。6回を投げ9安打3奪三振4失点で今季2敗目(2勝)。防御率2.94となった。(Full-Count編集部)
2024年04月28日 06:50
◆ 「ある程度打順の固定できないと…」
巨人がDeNA相手に僅差のゲームを勝ち切った。敵地での連敗を避けたい巨人は、2回に岡本和真のホームランで先制すると、続く萩尾匡也は内野安打で出塁。その後相手の挟殺プレーでのミスもあり、大城卓三の犠牲フライで1点追加に成功した。その後はDeNA打線を宮粼敏郎のソロホームランのみに抑え込み、2-1で勝利した。
接戦をモノにしたが、13試合続けて3得点以下となっている巨人打線に、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者が言及。
なかでも固定できない打順について江本孟紀氏は「シーズン前から言ってるのは、やっぱりある程度打順の固定できないと。固定ができるようなメンバーが揃うと、当然安定するわけですよ。こうやって変えている間は、ちょっと乗り切れない」とキッパリ。
またもう一人の解説者・坂口智隆氏は「1番はオコエ選手、5番は坂本(勇人)選手であったりとか経験の多い選手の方がいいのかなって思います」と特に変更の多い2つの打順に具体的な名前を挙げると、江本氏も「変えるのもいいですけど、結果が出ないから変えるんじゃなくても、この打順は変えないという風にして、1、2番は固定した方がいいんじゃないですかね」と各々思案を出し合っていた。
オリックスなど猫の目打線で成功しているチームも存在するが、巨人の場合はどうなるのか。阿部監督の今後に注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月28日 06:40
◆ エラー数はリーグワーストの「17」
DeNAが巨人相手に1-2の惜敗。本拠地・横浜スタジアムに集まったベイスターズファンに勝利を届けることができなかった。この日も今シーズン目立ってしまっている、守備の乱れが敗戦に直結した。
2回表、先発のアンソニー・ケイが岡本和真に先制ホームランを許したあと、萩尾匡也もヒットで出塁。続くオコエのライト前で一旦サードへの進塁を諦めかけた萩尾が再びスタートし、度会隆輝からサードへの送球をショートの石上泰輝がカット。すかさずファーストの佐野恵太に転送しセカンド進塁を狙ったオコエを一・二塁間で挟むが、佐野から牧秀悟に送られたあとファースト方面に追いかけるも一塁上は無人でアウトを取ることができなかった。
このミスに27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した江本孟紀氏は「これはね、もうちょっとセカンドまで追っかけなきゃいけない」とし「前にランナーがいるわけですから、できればなるべく早く詰めなきゃいけないんだけども。もうちょっと長く持って、サードランナー見ながら追っかけていけば、挟殺できたと思うんです」と佐野から牧への送球が速すぎたと指摘した。
もう一人の解説者・坂口智隆氏は「もったいないっちゃもったいない。難しいっちゃ難しいんですけど…」とフォーローしつつ「牧選手がファースト側に入るのかなど、そのバックアップが1人足りなくなるシチュエーションなので、そういうのをチームで決め事として、こうなった場合はどの選手がこうファーストに入るのかとかあるんですけどね。取れるアウトはやっぱり取っておかないといけないです」と事前の確認の必要性を説いていた。
今シーズンは、ワースト2位タイの阪神とヤクルトのエラー数12を5つも上回る17を記録してしまっているDeNA。僅差のゲームを拾うには、ミスを少なくしていくことが重要となってくる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月28日 06:30
◆ 「感情を出すとか…」
ロッテは27日、本拠地での楽天戦に1−4で敗戦。
2024年04月28日 06:30
