2024年07月02日 21:25
禁断のポーズの意味は――。バルセロナ五輪柔道銀メダルの元暴走王小川直也氏(56)が6月20日から26日まで東京・京王百貨店新宿店で開催された、「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」を訪れた。 「超猪木展」では「アントニオ猪木酒場」も復活し、猪木さんと対戦経験のある弟子たちが猪木戦を振り返るトークショーも行われた。藤波辰爾、武藤敬司、蝶野正洋、藤原喜明のレジェンドに加え、同25日にはなぜか猪木さんと対戦経験のない小川氏が登場。1998年4月4日東京ドームの「猪木引退試合」ドン・フライ戦を猪木信者とともにビデオ観戦した。 小川氏は同日の「猪木引退試合対戦相手決定トーナメント」決勝でフライに完敗を喫して猪木さんとの対戦を逃し、プロレスファンを大いに落胆させたはずだが…。動画では弟子で我孫子市議会議員の澤田敦士、猪木元気工場の宇田川強取締役の案内のもと、何ごともなかったかのように「超猪木展」の展示品を見て回った。 さらにトークショーの終わりでは驚きの光景があった。小川氏は「最後にやりますか」というと、観客の求めに応じて「みなさん、『道』の精神で、この後の人生もハッスルしていくぞー!」と叫んで、「ハッスルポーズ」を披露したのだ。最後は亡き師匠に代わって「1、2、3、ダーッ!」で締めたが、猪木さんは「ハッスルポーズ」が大嫌いだったことで知られていた。 プロレスイベント「ハッスル」の大ブームが起きていた2000年代中盤でさえ、猪木さんは「ケツを振る、品のないあのポーズは世界では通用しない!」とことあるごとに力説。強引な小川氏につられてポーズを取ったこともあったものの、燃える闘魂には禁断のポーズだった。もちろん、ハッスルを批判することによって自身のプロレス哲学を際立たせる一面があったのは事実。とはいえ、功績を振り返る「超猪木展」で猪木信者らとともにハッスルポーズとは…。時がたつのは早いとしか言いようがない。 1週間で約3万人の来場者が訪れ大盛況に終わった「超猪木展」に、小川氏は「やっぱりファンは温かい。これは猪木さんがファンを手のひらに載っけてきたからだよ。今も猪木さんの手のひらに載せられているんだ」と語った。小川氏自身もいまだに猪木さんの「掌(たなごころ)」に載っているのは間違いない。
2024年07月04日 22:12
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が復調気配だ。
6月22日の代々木大会で行われた「大江戸隊」との最終決戦で「クイーンズ・クエスト(QQ)」が敗北。AZM、妃南、レディ・C、天咲光由がQQから強制追放され、上谷は1人QQとなった。
4日の東京・後楽園ホール大会では若手時代にフューチャー王座を奪い合ってきた黄金世代の舞華、飯田沙耶と組み、JUST TAP OUTの稲葉ともか、壮麗亜美、元QQのレディ・C組と対戦した。
レディにジャイアントスイングで投げ飛ばされた上谷だったが、舞華、飯田のアシストで圧倒。好連係を連発しQQの代名詞であるトリプルドロップキックを炸裂させ観客を沸かせた。最後は上谷がレディにスタークラッシャーを決め完璧な3カウントを奪った。
試合後、レディに近寄った上谷は「レディ、QQの『誰を信じるかは自分で決めろ』って言葉、あるでしょ。これからはレディの信じた道を突き進んでいってね。今までありがとう」と感謝を述べた。
すると大号泣のレディは「上谷さん、こちらこそ大好きなQQ、大好きなリーダーになってくれて本当にありがとうございました。本当はもっと一緒に試合したかったし、もっと隣で戦っていきたかった。でも今日でQQへの未練は断ちます」と宣言。おもむろにハサミを取り出し「私はショートカットでデビューして、伸びた分の髪の毛はQQとの思い出です。これが私の決意です。ありがとうございました!」と自身の髪の毛を切って土下座した。驚いた表情の上谷はレディと握手を交わし、健闘をたたえ合った。
