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2024年07月01日 09:03
クロアチア1部のディナモ・ザグレブは6月30日、MF金子拓郎の退団を発表した。 26歳の金子は、日本大を卒業後の2019年に北海道コンサドーレ札幌でプロキャリアをスタート。その後、23年7月にディナモ・ザグレブに期限付き移籍をしていた。 【画像】「GOOD LUCK」ディナモ・ザグレブが金子拓郎の退団を報告 自身初の欧州挑戦では、公式戦で41試合に出場し5ゴール・6アシストをマークした。 ディナモ・ザグレブはクラブの公式Xで金子の成績などを紹介し「さようなら、タキ!」と綴っている。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月03日 05:45
昨夏、シント=トロイデンに移籍した日本代表GK鈴木彩艶。
今夏にはマンチェスター・ユナイテッドがふたたび獲得に興味を示しているほか、セリエAのジェノアも関心を寄せている。
『Sky』によれば、セリエBで優勝してセリエAに戻ってきたパルマも鈴木獲得を狙っているという。移籍金600万〜700万ユーロ(10.4〜12.1億円)+ボーナスという金額で交渉を進めているとか。
パルマは元イタリア代表GKジャンルイージ・ブッフォンが2023年に引退し、昨季は34歳のアルゼンチン人GKレアンドロ・チチソラが正GKとして起用された。
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一方、『HBvL』によれば、鈴木の移籍金はシント=トロイデン史上最高額となる1000万ユーロ(17.3億円)以上になるかもしれないとのこと。これまで最も高い移籍金で売却されたのは、冨安健洋(2019年にボローニャに900万ユーロ≒15.6億円で売却)。
そして、シント=トロイデンは鈴木の後釜として、ベンフィカの小久保玲央ブライアンを獲得することが濃厚になっているという。
2人は揃ってパリ五輪メンバーに選出される見込みだが、今夏の去就も注目されそうだ。
2024年07月03日 05:31
ベスト4敗退に終わったアジアカップの後、ユルゲン・クリンスマン監督を解任した韓国代表は、まだ後任が決定していない。先月の北中米ワールドカップ・アジア二次予選を指揮したキム・ドフン暫定監督は、正式就任はしない意思を表している。
そんななか、韓国メディア『Xpors News』は7月2日、「ヒディンク?もはやベントレベルも韓国代表には来ない。海外の三流監督と契約か」と題した記事を掲載。過去の代表監督を引き合いに、次のように伝えた。
「ネームバリューを備えた名将の確保は大変になった。グース・ヒディンクはもちろん、パウロ・ベントと同レベルの監督も韓国に来ない見通しだ」
記事は、イ・イムセン韓国サッカー協会技術総括理事が2日、ヨーロッパに向けて出国し、元ウルグアイ代表MFグスタボ・ポジェと、ドイツ出身の元アメリカ代表FWデイビッド・ワグナーと面会予定だと報道。前者の指導者キャリアについて、こう綴った。
「2015年に成績不振でサンダーランドの監督を更迭された後、10年近く下り坂を歩いている。2022年からはギリシャ代表を率いていたが、EURO2024の本選進出に失敗し、契約満了で退いた」
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後者については、「イングランド2部のハダースフィールドで、2016-2017シーズンにクラブ創設後初めてとなるプレミアリーグ昇格を成し遂げて注目された」としつつ、こう続けている。
「シャルケとヤングボーイズでは1シーズンもたなかった。ノーリッジでは1年4か月チームを率いて昇格失敗後に解任された」
同メディアは、「ポジェとワグナーはヨーロッパでそれなりにキャリアを積み重ねてきた監督だ。しかし代表チームを指揮して成功した経歴がないというのが大きなハンディキャップだ。韓国の新監督はテストマッチもなく、赴任するとすぐに9月から北中米ワールドカップ・アジア最終予選に臨まなければならない」と続けている。
そして、2002年W杯で4強入りに導いたヒディンクや、16年W杯でベスト16に進出させたベントと比較し、「キャリアが落ちる」と指摘。歴代監督のウンベルト・コエーリョやジョー・ボンフレーのレベルでも「韓国は契約を結びにくいと明らかになった」と嘆いた。
果たして、どちらかの指揮官に決定するのか。交渉の行方が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月03日 05:01