巨人2―1DeNA(セ・リーグ=27日)――巨人は二回、岡本和のソロ本塁打と大城卓の犠飛で先行し、継投で逃げ切った。
横川は今季初先発で初勝利。DeNAは再三の好機で決定打が出なかった。
思うように点が取れないなら、失点を防ぐしかない。巨人は6年目左腕の横川が、今季初先発で期待に応えた。「一球一球、魂を込めて投げるだけ。任されたところで、しっかり結果を出すことを心掛けた」。5回3安打無失点の好投で、十二分に仕事を果たした。
ピンチを招いても動じなかった。2点リードで中軸を迎えた四回、先頭の佐野は遊ゴロに打ち取ったが、4番牧に右前打を許し、続く宮崎に四球を与えて一死一、二塁。第1打席で安打を許していた関根を迎えたが、内角へのスライダーで一ゴロ併殺打に仕留め、拳をぐっと握った。
昨季はプロ初勝利を含む4勝(8敗)。14日に一軍へ昇格すると、3試合に救援して4回1安打無失点。今回の9連戦に巡ってきた先発のチャンスで、「僕の立場上、一試合一試合が勝負」とローテーションの谷間を見事に埋めた。杉内投手チーフコーチは「一軍にいると、すごく重宝する。どんどん実績を積み重ねていってほしい」と評価した。
この日も攻撃陣は振るわず、わずか2得点。3点以下は13試合連続となり、球団ワースト記録を更新した。それでも、この間に5勝5敗3分けと勝ち星を拾えているのは、先発陣の奮闘が大きい。試合前時点の先発防御率は、リーグ唯一の1点台となる1・83でトップ。阿部監督は「(序盤に)試合を壊してしまうことが少ない。試合を作れている」と感謝する。
「みんなで助け合って、チーム一丸となってやっていきたい」と横川。僅差での勝利の陰には、先発を任された投手たちの踏ん張りがある。(浜口真実)
2024年04月28日 06:20
◆ 「今日投げれたっていうのがまず一番」
オリックスは27日、敵地での日本ハム戦に0−9で大敗。2年ぶりに先発した椋木蓮は、9安打を浴びるなど3回4失点で今季1敗目を喫した。
トミー・ジョン手術から約2年ぶりに一軍のマウンドに上がった椋木だったが、初回からわずか5球で先制点を献上すると、その後も計4安打で3失点を喫する苦しい立ち上がりとなってしまう。
続く2回も2本の安打を浴びながら併殺などで無失点に凌ぐと、3回は死球と安打で一死一・二塁のピンチを招く。しかしここで8番の上川畑大悟から145キロの直球でこの試合初となる見逃し三振を奪うと、続く水野達稀も投ゴロに仕留めてピンチを脱出した。
結局この日はこの回までとなり、3回55球4失点、9安打・1三振・1死球の内容でマウンドを降りた椋木。味方打線も沈黙した事で今季初白星とはいかなかったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では久々に見せた投球に話題が及んだ。
なかでもオリックスOBの坂口智隆氏は「まずは、もう投げれた事が良かったですよね」と元気な姿にホッとした表情を浮かべると、続けて「今日は打たれはしましたけど、元々上から下の角度ではなく低い所から低い所へスパっと決まる球で抑えていくタイプ」と好調時の姿を分かりやすく解説。
そしてこの日打たれた要因として「シュート回転して中に入って行っちゃったのを積極的な打線につかまってしまった」と分析し、相手が好調だった不運もありながら球質に改善の余地があるとの見方を示した。
椋木は久々の舞台で思うような投球は披露できなかったかもしれないが、それでも2年前はルーキーながら9回二死まで無安打に抑えるなど潜在能力の高さはオリックスでもトップクラス。坂口氏は最後に「今日投げれたっていうのがまず1番なので、次、修正して本来の力がだんだん出てくるんじゃないのかなと思いますね」と本領発揮に期待を込めて締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】投打振るわずGW初戦は大敗……/4月27日:日本ハムーオリックス戦の試合ハイライト
2024年04月28日 06:10
◆ 江本氏は守備力にも太鼓判!