バックステージでは舞華、飯田からそれぞれのユニットに勧誘された上谷だったが「まだ1人で頑張りますよ! 私はQQ!」とQQの旗を掲げ、「最後はみんなでQQドロップキックも決めたし、みんなQQの一員かな?」と2人を誘う場面も。2人には断られたが、ご機嫌な様子の上谷は笑顔のまま控室へ消えていった。
2024年07月04日 21:48
女子プロレス「スターダム」の前ワンダー王者・安納サオリ(33)が完全復活だ。
6月22日の代々木大会でセンダイガールズ(仙女)のワールド王者・岩田美香に完敗し、ベルトを失った安納は放心状態に。試合後に岩田から7月15日の仙女・後楽園ホール大会での再戦を呼びかけられたが返答せず、王座戦から無言を貫いていた。
4日の後楽園大会で安納はなつぽいと組み、仙女の岩田、愛海組と対戦。この日も浮かない表情でリングに登場した安納だったが、なつぽいの励ましで次第に闘志がよみがえると、岩田に馬乗りになりエルボーを乱れ打った。
だが、試合残り時間3分を切ったところで岩田に腕十字を決められ悶絶。ピンチに陥ったが、安納がミサイルキック、なつぽいがフェアリアルギフト(変型ダイビングボディープレス)を立て続けて投下し流れを奪った。
勢いに乗った安納は得意のポテリングで岩田から3カウントを狙うも決め切れず。最後は安納が岩田の顔面を蹴り飛ばしフォールしたところで、20分時間切れドローを告げるゴングが鳴らされた。
試合後、マイクを持った安納は「岩田、なつみ(なつぽい)、みなさん、ゴメン。もう一回わがまま言っていい? 次は勝つ。岩田美香に勝つ! このスターダムのワンダーのベルトは私が取り返します!」と王座奪還を宣言した。
すると岩田から「やっと戻ってきたな、その目。安納サオリはそうでないとな。7月15日仙女の後楽園で白いベルトを戦うって覚えてるよな? ただ、もっと刺激欲しくねえか?」と仙女のワールド王座を見せつけられると、「仙女の最高峰のベルト、これもかけて2冠戦で戦うぞ」とまさかの提案をされた。
これには驚いた表情の安納だったが、ゆっくりとうなずいた。2人のやり取りを横で聞いていたなつぽいは「すごくいいと思う! だけど、7・15でこの結果がどうなろうと、このベルト、次は私の番だと思ってるから。今月末、札幌1日目でこのベルトに挑戦したいと思ってる。この気持ちはもう止められないし、誰にも邪魔させないから」と27日の札幌大会(北海道・シャトレーゼガトーキングダムサッポロ)での王座挑戦を要求した。
最後に岩田らを見送った安納は、なつぽいに小指を差し出し指切り。なつぽいとの約束を果たすべく王座奪還へ一直線だ。
2024年07月04日 20:16
女子プロレス「スターダム」は4日の東京・後楽園ホール大会で、真夏の祭典「5★STAR GP 2024」(8月10日、横浜で開幕)の追加出場者を発表した。
昨年は2ブロック制で20人の厳選メンバーで行われたが、今年は同リーグ戦初の4ブロック制を採用。各ブロック7人の全28選手が参加する。
レッドスターズAブロックは既に発表されているワールド王者・舞華、葉月、刀羅ナツコ、なつぽいに加え、小波、センダイガールズ・愛海の出場が決定。
IWGP女子王者・岩谷麻優、中野たむ、渡辺桃、AZMがエントリーしたレッドスターズBブロックには、星来芽依、飯田沙耶、JUST TAP OUTの稲葉ともかの3人が追加で発表された。
ブルースターズAブロックには、既出の安納サオリ、朱里、スターライト・キッド、ジーナに加え、コグマと「X」が出場。鈴季すず、上谷沙弥、羽南、壮麗亜美と同じブルースターズBブロックには鹿島沙希、テクラ、「XX」がエントリーした。
これで26人の出場が決定。残る2枠をかけ、出場者決定トーナメントが開催される予定だ。
準々決勝は8月28日の東京・新宿フェイス大会で行われ、各ブロック上位2人の合計8選手が激突。準決勝&決勝は同31日の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ大会で行われる。
2024年07月04日 19:28
女子プロレス「エボリューション(エボ女)」は4日、18日東京・新木場1stRING大会のカードを発表し、全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権の開催が正式決定した。