1992年に創設され、いまや欧州トップリーグの地位を確立しているプレミアリーグ。多くのトッププレーヤーが活躍してきたこの32年の歴史のなかで、最高の11人を選ぶなら誰か。5人の英国人記者に歴代ベストイレブンを選出してもらった。第2回はジャック・ロッサー記者だ。――◆――◆―― アリソン・ベッカーはGKというポジションの定義を書き換えた、エポックメーキングな存在だ。卓越した足技を駆使して、最後尾から組み立てを担うモダンなGKの理想形を確立したと言えるだろう。もちろん、ショットストップもハイクオリティーで、必要とあればゴールも奪ってみせる。 最終ラインは、1990年代後半から2000年代にかけて一世を風靡した名手を並べた。右からガリー・ネビル、リオ・ファーディナンド、ジョン・テリー、アシュリー・コールは、同時期にイングランド代表でも4バックを組んだ、いわゆる「ゴールデン・ジェネレーション」だ。 ネビルはもっとも洗練されたSBではなかったかもしれないが、アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドで培った勝者のメンタリティー、生まれ持ってのリーダーシップが傑出していた。 反対サイドのコールは、運動量、敏捷性、テクニック、戦術眼、1対1守備、攻撃センスとすべてを兼ね備えた、イングランド史上最強の左SBと言えるだろう。 リオとテリーのCBコンビは、エレガントなリオとファイターのテリーと補完性も抜群の理想のパートナーシップだ。 イングランド代表が固めるこの最終ラインをプロテクトするアンカーはパトリック・ヴィエラ以外に考えられない。強靭なフィジカルに繊細なスキルを併せ持ち、中盤からゲームを文字通り支配したフランスの巨頭は、同胞のアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルの絶対的な主軸としてシーズン無敗優勝という偉業を達成している。 その一列前で攻撃を担うのが、フランク・ランパードとケビン・デ・ブライネだ。ダイナミックな8番として鳴らしたランパードは強力なミドルシュートで重要なゴールを重ね、プレミアリーグ通算177ゴールは歴代6位、MFとしては断トツの1位だ。 ランパードのようなインテンシティーや決定力に、さらにドリブルやラストパスによる局面打開力を兼ね備えているのがデ・ブライネで、現代的な攻撃的MFのひとつの完成形と言えるだろう。 前線は、通算260ゴールという歴代最多記録が燦然と輝くアラン・シアラー、アーセナルのインビンシブルズの象徴だったティエリ・アンリ、そして電光石火のドリブルで敵を切り裂いたクリスティアーノ・ロナウドが並ぶ恐怖の3トップだ。
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ベストの監督はアレックス・ファーガソンで決まりだ。説明の必要も、議論の余地もないだろう。プレミアリーグ優勝13回はもちろん歴代最多で、マンチェスター・ユナイテッドを絶対的な王者へと導いたその手腕に並ぶ者はない。20年以上に渡って圧倒的に勝ち続けたファーガソンのユナイテッドは、アンチにとってはそれこそ悪夢のような存在だった。2013年の勇退から10年、ユナイテッドが優勝どころか優勝争いにすら加われない暗黒の日々を過ごしているその事実が、ファーガソンの偉大さを雄弁に物語っている。◎ロッサー氏が選出した2ndイレブンGK:ペーター・シュマイケル(マンチェスター・Uなど)DF:デニス・アーウィン(マンチェスター・Cなど)DF:ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・C)DF:トニー・アダムス(アーセナル)DF:パトリス・エブラ(マンチェスター・Uなど)MF:ロイ・キーン(マンチェスター・Uなど)MF:スティーブン・ジェラード(リバプール)MF:モハメド・サラー(リバプールなど)MF:ライアン・ギグス(マンチェスター・U)MF:エリック・カントナ(マンチェスター・Uなど)FW:セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)■ジャック・ロッサー『サン』紙のフットボール記者で、ロンドンを拠点に精力的な取材活動を続ける。『ロンドン・イブニング・スタンダード』紙で記者生活を始め、首都ロンドンのクラブにイングランド代表を担当。2022年から現職。
2024年07月03日 05:00
FC町田ゼルビアの黒田剛監督が、フジテレビ系列のサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」にVTR出演。
2024年07月03日 04:30
パリ五輪に挑むU-23日本代表のメンバーが7月3日、ついに発表される。いったいどんな構成になるのか、4年に1度の大舞台に挑む18人を予想した。
大岩剛監督は6月25日、報道陣の取材に応じ、オーバーエイジ(OA)の招集は交渉が難航しているようで、「オーバーエイジの3枠を使う可能性もあるし、ゼロの可能性もある」とコメント。また、これまで選出してきた23歳以下の選手たちを中心にメンバーを組む方向性もあるとし、「U-23の選手たちの成長も間違いなく力強さがある」と強調していた。
指揮官のそういった考えと、OAの招集が難しい状況を考慮し、メンバーを予想。まずOAで、これまで有力視されてきた遠藤航(リバプール)は、クラブから派遣許可を得るのが困難な状況のようで、今回はリストから除外した。
唯一のOAは、CBの町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)。サイドバックもできて使い勝手の良い選手だが、今夏の去就次第ではどうなるか分からず、OA枠がゼロの可能性も十分にあり得る。
GKには小久保玲央ブライアンと鈴木彩艶。直近で大岩ジャパンに今スタンドに招集されており、指揮官の信頼をより得ていそうな小久保を一番手とした。