日本ハムは27日、本拠地でのオリックス戦に9−0で勝利。「5番・捕手」でスタメン出場した田宮裕涼は3本の適時打を含む3打数3安打4打点の活躍だった。
4試合連続で安打を放つなど好調を維持している田宮は、この日も初回、一死一・三塁からオリックス先発の椋木蓮のスライダーを捉えて適時右二塁打を放つと、続く3回は死球、さらに5回には犠打を決めるなど奮闘。
4点リードで迎えた7回には一死二塁から低めに落ちるスプリットを振りぬいてまたも適時二塁打をマークすると、とどめの8回にはまたも内に食い込んでくるスライダーをはじき返して今日4打点目。守っても好リードで計4投手を引っ張り、オリックス打線を完封する好アシストを見せた。
ここ5試合で打率.615(13−8)と絶好調の田宮について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏は「もう抜群ですよね」と手放しで絶賛した。
本拠地5連勝中のチームの雰囲気も「積極的にスイングを仕掛けていく。皆がそういう意識を持っている」としつつ、その中でひときわ輝く理由として「積極的に行くし、変化球を打つのも元々うまい選手。今は調子がいいっていう事があって、体が開かないし右の腰の壁が崩れない」と分析。
続けて「前に出されても強いスイングで変化球を拾ったり逆方向に打ち返したりっていう事もできますよね」と語り、好調はもちろん、高打率の要因を積極性と変化球の対応力にあるとその凄みを称賛した。
同じく出演した江本孟紀氏も「それはもう、キャッチャーが打てるっていうのは一番皆が望んでいる事ですけども」と打撃開眼の気配を見せる若武者に熱視線を送りつつ、「この前(ロッテ戦)2試合連続完封勝ちしたでしょ?だからそういう意味では、リードの方もいいんじゃないかな」と語り、攻守両面の総合力でも秀でた選手であるとの見解を述べた。
試合後はヒーローインタビューで「子供の皆さんにかっこいい選手って思ってもらえるように頑張りたいと思います!」とはつらつとした様子で抱負を述べた田宮。
現在は規定打席にはわずかに未到達ながらも打率.423(52−22)とパ・リーグトップクラスの好成績を残しているだけに、子供ファンのみならず日本ハムファン全体で田宮への期待値は高まっているだろう。新庄日本ハム勝負の3年目に向け、今後も田宮の活躍に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】二塁打!二塁打!二塁打!/4月27日:オリックス戦の田宮の活躍ハイライト
2024年04月28日 06:00
「中日4−6広島」(27日、バンテリンドーム)
広島・宇草孔基外野手(27)が豪快な一発を放ち、チームの勝率5割復帰に大きく貢献した。
2024年04月28日 05:58
◆ 大谷翔平が菊池雄星から強烈な適時打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間27日のブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。ブルージェイズの先発、母校・花巻東高校の先輩である菊池雄星と3打席対戦し、適時打を放った。
初回、無死三塁で迎えた第1打席は、カウント1-2から内角のフォーシームを捉えるも、前進守備の二塁手が好捕。三塁走者動けず、二ゴロに倒れた。
2点リードの2回表、二死一、三塁の好機で迎えた第2打席は、カウント2-2から内角のフォーシームを引っ張り、一二塁間を破る右前適時打でリード拡大。この強烈な一打は打球速度119.2マイル(約191.8キロ)を記録し、自己最速、今季MLB全体での記録、さらにスタットキャスト導入以降の球団記録を更新。
4回表、一死一塁での第3打席は、カウント2-2から真ん中低めへのカーブに完全にタイミングを外され、空振り三振を喫した。
この試合の大谷と菊池の対戦成績は3打数1安打、1打点、1三振。MLB通算では、23打数7安打で打率.304、3本塁打、5打点、7三振をマークしている。なお、この試合の菊池雄星は6回を投げて9安打、3奪三振、今季ワーストの4失点という内容で降板した。