2024年07月04日 18:26
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、ラーニング・ツリークリス・ジェリコ(53)が、ザ・レスラー柴田勝頼&サモア・ジョー&フックに報復を果たした。
新日本プロレスとの合同興行「Forbidden Door(禁断の扉)」(6月30日=同1日)では、ジェリコ&ビッグ・ビルに新日本のNJPW WORLD認定TV王者ジェフ・コブを加えたトリオが、柴田&ジョー&フックに完敗。かつてWWEやECWで暴れ回り現在はAEW中継で解説を務めるタズの息子、フックが活躍し、おきて破りのジューダス・エフェクトでジェリコから金星を挙げた。
この日、柴田&ジョー&フックは、ブライアン・ケイジ&ビショップ・カーン&トーア・リオナと対戦したが、試合前にジェリコが例によってマイクを持ち「ハーイ、ガイズ!(やあ、みんな!)」と現れた。「禁断の扉」ではフックが勝利した後に、父親のタズが実況席で立って拍手をしていたことを問題視。「タズは公平であるはずだ」として、ヤングバックスの許可を得たといい、セキュリティーによってタズを退去させた。
ジェリコが代わりにゲスト解説を務めた6人タッグ戦は、柴田がケイジ、フックがカーンを裸絞めで捕らえ、ジョーもリオナをスリーパーホールドでタップさせた。抜群の連係で快勝したが、試合後にジェリコ軍のビルとブライアン・キースがイスを手に乱入。ジョーと柴田に襲い掛かった。中でもキースには、柴田から右腕にストンピングをくらって負傷した恨みがある。右腕のアームスリングを外すと、パイスイスを柴田の背中に浴びせた。
さらに動けない柴田の左腕をイスで固定した上に、イス攻撃を浴びせた。左腕に大ダメージを負ったザ・レスラーは、場外に下りるしかなかった。リング内ではジェリコも加わり、フックを暴行。ビルがチョークスラムでテーブル葬に処した。報復に成功したラーニング・ツリーは「ハーイ、ガイズ!」と笑顔で観衆に手を振って、大ブーイングを浴びた。
ジェリコ軍はバックステージでもフックを襲撃。ジェリコは何とフックの顔面に火の玉を投げつける蛮行を働き、「バ〜イ、フック!」と言い放った。
柴田はこの日、帝王・高山善廣の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園)での鈴木みのる戦が発表されたが、ジェリコ軍との抗争はまだまだ続きそうだ。
2024年07月04日 16:52
1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」の人気選手で、ラグビー系YouTuberのノッコン寺田が3日、自身のXを更新。韓国版のBDともいわれる「FIGHTER100」の日韓戦前日会見で大乱闘が繰り広げられた動画を投稿した。
韓国の元極道戦士、キム・ジェフンとともに会見に出席したノッコン。動画では日韓選手同士が大乱闘で怒声が飛び交い、騒然となる様子が収められ、ノッコンは「コイツらマジでイラつくわ 韓国に日本人連れていったら、むちゃくちゃ罵倒してくるしむちゃくちゃしてくる なんでコイツらってこんなんやねんマジイライラしてくる」と、つづった。
その後、ノッコンのYouTubeチャンネルで公開された詳細動画では、韓国の超危険人物と紹介された“ゴボウ社長”に挑発された醤油ニキがペットボトルを投げつけて大乱闘に発展。ゴボウ社長は関係者に抱えられた醤油ニキに背後から蹴りを見舞い、さらにいざこざに。醤油ニキは「お前潰すからな」と、吐き捨てていた。韓国からは“スケバンネキ”、“コリアンハンニバル”といった異名を持つ選手が登場した。
YouTubeのコメント欄では「日本人のほうが態度悪くてほんと恥ずかしい」、「これが日本人の代表だと思われると悲しいですね」と、日本側に批判的なコメントが相次いだ。ノッコンは自身のXで「むちゃくちゃ日本が批判されてるけど、韓国のやつらがずっとニヤニヤしながら明らかに俺たちをバカにした態度してたら、そら俺らも黙ってられへんと思わへんか」と、反論していた。
2024年07月04日 16:20
頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・郄山善廣(57)の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園ホール)のメインイベントとして、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44=AEW)のシングルマッチが決定した。
郄山は17年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。プロレス界の有志による支援大会が2回開催されたが、2019年8月26日に後楽園で行われた「EMPIRE 2」を最後に、コロナ禍の影響で開催が見送られていた。
この日の会見には、郄山所属会社社長の石原真氏とみのるが出席。石原氏から「体の麻痺が以前よりよくなっているということは正直ない状態です。ですが、本人は元気です。現在も前向きにリハビリに進んでいる状況です。本人からは『頑張っている』とか、そういう言葉を使わないでくれと言われてます。普通に黙々とリハビリをやっていると伝えてくれと言われています」と郄山の現状が報告された。妻・奈津子さんの運転で外食や映画、江ノ島の海を見に行ったりしているが、長時間の外出はまだできていないという。
同大会のポスターには「帝王降臨」の文字もあるが、郄山の来場に関しては「体調(次第)じゃないですかね。本人はいつでも来たいという気持ちは常々あるのですけど、今ここでお約束はできないです」(石原氏)と説明された。
大会は全5試合とトークショーが行われる。メインでは2017年3月の新日本尼崎大会以来となるみのると柴田とのシングルマッチが実現。みのるは「メインベントに関しては、俺がぜひ郄山に見せたい試合だし、見てほしい試合だし、郄山に俺と柴田の試合を見せつけたいというのが一番大きな点かなと。郄山に『どうだ、俺元気だろ』って自慢してやろうと思います」と盟友への思いをのぞかせつつ「俺と柴田のシングルマッチをやるしかないんだろうなというちょっと運命めいた気はしてます。すげえプロレスをやらなければいけないなという」と闘志を燃やした。
5年ぶり3回目の支援大会へ向けみのるは「哀れんでほしくてこういうことを発表してるわけじゃないし、かわいそうだなと思ってほしくていろいろ言っているわけではない。みんなの声で郄山に生きる活力を与えたくてやっているので」と強調。「プロレスファン、郄山ファンの人たちに言いたいのは『俺の力で郄山を立ち上がらせてあげよう』、『俺の気持ちで郄山に生きる元気を与えてあげよう』、『郄山VSドン・フライですごい勇気をもらったからちょっと返そう』、『郄山VS小橋(建太)で感動したからちょっと返そう』、そんな気持ちでいい」と支援を呼びかけていた。
2024年07月04日 16:08
「ボクシング・10回戦」(20日、両国国技館)
WBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=と初の10回戦で対戦するWBA7位、WBO10位の那須川天心(25)=帝拳=が4日、都内の帝拳ジムで公開練習を行い、シャドー2ラウンド、ミット打ち3ラウンド、スパーリング2ラウンドを披露した。
2024年07月04日 16:00
【ブル中野・告白(12)】1988年12月のタイ遠征の後、台湾にも遠征しました。この時は、ある意味、大変だったです。みんな食あたりを起こしてしまい、試合では「トイレに行っていい」という特別ルールができたんです。私はアジャコングと組んでいたんですが、トイレに行ったまま帰ってこない…。「まだかよ!」ってね(笑い)。
この後、全女は引退ラッシュが続きました。クラッシュ・ギャルズ(長与千種&ライオネス飛鳥)のブームが終わったのがみんなわかっていたので「潮時かな」という人と「まだまだここから」と思っている人が真っ二つに割れた感じです。89年5月に長与さんが引退し、そこで本当に終わりましたね。赤と青の法被で覆われ、毎試合3000〜4000人いたお客さんが数百人台となり、時には50人いないことも。選手、スタッフの方が多い大会もありました。そのときにトップだったんで、すべて自分の責任だと思っていました。背負わなきゃいけないし、お客さんを入れるのはどうすればいいかを考える日々でした。