CBは町田に加え、伸び盛りの19歳・高井幸大(川崎)、キャプテンシーを持つ西尾隆矢(C大阪)が有力か。海外で研鑽を積んでいるチェイス・アンリ(シュツットガルト)や、怪我の状況によっては木村誠二(鳥栖)も候補に挙がる。
またサイドバックには、パリ五輪の出場権を獲得した今年4月のU-23アジアカップで、好パフォーマンスを披露した関根大輝(柏)と大畑歩夢(浦和)。この2人に怪我や出場停止のトラブルがあった際、両サイドでプレーできる半田陸(G大阪)の存在も重要になるだろう。
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中盤は5枚で、チームに欠かせないキャプテン・藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)がアンカーの最有力。練習から人一倍声を出し、チームメイトを鼓舞する姿は頼もしい。
インサイドハーフは類まれな運動量とフィジカルを持つ松木玖生(FC東京)と、デンマークで大活躍の鈴木唯人(ブレンビー)を選出か。鈴木唯は招集できるか微妙な状況だが、テクニックと創造性に優れる司令塔は、チームに必要な人材だ。
状況によっては2トップの一角に入り、得点に絡める荒木遼太郎(FC東京)、そしてU-23アジア杯で主軸を務めた山本理仁(シント=トロイデン)の信頼度も高そうだ。
右ウイングの三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)は、両サイドやインサイドハーフでもプレー可能で、複数のポジションをこなせるうってつけの選手。J1首位の町田で主力として存在感を示している左ウイングの平河悠(町田)を外すことも考えにくい。
また、三戸とオランダでチームメイトの斉藤光毅は、6月に行なったアメリカ遠征で圧巻のパフォーマンス。得意のドリブル突破はチームの大きな武器となる。
最前線は細谷真大が当確か。一時期、得点力不足に苦しんだが、現在は柏でも久々のゴールを挙げるなど、復調傾向にある。これまでパリ五輪世代の代表を引っ張ってきたエースが大舞台で得点を挙げればチームも波に乗れる。
右ウイングもこなせるポリバレント性を持つ藤尾翔太(町田)のメンバー入りも堅いだろう。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年07月03日 03:01
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が2日に行われ、ルーマニア代表とオランダ代表が対戦した。
今大会、ルーマニア代表はグループFのウクライナ代表戦を3−0と大勝すると、続く第2節ではベルギー代表に0−2で敗れたものの、最終節ではスロバキア代表と1−1のドロー。全チームが1勝1分1敗で並ぶという大混戦ながら、首位通過を果たした。
一方で、オランダ代表はポーランド代表との大会初陣を2−1で制すと、フランス代表との第2節をスコアレスドローで終えるも、最終節ではオーストリア代表に2−3で敗北。1勝1分1敗の成績で、グループDの3位に甘んじたが、3位チームの上位4カ国には入り、辛くも決勝トーナメント行きを決めていた。
そんな両者の対戦は、20分に均衡が破れる。オランダ代表は敵陣中央のスペースでイェルディ・スハウテンからの縦パスを引き出したシャビ・シモンズが左サイドへ繋ぐと、待っていたコーディ・ガクポがドリブルをスタート。カットインから中央へ仕掛けると、右足でニアサイドを打ち抜く。ガクポが得意の形で仕留め、オランダ代表が先手を取った。
前半はこのままオランダ代表の1点リードで終了。後半に入っても、1点を追いかけるルーマニア代表も悪くないシーンを作ったが、主導権を握ったのはオランダ代表。メンフィス・デパイやガクポらが数々のチャンスを作りながら、待望の追加点は奪えずに試合も終盤へ向かっていく。
迎えた83分、オランダ代表は左サイドでのスローインを深い位置でメンフィスが収めると、ボールを引き取ったガクポが見事なドリブルで中央へ切り込んでいく。マイナスへ折り返すと、最後は右サイドから中央へ走り込んだドニエル・マレンがダイレクトで押し込み、オランダ代表が勝利を手繰り寄せる2点目を挙げた。
後半アディショナルタイムには、攻めるしかなくなったルーマニア代表に対して、オランダ代表がセットプレーのこぼれ球を拾ってカウンターを発動。X・シモンズの粘りから、オープンスペースでマレンが受けると、自らドリブルで攻撃を完結させる。中央への持ち出しから右足でフィニッシュを沈め、自身この日2点目で勝利を確実なものとした。
試合はこのままタイムアップ。この結果、近年のEUROではなかなか結果を出せていなかったオランダ代表が、2008年大会以来、4大会ぶりのベスト8入りを決めた。一方のルーマニア代表は、2000年大会以来のベスト8進出とはならなかった。
この後、オランダ代表は6日に準々決勝で、オーストリア代表対トルコ代表の勝者と対戦する。
【スコア】
ルーマニア代表 0−3 オランダ代表
【得点者】
0−1 20分 コーディ・ガクポ(オランダ代表)
0−2 83分 ドニエル・マレン(オランダ代表)
0−3 90+3分 ドニエル・マレン(オランダ代表)
【ハイライト動画】オランダ代表が4大会ぶり8強入り!