2024年04月28日 05:43
大谷の119マイル以上の打球は3本…1位はスタントンの32本
■ブルージェイズ ー ドジャース(日本時間28日・トロント)
ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地・ブルージェイズ戦で岩手・花巻東高の先輩、菊池雄星投手から自己最速となる119.2マイル(約191.8キロ)の右前適時打を放った。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると3本目の119マイル(191.5キロ)以上の当たりで、これはMLB3番目に多い記録だという。
2回も2死一、三塁のチャンスで迎えた第2打席で、菊池の98.2マイル(約158.0キロ)の直球を振り抜いた。火の出るような打球を右前へ運び、三塁走者が生還した。エンゼルス時代の2022年4月10日(同11日)に本拠地・アストロズ戦でホセ・ウルキディ投手から打った119.1マイル(約191.6キロ)を抜き、自己最速だった。
スタットキャストが導入された2015年以降、大谷は119マイル以上の打球を3度放っている。2位はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の6本で、32本でぶっちぎりの1位は同じヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手となっている。34歳のスタントンは2014年オフ、マーリンズと13年総額3億2500万ドル(約507億円)の契約を結び、2018年にヤンキースに移籍。近年は故障がちだが、積み重ねてきた記録は異次元だった。
大谷は23日(同24日)の敵地・ナショナルズ戦では本塁打の自己最速も更新し、118.7マイル(約191キロ)の6号を打ったばかり。また、記録更新の一打にブーイングを浴びせていた敵地も騒然となったが、“1位”に追いつくにはまだ時間がかかりそうだ。(Full-Count編集部)
2024年04月28日 05:01
「阪神5−4ヤクルト」(27日、甲子園球場)
ゴールデンウイーク初日の甲子園が子どもたちの大歓声に包まれた。阪神・近本光司外野手(29)が五回に逆転の3号2ラン。勝利を引き寄せる一撃を右翼席に運んだ。「ゴールデンウィーク こどもまつり」として開催されている今カード。頼れる1番打者の2安打2打点の活躍でチームも連敗を阻止。貯金上積みを目指す黄金週間で絶好のスタートを切った。以下、キッズインタビューの要旨。
◇ ◇
◆糸賀陽菜さん(いとが・はな、小学6年生)
−私は阪神タイガースがきっかけで中学生になったら、野球をやろうと思います。近本選手は野球を始めたきっかけはなんですか?
近本「そうですねえ…えー物心ついた時からお父さんと兄2人がいるんですけど、みんな野球をしてたんで気付いたら野球してました。頑張ってね」
◆松井雄大くん(まつい・ゆうだい、小学6年生)
−僕は少年野球でピッチャーをしています。大事な試合で緊張したときはどうしていますか?
大竹「これは僕もうまくいかないときもあるんですけど…やっぱり前後を考えないというのを大事にしていて。“前こうやって打たれた”とか“こうやってホームラン打たれたら嫌だな”とか、そういう前後を考えずに目の前の一球をどうしようということに集中して投げれるといいかと思います。ちょっと難しいかもしれないけど(笑)」
2024年04月28日 05:01
「ウエスタン、ソフトバンク5−2阪神」(27日、タマホームスタジアム筑後)
“師匠”から改めて学びを得たマウンドだった。
2024年04月28日 05:01
「阪神5−4ヤクルト」(27日、甲子園球場)
阪神救援陣が耐えながら勝利のバトンをつないだ。2点リードの七回。先発の大竹が3連打を浴び、1死満塁の窮地となって桐敷拓馬投手が後を継いだ。