90年1月4日の後楽園大会では、初めて団体最高峰のWWWA世界シングル王座のベルトを巻きました。飛鳥さんが引退し、返上したタイトルを西脇充子と争って取った形です。日本人の悪役では初の戴冠でしたが、西脇は後輩。先輩だったりライバルに勝って手に入れたベルトじゃないので、自信がないチャンピオンになってしまったのです。自信のないチャンピオンほどみっともないものはありません。その後はくすぶっていました。
獄門党はバット吉永、渡辺智子、長谷川咲恵、そして井上京子が入ってきます。メンバーのうち、アジャとバイソン木村がユニバーサル(※)で人気になりました。実力がある2人なので「女子も面白いじゃん」となり「ゴーゴーバイソン」とか、パイルドライバーをやるときに「ウ〜アジャ!」という掛け声が出るようになりました。
最初はバカにされているのかと思ったんですけど、そうじゃなくて、お客さんが楽しんでいるんですよ。自分はダンプさんと違うことをしなくちゃいけないと思うあまり、明るいことは一切やらなくなり、本当に自分がやろうとしていた動きや感情を殺していたことに気づきました。やりたいことをやっているのはアジャたちだと感じ、うらやましかったんだと思います。そのころ会社も「アジャがお前をぶっ殺すと言ってたぞ」と吹き込むようになりました。
一方でアジャには「ブルが『アジャをやってやる』って言ってたぞ」とたきつけるんです。そうやって本当にケンカさせてリングでやらせる。それが全女のやり方なんでしょうけど、こうしてアジャと対峙するようになったのです。
※90年1月に旗揚げしたルチャを主体にした団体
2024年07月04日 15:47
頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・郄山善廣(57)の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園ホール)のメインイベントとして、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44=AEW)のシングルマッチが決定した。
郄山は17年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。プロレス界の有志による支援大会が2回開催されたが、2019年8月26日に後楽園で行われた「EMPIRE 2」を最後に、コロナ禍の影響で開催が見送られていた。
この日の会見では、みのるが出席のもとメインイベントのカードが発表された。現在渡米中の柴田からは「大変光栄かつ、ようやく高山さんのために試合で協力できる機会が訪れたこと、そして日本で試合ができる場所を与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。タカヤマニアのメインに最もふさわしく、この日、この2人が、このリングで戦うことに意味がつまっていたと思えるような熱い戦いをしたいと思います」とコメントが寄せられた。
柴田自身も2017年4月両国大会で行われたオカダ・カズチカとのIWGPヘビー級王座戦後、急性硬膜下血腫と診断されて長期欠場。一時は選手生命の危機に陥ったが奇跡的な復活を遂げ現在は米国・AEWで活躍している。
「決して医学では解明できないエネルギーがプロレスのリングには存在するのです。そのエネルギーをリングの上から、郄山さんの細胞にしっかり届くようなプロレスをして、少しでもいい刺激になれるよう気合を入れて戦います。とはいえ、鈴木、柴田の2人だけで作れるものではありませんので、9月3日は一人でも多くのファンの皆様にお集まりいただければと思います。後楽園ホールを満席にして活気のある空間を一緒に作りましょう」と呼びかけた。
これを郄山も「柴田のコメントを受けて、ますます期待が高まりました。俺が嫉妬してリング上に殴りに行きたくなるような試合を期待しています」とコメントを発表。2人の戦いに期待を寄せていた。
2024年07月04日 15:02