2024年07月03日 00:35
ドーピング陽性反応による2027年9月10日までの公式戦出場停止処分を受けたユヴェントス所属の元フランス代表MFポール・ポグバが自身の引退を否定し、選手としての復帰を目指すと語った。2日、イタリアメディアの『スカイ』が報じた。
現在31歳のポグバは昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後、無作為に薬物検査の検査対象として選ばれ、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認された。その後、イタリア反ドーピング機構(NADO)は、ポグバから検出された物質が「非内因性のテストステロン代謝物であった」と発表。その後、10月6日に同選手から新たに採取したBサンプルの検査で再び陽性が確認され、今年2月29日、イタリア反ドーピング裁決機関(TNA)はポグバに対し、4年間の出場停止処分の裁決を下していた。
そのような状況のなか先月末に、ポグバがインタビューで「終わった。もうポール・ポグバは存在しないんだ」と語った映像が拡散され、ポグバがサッカー選手としてのキャリアを諦めたと世界の各国メディアが報じていた。
しかし、ポグバは『スカイ』のインタビューで「この不正と闘うチャンスはまだあると信じている」と語り、「私は終わった。ポール・ポグバはもう存在しないなどと言ったことはない。なぜならポグバはまだここにいるからだ」と、自身がサッカー選手としてのキャリアを諦めたという報道を否定。
つづけて、「まだサッカー選手だと感じているし、トレーニングもしている。今は前向きでいなければならない時だ」と、サッカー選手として復帰することを目指していると強調した。
そのうえで、「自分はまだユヴェントスの選手」だと説明したうえで、「ユヴェントスと契約しているが、スポーツディレクターや監督と話す機会がなかった。私は彼らの状況が分からないし、ちょっとした沈黙状態にある。彼らは控訴を待って今後どうなるか見守っているのかもしれない。残りのことは彼らに質問して欲しい」と語り、クラブとの契約などについてはユヴェントスに確認して欲しいと説明した。
2024年07月03日 00:00
7月1日にオープンした夏の移籍マーケット。
2024年07月02日 23:58
トッテナムは2日、リーズからU−21イングランド代表MFアーチー・グレイを獲得したことをクラブ公式サイトで発表した。
現在18歳のアーチー・グレイは、9歳でリーズの下部組織に入団し、2023−24シーズンにトップチームデビューを果たすと公式戦52試合に出場。 EFLチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のヤング・プレイヤー・オブ・ザ・シーズン(最優秀若手選手)に選出された。運動量を武器に中盤と右サイドバックでプレー可能なことから、リヴァプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドと比較されることもある。
グレイはトッテナム移籍について「とても興奮している。トッテナムはビッグクラブで、オファーを断ることはできなかった」と喜びのコメントを発表している。
現時点で契約期間などの詳細はクラブから発表されていない。
しかし、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、自身のXでグレイとトッテナムの契約期間は6年間で、移籍金としてトッテナムからリーズに4000万ポンド(約82億円)が支払われると説明している。
2024年07月02日 23:12
シント・トロイデンに所属する日本代表GK鈴木彩艶に、セリエA昇格組のパルマ・カルチョが興味を示しているようだ。2日、イタリアメディア『Pazzidifanta』や『スカイ・イタリア』、ベルギーメディア『HBvL』などが報じている。
現在21歳で恵まれた体躯と身体能力を武器とする鈴木は浦和レッズの育成組織から2021年にトップチームに昇格すると、在籍2年半でクラブ公式戦通算29試合に出場。昨夏にシント・トロイデンへ加入して、今季は公式戦32試合に出場した。日本代表では2022年7月にデビューを飾り、AFCアジアカップカタール2023では全試合に出場。先月はパリオリンピック2024(パリ五輪)出場を控えた U−23日本代表の一員としてアメリカ遠征に参加しており、今月3日に発表されるパリ五輪本大会のメンバー入りも期待されている。
先月中旬、鈴木にはセリエAのジェノアからの関心が伝えられていたが、今回は新たな移籍先候補としてセリエA昇格組のパルマ・カルチョが報じられた。イタリアメディアによれば、600万ユーロから700万ユーロ(約10億円から約12億円)ほどの移籍金で交渉が行われているというが、ベルギーメディア『HBvL』はシント・トロイデン側が1000万ユーロ(約17億円)のクラブ史上最高額の移籍金を希望しているとも報じられている。
パルマ・カルチョは、かつて元日本代表MF中田英寿氏や元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンらが所属していたパルマAC(パルマFC)の後継クラブ。1990年代から2000年代前半にかけてセリエA有数の強豪クラブだったが、経営状況の悪化が続き、2015年の破産でクラブが消滅。2015−16シーズンからパルマ・カルチョが新クラブとして創設され、アマチュアのセリエD(4部)から再スタートした。そこからセリエC(3部)、セリエB(2部)と毎年昇格し、2018−19シーズンにはセリエA(1部)へ復帰。2020−21シーズンに降格し、2部で3シーズンを過ごしたが、昨季はセリエBで一度も連敗することなく優勝を決め、4シーズンぶりのセリエA復帰を決めていた。
なお、現在同クラブを率いるのはファビオ・ペッキア監督。ナポリやレアル・マドリード、ニューカッスルのアシスタントコーチを歴任したのち、2019年にはアビスパ福岡の指揮官に就任。J2での挑戦は約4カ月で終わりを告げたが、ユヴェントスU−23やクレモネーゼを経て、2022年夏からパルマ・カルチョの指揮官に就任すると、先述のとおり、昨季はクラブを4シーズンぶりのセリエA復帰へと導いた。
2024年07月02日 22:00
今年初め、指導者として42歳の若さで日本を飛び出し、未知の国ベトナムの強豪ハノイFCで指揮を執ることになった岩政大樹監督。
シーズン終盤の佳境に入る中、ハノイFCは5月〜6月に見せた5連勝の快進撃もあり、中位から一気に3位まで浮上。今季残り1試合となった執筆時点で優勝の可能性は潰えてしまったが、シーズン3位以上が確定。カップ戦でもベスト4に残っており、引き続きタイトル獲得に期待がかかる。
初挑戦となる海外リーグで奮闘中の岩政監督に、ベトナムでの半年を振り返ってもらった。「予想以上に早かった」スタイルの定着と選手たちの変化
――ハノイFC監督に就任して約6か月。ここまでの挑戦を振り返っていかがですか?
「よい経験ができています。細かく振り返ると色々なことがありましたが、いつかゆっくり振り返ったとき、この半年間があって良かったなと思える経験が既にできていますね」
――就任当初から、Vリーグで主流になっているロングボール主体のサッカーではなく、小柄なベトナム人の特徴を活かしたサッカーを目指すとおしゃっていました。理想の完成形を100とすると、今の完成度は?