右打者の中村に対して果敢に攻めた。カウント1−1から直球を3球続け、最後は148キロで空振り三振に斬った。続く代打・青木にはフルカウントから押し出し四球を与えたが、赤羽も直球で空振り三振に仕留めた。「(得点を)越されてはいけないので腹をくくった結果」。対峙(たいじ)した3人の打者に直球を軸とした勝負を挑み、力でねじ伏せた。7試合連続無失点とし、聖地の大歓声を浴びながら堂々とベンチへ戻った。
八回は岩崎が貫禄の無失点で終えたが、2点差の九回に登板したハビー・ゲラ投手が先頭・武岡に来日初被弾。1点差に迫られた後も犠打を挟んで2安打を許し、1死一、三塁のピンチを背負ったが、代打・川端の当たりを中野が好捕。内野陣にも助けられ「いい守備をしてくれたし、勝てて良かった」と5セーブ目を喜んだ。
「八回、九回2人(岩崎、ゲラ)出したら任さないとしょうがないよ」。岡田監督も全幅の信頼を置くブルペン陣が粘り強く試合を締めくくった。
2024年04月28日 05:01
「阪神5−4ヤクルト」(27日、甲子園球場)
ようやくチャンスが巡ってきた。絶対に手放すわけにはいかない。阪神・小幡竜平内野手は静かな闘志を内に秘めながら、平常心を保っていた。「頑張りすぎて、空回りしないようにというのだけは意識しました」。4月6日・ヤクルト戦(神宮)以来、17試合ぶりの先発起用。やってきたことを信じて、バットを振った。
二回2死一、二塁。2点ビハインドの場面で1打席目を迎えた。追い込まれながら、サイスニードの変化球に食らいつく。「つなぐ意識で入った中で、結果的に点に絡んで良かった」。今季初の適時打。白球は中堅の芝生に弾み、反撃ののろしを上げた。
右人さし指を一塁ベンチへ突き出す。木浪も拍手でたたえていた。筒井外野守備走塁コーチと力強くハイタッチし、ホッとしたようにほほ笑む。「結果を出せたことが良かった」。五回は先頭で中前打を放ち、チャンスメーク。近本の逆転2ランも呼び込んだ。
昨季の6月25日、一つの転機があった。DeNA戦で相手投手はバウアー。何かのきっかけにと中野のバットで打席へ向かった。すると、7打席ぶりに安打を記録。それから、先輩の相棒を借り続けることになった。今季も継続。一番の変化は「操縦性」だ。
今オフのテーマは確実性を上げること。「間を抜く打球」を求めてきた。そのために最適なアイテム。重さやグリップ、ヘッドの走りなどが合っていた。「なじんできてる感じはあります」。もうすぐ、使用開始から1年。この日も追い込まれてから、見事なバットコントロールで運んだ。今季初のマルチ安打が進化の証しとなった。
昨季は開幕スタメンをつかみながら、木浪に定位置を奪われた。今季の開幕遊撃も木浪だった。ただ、まだシーズンは序盤。「結果を出すだけだと思っているので、(レギュラーを)取れるように頑張ります」。お立ち台にこそ上がらなかったが、陰の勝利の立役者。ここからサクセスストーリーが始まる。
2024年04月28日 05:01
「阪神5−4ヤクルト」(27日、甲子園球場)
前夜に打った一手は効果てきめんだった。阪神・岡田彰布監督が野手を集めて緊急ミーティングを行ったことを明かした。ヤクルトの先発・小川に7回2得点と封じられた26日の試合後だった。ベンチ裏でこの日の対策を授けた。
「昨日打ち取られ方が悪いからさ。今日も同じようなピッチャーでなあ。だからお前、それで言うたんよ。明日までに切り替えて、ちょっと考えろ言うて」
「配球なんかは言われへんから」と詳細な内容は伏せたが、狙い球の絞り方などで助言を授けたことを示唆。「打ち取られ方とかな、そんなんはもう、試合見とったら分かるやんか。それをやらんようにっていう。一番典型的なんは近本のホームランやったな、やっぱりな」とうなずいた。五回に飛び出した逆転の一発は、緩い球が3球続いた後の直球を仕留めたもの。「それに応えてくれたですね。今日の勝ちは大きいですね」と満足そうに笑った。
前日に3失策を犯した木浪に代えて送り出した小幡が、適時打を含む2安打を放って起用が当たった。一方でベンチに置いた木浪に対しては、試合前の練習で声をかけて談笑。精神面のケアを怠ることはなかった。
この日の勝利で13勝9敗3分けの貯金4として3、4月の勝ち越しが決まった。2度の2連敗こそあったが、3連敗を回避する勝負強さは健在。チームは着実に調子を上げている。確かな手応えを得て、4月を終えようとしている。