頸髄(けいずい)完全損傷の大ケガとの不屈の闘いを続けているプロレスラー・郄山善廣(57)を支援する大会「TAKAYAMANIA(タカヤマニア)EMPIRE3」(9月3日、東京・後楽園ホール)の発表会見が4日、都内で行われた。
郄山は2017年5月4日のDDT大阪・豊中大会でのリング上の事故で負った負傷のリハビリ中で「TAKAYAMANIA」の開催は2019年8月26日の「EMPIRE2」以来5年ぶりとなる。
この日の会見では、郄山の所属事務所の石原真社長がまず郄山の現状について、「首から下が動かない体の麻痺(まひ)が以前より良くなっているということはありませんが、本人は黙々とリハビリを続けています」と報告。「本人は『1か所、何かがつながれば、すごくいい感じがする。何かが変わる感じがする。そういう体の感触だ』と言っております」と明かした。
また、郄山が介護士の資格を取った妻・奈津子さんの運転のもと「映画を観に行ったり、外食したり、海が見たいと江ノ島に行ったりしています」と映画「ゴジラ―1.0」や「アイアンクロー」を劇場に観に行ったことも報告した。
さらに会見に同席した郄山にとって盟友的存在の鈴木みのる(56)は「相変わらず口は悪いです。大体、俺と話すると、レスラーの誰かの悪口、『だから、あいつはしょっぺえんだよ』とか話してます。プロレスも動画で楽しめるようになったみたいだから」と面会した際の様子を明かした。
「俺は郄山を哀れんでほしくて、こういうことを発表してるんじゃない。みんなの声で郄山に生きる活力を与えたくてやっている。かわいそうだなでなく、俺の力で郄山に立ち上がる勇気を与えてやろう。力をもらえたのを返そうと。大体、あんなに口悪かったら、全然、かわいそうじゃないですよ。弱気な言葉は全く聞いてないですね。それが俺にとっては希望の一部になってます」と鈴木。
会見では、9月3日の「TAKAYAMANIA3」の開催詳細も発表された。
全5試合が行われ、メインイベントでは、鈴木が現在、AEW所属の柴田勝頼とシングルマッチで対戦する。特別ゲストには、武藤敬司さん、山崎一夫さん、小橋健太さん、高木三四郎という郄山さんゆかりのレスラーが参戦。武藤さん参加のトークショーも行われる。
エキシビジョンマッチ以外では、2017年のリング上で負った頭部硬膜下血腫の大ケガ以来初の日本マットでの試合となる柴田は「9月3日、 メインで鈴木選手とのシングルマッチを務めさせていただくことになりました。大変、光栄かつ郄山さんのために試合で協力できる機会が訪れたこと、そして日本で試合ができる場所を与えて下さったことに感謝の気持ちでいっぱいです。決して医学では説明できないエネルギーがプロレスのリングには存在するのです。そのエネルギーをリングの上から、郄山さんの細胞にしっかり届くようなプロレスをして、少しでもいい刺激になれるように気合を入れて戦います」とコメントを寄せた。
会見では、この柴田の言葉を受けての郄山の「柴田の言葉を受けて、ますます期待が高まりました。オレが嫉妬してリング上に殴りに行きたくなるような試合を期待しています」との言葉も紹介された。
この言葉を受け、鈴木は「5年ぶりの大会がやっと形になり、対戦カードも決まりつつある。カードは郄山の意見が反映されているんだよ。メインは俺が郄山に見せたい、見せつけたいという試合。。郄山に俺、元気だろと見せつけたいんだ」と気合たっぷり。
相手の柴田については、「柴田のいるアメリカでの対戦の話もあったけど、今回、こういう形でリングに上がることになって、運命めいた気はしています。プロレスをやらなければいけないという感じですかね」ときっぱりと言うと、「柴田は死に損なって今も生きている。この試合は『生きる』がテーマになると思う。俺はそれがテーマでリングに上がっている。俺は命ががある限り生き続けたいと思ってるし、それは柴田も一緒だと思う」と続けた。
最後に大会当日の郄山自身の参加について、石原氏は「体調次第です。本人は来たいという気持ちはありますが、お約束はできない段階です」とだけ答えていた。(中村 健吾)
2024年07月04日 12:50