「半年で到達できるものを想定するなら、かなり100に近づきました。もっと細かく詰めるとしたら、70〜80といったところになりますが、半年で到達点できるところから考えると、想定の100を超えているかもしれません」
――選手たちの吸収が想像以上だったということでしょうか?
「正直、予備知識とはだいぶ違いました。連携や連動はあまり取れないと聞いていましたが、きちんと仕組みを提示して、その中でタスクを明確にすれば、選手たちはそれをピッチで表現することができました。結果的にそれが連携や連動に繋がるわけですが、そういう意味で言えば吸収は早かったし、このスタイルでやるんだという選手たちの強い意欲も相まって、予想以上に定着は早かったですね」
――岩政監督の就任した当時のハノイFCは、クラブ黄金時代を築いた主力数人が退団して過渡期にありました。そんな中、今季は積極的に若手を起用していた印象もありますが、若い選手たちの成長をどう見ていますか?
「就任当初は分からなかったのですが、ハノイだけでなく、リーグ全体も少し過渡期にあると気づきました。ハノイは数年前まで非常に力があったチームで、そこから他チームもどんどん力をつけてきて、パワーバランスが変わりつつある。
チームの特徴として感じたのは若手が多く、各ポジションに才能ある若手がいること。若手以外で言うと、フィジカルに優れた選手たちが移籍して、テクニックに優れた選手たちが残っている状況でした。今いる選手たちの特徴を生かすサッカーを考えましたし、僕自身も自分たちでボールを動かすサッカーをしたいという気持ちがありましたので、そこをうまく融合できればなと思いました。
若手たちは、伸びている者、そうではない者もいますが、起用してあげないと選手自身も気づきが得られないし、僕たちも評価できないので思い切って起用しました。ここまで第3GK以外は全員を試合で起用したはずです。それまではあまり選手間の競争心が見られなかったので、そこを刺激しつつ、全員を起用しながら結果も出して、うまく適応した選手を選ぶという形で進めてきました」
――ハノイは代表選手も多い中、代表ウィークで主力がごっそり抜けることもありました。この間のチーム練習の雰囲気や競争心をどのように刺激していったのでしょうか?
「そこはこの半年間で一番難しい部分でもありました。ハノイは6〜7人が常に代表に招集される状況で、ベトナムの代表ウィークはかなり長い期間、選手が抜けてしまうので、全員が揃わない中で準備をしないといけませんでした。就任当初の練習でも代表メンバーが離脱していましたから、この時は、今いるメンバーに代表選手よりも先にチームコンセプトを植え付けるということからスタートしました。
ただ、ベトナムの選手たちを見てみると、もともと競争心が少し足りないようにも見受けられました。試合に出られないから落ち込むというより、自分の立ち位置はこんなものだと思い込んで、そのままの気分で練習に取り組んでしまう。そういう緩んだ空気を感じたら、君たちは何を生業にしているのか、プロとしてどんな姿勢で練習に取り組むべきなのか、そういう初歩的な話もしながら説いていくことを繰り返す中で、少しずつ意識が変わってきました」ベトナムの地で示せた「信念を持って続けること」の重要性
――就任後しばらくは、なかなか勝ち切れないという試合も多かったですが、5月中旬から6月の代表ウィーク明けまでに5連勝。特に直近の試合では決定力が向上している印象です。この短期間にチームの中でどんな変化が起きたのでしょうか?
「一番大きかったのは代表戦と絡む日程的なこと。1月は代表選手が抜けた中で練習して、2月の試合に入っていきました。それから数試合やると、また代表選手が離脱して残った選手たちで準備をする。そんなことを何度か繰り返しました。
4月の中断だけオリンピック予選の中断だったので、A代表の選手たちは抜けませんでした。そこでしっかり準備期間が取れるというのは、日程を渡されたときに思い描いていました。それならば、大きな連戦もある5月が勝負になると考えていました。
2月〜4月の戦いは、出来るだけ勝ち点を拾いながらのチーム作り。この間は内容が良かったり悪かったりするのは、ある程度仕方ないと割り切っていました。4月の準備期間を経て5月に勝負をかけることは選手たちにも伝えてありましたし、ある程度想定通りに進んだというのが大きかったです。
勝ったり負けたりする中で、大事なことはチーム作りを進めることだったので、勝敗に関わらずよかった点と悪かった点を明確化し、映像で選手たちと共有して修正する。ただ、4連勝の前のハティンとの試合は(2-2で)引き分けましたし、5月勝負と考えていたのが最初の3試合(1敗2分)でつまずいてしまいました。
そこで選手たちに強く伝えたのは、全体の守備意識や献身性が欠けていたこと、コンパクトさをどう維持するのかということ。実際に結果が出なかったことで、選手たちも危機感を持ったと思います。これ以降、選手たちの意識や取り組み方が変わって、そこから4試合はコンパクトさが保てるようになり、特にボールを持たないときの連動性が高まって、結果としてチャンスやゴールの数が増えました」
――連勝街道が始まる前、4月上旬のHCMC戦では3-1で勝ったものの試合後の会見で、就任後で最低の試合だったと厳しい評価を下していました。ハーフタイムのロッカールームでは、かなり激しい檄も飛ばしていたようですが、選手たちにどのように発破をかけたのでしょうか?
「正直、そこも探り探りでした。どのぐらい強い調子で言葉を発するべきなのか。当然、日本人とは受け取り方も違うでしょう。結果として後半のパフォーマンスが上がる方向にもっていかないといけないので、そのために厳しい態度を取った方がいいのか、あるいは、さとすように伝えた方が良いのか。
当初は声を荒げることは、ほとんどなかったと思いますが、練習中にちょっと気が緩んでいるのが見えたときに少し強めに活を入れると、比較的パフォーマンスが上がる傾向が見て取れました。そこからは回数としては多くないですが、気が緩みそうな空気のときに厳しめの態度を取るようにしました。
マネジメントの部分では、色々なところで助けられたと感じていますが、(主将を務める)グエン・バン・クエットの存在が非常に大きかったですね。日本サッカーをすごくリスペクトしてくれていて、僕が目指したボールを保持しながら相手を動かしていくようなサッカーを彼自身もやりたいと共感してくれました。
彼以外の主力選手たちもそうですけど、僕が目指すサッカーに対して前向きでいてくれた。主力の彼らが、僕の伝えたことをピッチで表現しようとチーム内で共有してくれたので、そこはこの半年とても助けられた部分ではあります」
――外国人選手に依存しないサッカーを目指して、ハノイではその成果が見え始めています。では、逆にチームに足りないものを補うのが外国人選手だとしたら、助っ人に求める条件とは何でしょうか?
「やはり勝負を決める仕事ができることだと思います。ゴール前で決めきることに関しては、まだまだベトナム人選手は力不足なのは事実。そこでスペシャルな助っ人、例えばナムディンFCのラファエルソン(※元ベガルタ仙台、3季連続Vリーグ得点王)のような一発で決めてしまう力がある選手が、今のハノイに加われば相手チームはもっと対応が難しくなるので、そこは外国人選手に求める要素ではあります。
ベトナムメディアでは色々な言葉が出回っていて誤解を生んだかもしれませんが、僕は外国人選手を使わないとは一度も言ってなくて、外国人選手に依存しないサッカーをしたいと言い続けてきました。
Vリーグでは、外国人選手が後ろからパスやロングボールを入れて、受け手も外国人選手であることがほとんど。外国人選手に判断を委ねて、ベトナム人選手はこぼれ球に反応していくというサッカーになりがち。それではベトナムサッカーの発展に繋がらないと思ったので、それを変えたいと思いました」
――Vリーグのチームは外国人選手ありきのサッカーになりがちという話が出ましたが、2部では外国人選手の登録が禁止されています。カップ戦では1部と2部が試合することもありますが、実際に対戦してみてスタイルの違いは感じましたか?
「これは僕も感じた視点で、カップ戦の準々決勝でSHBダナンと試合しましたけど、彼らのサッカーは良かったですよ。ダナンは今季2部で無双して優勝を決めていますが、1部では見られないスタイルでした。外国人選手がいないことで、自分たちで判断する面白いサッカーをしていて、その分対応も難しかったです。
トレーニングマッチでは、PVFともやりましたが、自分たちでボールを動かして戦術的に戦うチームでした。この2チームが2部のトップ2ですが、どちらも1部より良いサッカーをしている印象でした。
本来そのようなサッカーができる力があるにもかかわらず、それができていないのが1部の問題なのかなとも思いました。たしかに手っ取り早く結果を求めるなら、前線にごり押しできる選手を置いて頼るという手法はよく分かるんです。でも、そこに振り切ってしまうと、結果的に選手たちの成長を阻害してしまうことになりますし、代表チームのレベルアップにもなりません。
これについてはチームを指導する監督が、このサッカーを続ければ数か月後、1年後に選手がこのように変わるんだと覚悟を持ってやるしかない。僕自身、このサッカーを選手たちと積み上げていくことを重要視してチームを作りました。
最初の数試合で結果が出ずに、色々言われることもありましたが、そこは僕も信念との戦いで、やり切ろうという覚悟で突き進み、今はこうして結果もついてきました。これは僕の自信にも繋がりましたし、信念を持って続ければ変わるのだということを少しは証明できたと思うので、ハノイのサッカーに触発されて、チャレンジする指導者がこれからどんどん出てきてくれると嬉しいです」
――かつてベトナムにも自分たちで主導権を握って勝とうとするスタイルのチームはありました。『美しいサッカー』をスローガンにしていたホアン・アイン・ザライ(HAGL)をはじめ、前ベトナム代表のトルシエ監督体制のベトナム代表もそうですが、結果が出ない中で徐々に変わってしまいました。長期的な視野が不足していると言われがちなベトナムで、チームのスタイルを根付かせるために、何か助言がありますか?
「一つはトライ&エラーを恐れずに繰り返すこと。サッカーに限った話ではないですが、トライが出来ない環境の中では、いつまでもイノベーションが起こせません。目先のことばかり考えていては、長い目で見たときにすごく出遅れてしまいます。
ハノイのサッカーを見せることで、『気づき』までは与えることができたと思います。このサッカーをやろうとすると、難しい面も確かにあって、きちんと構築しないと失敗する指導者も出てくるでしょう。でも、それはトライ&エラーの一つであって、その中でベトナムに合ったスタイルというのを構築できる指導者が生まれると思います。
もちろんサッカーのスタイルに正解はないので、今のVリーグで大半のチームがやっているようなサッカーが残ってもいいと思いますし、そうじゃないサッカーもどんどん出てきてほしい。多様性の中でいろいろなチームが、それぞれのサッカーの捉え方をする中で、5年後、10年後にベトナム人にもっと相応しいサッカーが確立されると考えています」今後は「1つのクラブで長く指揮してみたい」
――ハード面やソフト面なども含めて、この半年で見えたベトナムサッカーが抱える課題は何でしょうか。ピッチ状態とラフプレーの多さについては、記者会見でも何度か苦言を呈していたと思いますが?