全日本プロレスは4日までに13日のエディオンアリーナ大阪第2競技場で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」斉藤ジュン&斉藤レイが宮原健斗、青柳優馬と2度目の防衛戦を行うことを発表した。
2024年07月04日 12:00
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が主宰する「ドラディション」は4日、11月22日に後楽園ホールで「DRAGON EXPO 1978」を開催することを発表した。
「DRAGON EXPO」は2022年12月1日の代々木第2体育館で開催。この時は藤波のデビュー50周年記念大会でメインイベントで新日本プロレスの棚橋弘至と一騎打ちを行った。
2年ぶりの「EXPO」開催にドラディションは「どのような邂逅が実現するのか!?」と予告していた。
2024年07月04日 11:43
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、AEWインターナショナル王者のウィル・オスプレイ(31)がダニエル・ガルシア(25)の挑戦を退け防衛に成功した。
オスプレイは6月30日(同1日)に新日本プロレスとの合同興行「Forbidden Door」(ニューヨーク)でAEW世界王者のスワーブ・ストリックランドに敗戦。これを受けてこの日の大会中にドン・キャリスファミリーの脱退を申し入れた。
心機一転のオスプレイはガルシアと激闘を展開。パワーボムからスタイルズクラッシュをさく裂させて攻勢に出る。しかしヒドゥンブレード、ストームブレイカーを立て続けに阻止されると、オスカッターをキャッチされてパイルドライバーで反撃にさらされた。
するとガルシアのセコンドに付いていたMJFがダイヤのリングを渡す。ガルシアは悩んだ末に返したが、一連のやり取りで生まれたスキをオスプレイは見逃さない。走りこんでのヒドゥンブレードをクリーンヒットさせ、3カウントを奪ってみせた。
試合後はオスプレイがガルシアの健闘を称えて先に花道をあとにする。MJFもガルシアと抱擁をかわして励ましたが、何と直後に裏切りの急所攻撃を見舞う。ダイヤのリングで殴って血祭りにあげると、雪崩式パイルドライバーで完全にKOした。
極悪非道な男に戻ってしまったMJFに対し、オスプレイは怒り心頭でリングに戻ってきた。しかしMJFは悪態をつきながら退場。ガルシアが担架で運ばれていく姿が映し出され放送は終了し、オスプレイとMJFの遺恨が勃発した。
2024年07月04日 11:18
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が大暴れした。
オカダが属する「ジ・エリート」は、金網に囲まれた2つのリングで戦うチーム対抗戦「ブラッド&ガッツ」(24日=同25日、テネシー州ナッシュビル)への出場が決定している。この日の大会でマーク・ブリスコが登場しチームAEWの1人目に名乗りを上げると、ジ・エリートのジャック・ペリーが急襲。この蛮行に対しカイル・オライリーがブリスコの救出に訪れた。
しかしその背後から姿を現したのがオカダだ。オライリーをリング中央に引き寄せると問答無用のレインメーカーでKO。悠然と登場したヤングバックス(マシュー&ニコラス)がブリスコにダメ押しのEVPトリガーを浴びせ、リング上を制圧した。オカダがコンチネンタル王座、ヤングバックスがAEW世界タッグ王座、ペリーがTNT王座と、それぞれのベルトを誇示すると会場は大ブーイングに包まれた。
さらにこの日の大会ではオーエン・ハート杯トーナメントの1回戦が行われ、ジ・エリートの用意したワイルドカードとしてハングマンアダム・ペイジが復帰。ジェフ・ジャレットを下し、ジェイ・ホワイトとの準決勝に進出した。
「ブラッド&ガッツ」は5対5で行われるため、ジ・エリートは1人メンバーが足りない状態。ヤングバックスは早速5人目のメンバーとしてペイジに声をかけた。しかし過去にヤングバックスによって謹慎させられた恨みを持つペイジは「俺は子どもでも操り人形でもない。もうジ・エリートじゃないんだ」と激高して掴みかかる場面も…。人間関係は複雑化の一途をたどっており、今後の展開から目が離せなくなりそうだ。