「指摘すべきことは記者会見の場で伝えてきたつもりです。今質問していただいたことがほとんどなんですが、一つはやはりピッチの問題。あとはスタジアムやクラブハウスもそうですが、ハード面の改善に対して問題意識が低い気がします。この国のサッカーを長期的に強化していくためには必要なことですし、特にピッチ状態は重要な要素。
例えば、今ハノイがやろうとしているサッカーに挑戦するとき、ピッチ状態が悪い中では非常に不利。この環境下では、ロングボール主体のサッカーと対戦したとき、どうしても不利になります。ベトナム人の特徴を考えたら、良いピッチ状態で、しっかりパスを繋げるスタイルのほうが適していると思います。普段使う練習場から改善していかないといけません。
もう一点、ベトナムでは選手の怪我に繋がるような危険なプレーが横行しているように感じます。これをレフェリングで裁くことができていない。実際ハノイからも怪我人が出ましたし、危ないなと思うプレーが毎試合散見されます。
その度に第4審に対して、選手を守ってくれと要求しているんですが、現状それができていない。選手を守るためにルールがあり、それを守らせるのが審判団の大きな役目の一つなので、そこは是非改善して欲しいです」
――選手たちに指導する中で、言語化する上で最も気にかけたことは?
「そこは来る前も来てからもいろいろと考えさせられました。まず言葉があまり通じないし、通訳もサッカーに関しては素人。だから、サッカーを知らない通訳にも伝わる言葉じゃないといけない。あまり深く戦術的な指導を受けてこなかった選手たちに、どれぐらい提示すればいいのか。
プロ選手は育成年代を通り越しているわけで、ある程度自分のサッカーが出来上がっている。彼らのパフォーマンスを向上させることを考えた場合、100を伝えると、パンク気味になって逆に体が動かなくなるということが、サッカーではよくあります。
何を伝えるかは、その都度微調整しながらやってきました。色々な局面で、1つ2つの少ない原則の提示を行うことで、結果的に10のプレーを生み出すような言葉選びを心掛けました。日本時代より少ない提示で効果を出すことができましたし、選手たちもプレーしやすかったと思います。これは僕の指導者キャリアの中でも大きな経験になりました」
――以前のインタビューでは、通訳も育てる気持ちでいると語っておられましたが、サッカー通訳の重要性についてはどう感じていますか?
「来る前から通訳はとても大事だというのは何度も聞かされていましたが、実際体験してみると、その言葉の重みが違って感じられました。通訳によって変わるものは大きいんだなと感じています。
特にVリーグに関しては、外国人指導者も多くなく、日本人指導者は僕が3人目(※HCMCの三浦俊也氏:2018、サイゴンFCの霜田正浩氏:2021)で、選手も含めて日本とは交流が薄い状況。日本語が分かる人は多かったとしても、サッカーや指導を理解している人は数えるほどしかいません。
でも、よく考えればこういうステップを各国で日本人指導者が通ってきて今があるわけです。例えば、タイなんかはその恩恵を受けて、今の日本人指導者たちがいる。だから僕もここで先駆者になるんだと、ある程度割り切って努力してきたつもりですし、今後より多くの日本人指導者がベトナムで活躍できるようになればいいなと思っています」
――ハノイFCでの指導を経て、指導者またはサッカー人としての成長と収穫を感じていますか?
「たくさんあって全部は挙げられないですが、一番大きかったのはプロ監督として、シーズン終盤に自分が思い描いたチームに変化していくというのを経験するかしないかというのは大きいと思うんです。それがどの国のリーグで、どのカテゴリーだったとしても、一つ経験しておくだけで、自分の中のチーム作りに対する軸が定まることに影響してきます。
昨年の鹿島では、5位という成績の良し悪しは置いておいて、シーズン終盤戦に入っても、これが自分のサッカーだと思える瞬間がほとんどなかった。それは自分の中の大きな反省でもあって、どうすればよかったのか考えました。
今回のハノイでは、鹿島の延長線上ではありますが、少し違うチーム作りをしてみて今、公式戦の中で思い描いた通りのチームになっている。これは監督として、すごく大きな経験でした。このサッカーが自分の代名詞になりますし、僕はこういうサッカーが作れる監督だという自信と、今後の名刺代わりにもなる。
鹿島で1年半、ハノイで半年指導して、指導者としての経験値と幅が広がりました。別の国、別のチーム、別の選手を指導したことで鹿島時代の経験を多角的に見ることができるようにもなりました。本当に半年だったのかというぐらい、ハノイでは濃密な時間を過ごせています」
――指導者として次のチャレンジや描いている今後の目標は?
「ここまで比較的短いスパンで2つのクラブを指揮するというキャリアになっていますが、今後してみたいのは1つのクラブで長く指揮してみたいということ。
【インタビュー】前鹿島監督の岩政大樹に訊いた、日本を離れベトナムへ渡ったワケ
1年目というのは、与えられた選手でチーム作りをします。これはこれでやりがいがありますが、思い描くチーム作りに足りない戦力というのは当然出てくるわけで、そこを補強しながらできるのが2年目、3年目です。そういうチーム作りを40代のうちに経験したいと思っていますし、そういうクラブと出会えるといいなというのが今の願いです」
2024年07月02日 21:27
バイエルンに所属するドイツ代表MFジョシュア・キミッヒが、EURO2024準々決勝スペイン戦についての意気込みを記者会見で語った。
2024年07月02日 21:06
ポルトガルメディアの『ア・ボーラ』は2日、バイエルン所属のU−20日本代表MF福井太智がレンタルでポルトガル1部のアロウカに移籍する可能性が高いと報じた。
2004年7月15日生まれで現在19歳の福井は、U−12チームからサガン鳥栖の育成組織に在籍し、2021年3月にクラブ史上最年少の16歳でトップチームデビュー。2022年3月にはプロA契約を結び、トップチームで公式戦通算14試合に出場し、2022年9月にバイエルンへの完全移籍。2023年1月よりレギオナルリーガ(4部相当)に身を置く同クラブのセカンドチームに在籍すると、今年1月にはポルティモネンセにレンタル移籍し公式戦13試合に出場し1ゴールを記録していた。
『ア・ボーラ』によれば、ポルトガル1部のアロウカが1年間のレンタル移籍で福井の獲得に近づいているとのこと。また、シーズン終了後に買い取りオプションも付帯している見込みだと報じられた。
アロウカはポルトガル北西部のアヴェイロ県アロウカを本拠地とするクラブ。2013年にクラブ史上初の1部初昇格した後、一度は降格したが、2021−22シーズンに1部復帰。2022−23シーズンは5位と躍進し、クラブ史上初となるカンファレンスリーグ予選出場権を獲得した。2023−24シーズンは惜しくも欧州カップ戦出場権獲得とはならなかったが、7位でフィニッシュしていた。
2024年07月02日 21:04
Jリーグの公式YouTubeは7月1日、ベルギー1部のクラブ・ブルージュから浦和レッズへの移籍が決まったMF本間至恩の新潟時代のプレー集を公開した。
ベルギーに渡る前は新潟で2種登録時代を含め、6シーズンに渡って活躍した本間。動画には、ドリブル突破からのスーパーゴールや巧みなボールタッチでのチャンスメイクなど、数々の美技が収められている。
【動画】「新潟以外でたくさん点取ってね」など反響! 本間至恩の圧巻プレー集
この投稿には、以下のようなコメントが寄せられた。
「ダブルタッチうま」
「新潟から応援してます!」
「至恩のプレーが日本で見れて嬉しい」
「現状を一変できる活躍を」
「香川真司の上位互換みたい」
「これで守備もバキバキにしてくれるから最高」
「中島、松尾と高いレベルでのポジション争い期待してます!」
「新潟以外でたくさん点取ってね」
非凡なテクニックを誇る23歳アタッカーは、新天地でも存在感を発揮できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 20:42
今季のJ1で優勝争いに絡む鹿島アントラーズに、海外記者も注目している。世界のスポーツを幅広く取り上げる『ESPN』が伝えている。
同メディアは「7年間続いたJ1タイトルへの渇望を終わらせようとする鹿島アントラーズは本物か?」と題した記事を掲載。アジアのサッカー事情に精通するガブリエル・タン記者は、国内随一の“20冠”を誇る鹿島の歴史に触れ、2018年のACL制覇を最後に優勝から遠ざかっているなかで、久々のタイトル奪取の可能性を探る。
「アントラーズは過去11年間、トップ5から脱落したことがない。2024年シーズンも後半戦に入り、順位表で2位につけているが、今シーズンはJ1で7年間続いたタイトルなしの状態に終止符を打つシーズンとなるのだろうか?」
直近のリーグ戦では、ヴィッセル神戸との上位対決を1−3で落としたが、タン氏は「彼らには確かに本当のチャンスがあるように見える」と主張する。
「タイトル獲得に挑むために必要な人材が確実に揃っている。安定した先発メンバーは、経験豊富な主力選手と新進気鋭の選手の完璧な組み合わせによって編成されている」
守護神の早川友基、最終ラインで存在感を放つ植田直通や濃野公人、ボランチで新天地を拓いた知念慶らの特長に言及。トップ下で本格ブレイクする名古新太郎については「今シーズンのリーグ戦で最も優れたプレーメーカーの一人として頭角を現している」と称賛する。
【PHOTO】ゴールのために勝利のために声を出す鹿島アントラーズサポーター(Part1)
「そしてもちろん、フォワードにはエースの鈴木優磨がいる。頑丈な身体を武器に、卓越した技術も持ち合わせており、その両方で周囲の人々に刺激を与える28歳の彼は、まさにアントラーズの成功のバロメーターだ」
またチャヴリッチ、土居聖真、柴崎岳ら実力者も挙げたうえで、「アントラーズの選手たちの質の高さは否定できない。名声のあるクラブにとって、それはこれからも変わらないだろう」と記す。
今季からチームを率いるランコ・ポポヴィッチ監督に関しては、「これまでのところ、彼はチームにその決断を後悔させる理由をほとんど与えていない」とその手腕を評価。「ポポヴィッチが本物だと証明されれば、アントラーズは7年間続いたJ1リーグのタイトル獲得の渇望を終わらせることになるかもしれない」と展望した。
かつての“常勝軍団”は、その肩書を取り戻すような結果を掴み取れるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部